はっぴぃえんど、YMOの撮影などで知られる写真家 マイク野上氏の写真展「ON THE ROAD」が、2020年3月22日(日)までPopularity GALLERY & STUDIOにて開催中。カメラ好きの父の影響で写真を始めたマイク野上氏は、大学在学中に同級生の細野晴臣氏と知り合い、彼らの姿を撮り始めた。大学卒業後はホテルへの就職が決まっていたというが、卒業の年に開かれた音楽フェスティバル「ウッドストック」に衝撃を受け、本格的に写真家を志すことになる。その後フリーカメラマンとして独立後、27歳で渡米。ロサンゼルス、ニューオーリンズ、ワシントンDCと都市を転々としながら、音楽シーンをメインに撮影を続けた「ON THE ROAD」の会場となるPopularity GALLERY & STUDIOは、国立競技場にほど近いエリアに立地。キラー通り沿いを、白い2階建ての建物を目印に歩いていこう。扉を開けると目に飛び込んでくるのは、外観とお揃いの白を貴重とした空間。そこに、マイク野上氏が撮影した写真がずらりと並んでいる。本展では、1974〜1979年に撮影されたリトルフィート、マリア・マルダー、ミーターズ、パティ・スミスら世界的ミュージシャンのライブ、ギタリスト 鈴木茂氏の録音風景など音楽シーンを写したものに加え、マイク野上氏がヒッチハイクでロサンゼルスからワシントンDCまで旅した際の風景写真も見ることができる。時代を切り取ったマイク野上氏の作品からは、シャッターを押した瞬間、たしかにそこにあった熱気までもが伝わってくるようだ。写真として再熱したカルチャーのエネルギーを感じに、写真展を訪れてみては？■概要マイク野上 写真展「ON THE ROAD」開催期間：〜2020年3月22日(日)開催時間：11:00〜19:00（最終日17:00まで）開催場所：Popularity GALLERY & STUDIO住所：東京都渋谷区神宮前2-3-24電話番号：03-5770-2331入場料：無料＞＞EDITOR’S VOICE2020年3月22日(日)まで、Popularity GALLERY & STUDIOと同じくキラー通り沿いにたたずむワタリウム美術館では、パリを中心に活動する現代アーティスト フィリップ・パレーノによる展覧会「フィリップ・パレーノ展〜オブジェが語りはじめると」が開催中。「展覧会に訪れることが、空間的・時間的境界や感覚的経験を伴う唯一無二の体験となることを目指している」というパレーノ。この機会に唯一無二の体験をしに訪れてみてはいかがだろう。Text：Natsuno Aizawa
