原宿駅のほど近く、竹下通りの裏側に佇むビルの地下へ降りると、開放的な空間が広がる。原宿にいることを忘れてしまうほど静かな環境で営業を行うこのカフェは、中国・北京に拠点を持ち、飲食事業、デザイン、テクノロジーを展開する「dotcom」の日本1号店。 コーヒーなどのドリンク提供に、コーヒーテックの開発に携わる企業「bubble lab」が開発したDrip、Dropといったテクノロジーを活用しているのがこの店の特徴だ(2019年4月現在、Dripはデモンストレーションのみの利用)。テクノロジーと言うと無機質な印象を与えがちだが、作業の効率化によりバリスタさんがお客さんとのコミュニケーションに費やす時間を増やせるなど、逆に人間味あふれるサービスが可能になる。 建築家・芦沢啓治氏が運営する「石巻工房」で作られたテーブルやベンチ、”東京ブルー”のスツールが、木のぬくもりが持つ優しい雰囲気を醸し出す店内(色味を抑えた空間にスツールが映える！)。ワーキングスペースとしての利用も歓迎しており、店内にはWi-Fiはもちろんのこと、ホワイトボードやコピー機などを完備した貸会議室(有料)も用意。ワークショップや企業主催のイベントなども定期開催している。 ”この店に集う人々＝点 (dot) が繋がって、線になるような空間 (space) に”という思いが込められた店名のとおり、ここを訪れたら何かが生まれそうな予感がしてならない。 Text：Mae Kakizaki
