東京・白金にある東京都庭園美術館。1933年、日仏のデザイナーや職人たちによって建設された旧朝香宮邸を利用した優雅な美術館です。国の貴重な文化財でもあり、建物自体が芸術作品のような風格が漂います。今度の週末、東京で、アール・デコの華麗な世界を体験してみませんか?
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まるで異国!様式美が魅せる邸宅
目黒駅から徒歩約7分。東口を出てまっすぐ進んだ先にその美術館はあります。門から本館まで続く緑深い木々が印象的なアプローチは、これから始まる物語を予感させるような雰囲気。
瀟洒なファサードに目を奪われます本館 正面外観
アール・デコ様式の邸宅は、宮内省内匠寮が基本設計し、内装はフランス人デザイナーのアンリ・ラパンが手がけました。さらに館内の大客室等には、同じくフランスのガラス工芸家、ルネ・ラリックの作品が配され、息をのむほど美しい空間を引き立てています。
本館 大食堂
本館 大客室 シャンデリア《ブカレスト》 ルネ・ラリック作
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展覧会ごとに異なる世界を演出
東京都庭園美術館は、所蔵品による常設展示などはなく、年間4本の企画展を開催しています。これは朝香宮家由来の建物や家具、装飾そのものが芸術品であるためで、年に一度行われる「建物公開」の際には館内撮影も可能です。(※展示により一部撮影できないエリアがあります)
常設展を持たないからこそ、毎回違う表情を見せてくれる美術館。建築の様式美と、展示作品のそのつど異なった調和を、新鮮な気持ちでめぐることができるのが魅力です。本館 大食堂
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2014年オープンの新館
2011年から2014年11月まで、改修工事のため長期にわたって休館していた東京都庭園美術館。この空間のファンという方の中には、リニューアルを心待ちにしていた方も多くいらっしゃったでしょう。
リニューアルに伴い、ホワイト・キューブの展示空間が備わった新館が誕生。アール・デコ建築の本館に対し、モダンで解放的な空間ですが、本館同様、どこか気品を感じる雰囲気が漂うのが特長。本館・新館 南面外観
新館 ギャラリー1
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一部整備工事中の庭園。続報に期待!
美術館ご自慢の庭園は、芝生広場・日本庭園等で構成されています。美しい景観と、四季折々のさまざまな草木を愛でることができるとして、来訪者から高い支持を得ています。庭園のみの入場も自由。
庭園
2017年2月現在、庭園は整備工事を行っており、庭園全体の約2/3が公開されています。芝庭(本館前から、安田侃の彫刻作品「風」あたりまで)と日本庭園は入ることができるので、訪れた際は季節の移ろいを感じに顔を出してみましょう。
現在整備工事中の庭園については、公式ホームページでアナウンスがあります。美しい出会えることを心待ちにしながら、続報を待ちましょう。 -
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東京都庭園美術館で週末パリジェンヌを満喫
都心の真ん中にあって、まるで時間が止まったかのようなエレガントな異空間を満喫できる東京都庭園美術館。美術品の鑑賞はもちろん、みなさんの“特別”なひとときを彩る特別な空間に身をゆだねてみませんか。
本館 妃殿下居間