若手アーティスト3名のグループ展「YOUNG ARTIST EXHIBITION 2020」EUKARYOTEにて開催


2020.06.06

OMOHARAREAL

2020年6月5日(金)〜21(日)、ギャラリーEUKARYOTE(ユーカリオ)にて、全国各地の美大生を対象に作品発表の機会を提供する「YOUNG ARTIST EXHIBITION 2020」を開催する。今回は、椿野成身氏、朝長弘人氏、林田双葉氏の若手アーティスト3名によるグループ展だ。 椿野成身氏は、大阪出身で京都造形芸術大学大学院にて芸術学部ペインティング領域油画コースを修了し、京都や東京などで活動するアーティスト。彼の作品は、私たちをとりまく都市の中の形態を表現している。ドローイングから立体作品を起こし、さらにそれを元に平面に描き出すという独特の制作方法が特徴的だ。そこには、都市の中で時間や自然環境など、様々な要素の元に刻々と変化する形態=建築物を自身の中で分解と再構築を行い、2次元と3次元を行き来することによって新たな絵画空間の展開を試みるという彼の意思を感じる。 朝長弘人氏は、佐賀出身で武蔵野美術大学大学院に在籍中だ。彼は作品の中で、モチーフとの間の「距離」や「余白」といった目に見えない「気配」を描き出そうと、より抽象的な表現を追求している。普段は特段意識もしない存在となった家族や恋人、家路につくまでの風景にふとした瞬間感じる違和感。近いようで距離のある対象者・対象物との間にある豊かなグラデーションを絵の具に置き換え、繊細な透明感を帯びた絵肌を生み出しているのだ。 林田双葉氏は、千葉出身で多摩美術大学美術を卒業、2016年にはアジア創造美術展賞受賞の経歴をもつ。彼は、音楽や映画、小説の一場面を切り出し、自身の経験に重ねあわせて作品化している。今回の展示では過去の油絵作品の他に、様々な映画に出てくる男女の「対話」シーンを抽出して描き並べたシリーズ「They love her」や、アレゴリカルなモチーフと複数の世界線をコラージュ的に構成したドローイング作品を発表する。 今後のアートシーンを担う若手アーティストの作品が集結する「YOUNG ARTIST EXHIBITION 2020」。若いクリエイティブなエネルギーを感じに、訪れてみては。 ■概要YOUNG ARTIST EXHIBITION 2020開催期間:2020年6月5日 (金)〜6月21日 (日) 参加作家:椿野成身、朝長弘人、林田双葉開催場所:EUKARYOTE 1F - 3F 住所:東京都渋谷区神宮前3-41-3開催時間:12:00〜19:00定休日:月 >>EDITOR’S VOICE近くのキラー通り沿いにあるワタリウム美術館では、6月14日(日)まで日本を代表する現代アーティスト青木陵子氏と伊藤存氏の共同作品を展示する「変化する自由分子のWORKSHOP」を開催中。展覧会の中でワークショップを行うのではなく、ワークショップのようなものが展示されるイメージという。若手のエネルギーを感じた後は、ベテランアーティストの新しい試みを体験してはいかがだろう。 Text:OMOHARAREAL編集部  

read-more
ユーカリオ(EUKARYOTE)
place
東京都渋谷区神宮前3丁目41-3
phone
0364329131
すべて表示arrow
no image

この記事を含むまとめ記事はこちら