「うず潮」、言わずと知れた淡路島の目玉観光スポット。これを見ずに島は去れません。海賊船チックな「咸臨丸」に乗り込んで、目指すは世界一の巨大うずしお!ひとたび大海原へ繰り出せば、そこはもう「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界。ジャックスパロウも真っ青!このスリル、あなたは耐えられるか!?
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海には魔物が住んでいる・・・!? ~うず潮伝説と神秘~
― その昔、大きな渦を巻く”海のへそ”は、船を沈める魔物として、海賊や地元の漁師たちから恐れられてきたという・・・。―
出現予測不可能!出くわしたら最期、暗い海の底へと引きづり込む得体の知れない海の魔物。昔の人々からすれば、それはそれは恐ろしかったに違いありません。恐れられつつも、人々を魅了する摩訶不思議な”海のへそ”
自然の前に人間は無力。しかし、いやだからこそ、その神秘に触れたくなるのも又人の性(サガ)なのでしょう。人類は、長年「海のへそ」の謎を追い続けてました。
月の満ち欠け、地球の自転、海流の速さ、複雑な地形など・・・、自然現象が重なり生まれる「うず潮」。様々な現象は見えない糸で繋がっている!という事が解明されたのです。
詳しく学びたい方は、クルーズ前に「うずの丘 大鳴門記念館」にある「うずしお科学館」へ立ち寄ると良いでしょう♪
【うずの丘 大鳴門記念館】 http://kinen.uzunokuni.com/kagakukan.html地球の神秘
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「特大渦しお、見たくない?」 渦の”巻きっぷり” は事前にCheck!
船着き場に着くと地元のお兄さんが、
「どうせなら、うずの巻きが激しいクルーズに乗ってって!今日なら10:10の便がおすすめだよ!」と教えてくれました。
更に、うず潮発生の期待度を予測した”見頃表”が公式Webサイトにあるので、事前にチェックしてみて下さい!
【うずしおクルーズ】 http://www.uzu-shio.com/timetable/見頃表サンプル
しかし来る途中でバスの運転手さんが、「よ~く巻いてる時のうずは、恐ろしくなる程やで~」と言っていた事を思い出す。
ビビりな筆者は、「いや、巻きは控え目な方が・・・」と口から出かかったものの、腹をくくって期待度◎の船に乗る事に。乗船時間まで、船着き場にある「足湯うずのゆ」(無料!)でしばしリラックス。
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私を鳴門海峡に連れてって♡ 「咸臨丸」 船内探検スタート!
今回、私を鳴門海峡まで連れて行ってくれる「咸臨丸」。
1860年、あの勝海舟が日本人で初めて太平洋横断を果たし、アメリカへ渡った時の蒸気帆船が「咸臨丸」。それを再現したのがこちらの船というわけです。海賊船っぽいと話題の「咸臨丸」
乗船したら、まずは船内を隅々まで探検!全長49.4m、定員500名の大きなレトロ客船は見ごたえ十分です。
Under Deckは資料館。咸臨丸の栄光の軌跡が垣間見れます。歴史上のヒーロー達がずらり・・・
こちらは「日本丸」。青い海に映える白い船!優雅なクルージングも又良いですね。
咸臨丸と日本丸、うーんどちらも捨てがたい・・・。
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面舵いっぱ~い!大海原へ繰り出そう!
「ボーーーーッ」という汽笛が鳴れば、お待ちかね!出航のお時間です。
船は速度をゆっくり上げて、船門を出てうず潮を目指します。道中、無人島や3年トラフグの養殖場、釣り堀などを通り抜けていきます。冒険の始まり
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目の前に迫る!大鳴門橋
そうこうしているうちに、右手前方に大鳴門橋が見えてきました。全長 1629 m・中央径間876mの吊橋。
すると乗客たちがソワソワし始めます。というのもこの橋、「うず潮」をまたぐようにしてかかっているんです。うず潮まであと少し!
ちなみにこの大鳴門橋、うず潮が覗けるように床の一部がガラス張りになっています。「うずの道」と呼ばれる全長450m続く海上遊歩道を歩けば、又違った景色が楽しめますよ。
真上から渦潮を俯瞰できる「大鳴門橋」
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うず潮、現る!!
おおおおっと!第一うず潮発見です!小ぶりながらもなかなか良き形。船内に歓喜の声が沸き起こり、その場にいた全員が高揚感に包まれます。
「いいねー!綺麗な巻きっぷりだねー」と、うずに向かって一人話しかける筆者。(怪しい事この上ないですね)はるばるやってきたのは、あなた(渦)に会いたかったから!
船は足早にうず潮の間をドンドンかき分けていきます。
特大うず潮はね、探さない、待つの!
そしてその時がついに・・・。 ”ゾクっ” と身震いを覚えた次の瞬間・・・・!!
出たーー!これは大きい!!映画で言うなら最後の敵現る!といった感じでしょうか。頭の中で、「タラランラン♪ タラランラン♪タラランランっ ラララン♪」と、パイレーツ・オブ・カリビアンのテーマソングが流れ出します。
これは吞み込まれたらひとたまりもない!落ちないように、しっかり船の柱に体を巻きつかせます。手に汗握る、巨大うず潮のスリル!
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07
アドレナリン全開の冒険。
早いもので激動の1時間クルーズも残りわずか。興奮冷めやらぬ中、福良港への帰路。
都会の暮らしでは決して見る事のできない光景を反すうしながら、一人感傷にふけります。自然の偉大さを垣間見る事で、改めて生きている事を実感。後ろ髪引かれるように淡路島の海に別れを告げ、「うず潮大冒険」は幕を閉じたのでありました。
― 完 ―淡路島 体験しよう うずの潮
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