関東で古くから親しまれる温泉街、鬼怒川温泉。多くのリゾートが軒を連ねる広大な温泉街で高い人気を誇るのが、「界 鬼怒川」。日本のリゾート業界の最先端をリードし続ける星野リゾートが魅せる、森林と温泉の贅沢な融合空間をレポート。
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温泉旅館が並ぶ道沿いに、ひっそりと佇む看板を発見。界 鬼怒川への入り口へとつながる道に車を走らせると、玉砂利のじゃりじゃりとした音が。普段はなかなか耳にしない音の体験によって、非日常を味わってもらうという演出なのだとか。
界 鬼怒川の入り口がこちら
シックモダンなエントランスが登場
砂利道を進むと、まるで美術館のようなモダンな雰囲気のエントランスが登場。壁はすべて、栃木の大谷石を使用。不規則なまだら模様が特徴の石は、どこか暖かさを感じられます。
いざ、スロープカーに乗車
スタッフの案内で入り進むと、スロープカーが出現。さらに高台にあるフロント棟へは、こちらに乗車して移動します。
緑の豊かさに驚き!
全面ガラス張りのスロープカーからは、敷地内に広がる自然を望むことが可能。どんどん色濃くなってゆく緑の景色に、ワクワク感が募ります。
スロープカーを降りると、広大な中庭が
エントランスホールに到着した瞬間、広大な中庭に圧倒されます。全国に14ヶ所に展開する「星野リゾート 界」でも、施設内に散策ができる中庭があるのは鬼怒川のみ。植えられているのは楓と紅葉で、夏には新緑、秋は紅葉と、式折々の表情が楽しめます。
また夏には、中庭で益子焼の陶器市を開催。職人により厳選された器がずらりと並ぶため、我こそは器好き!という方は是非。益子焼の水琴窟
エントランス付近にある水琴窟は、益子焼のアーティストによるもの。深みのある器から水をすくって玉砂利にかけると、滴り落ちる水の上品な反響音が楽しめます。静寂な自然のなかで水が奏でる美しい音色に耳を傾けていると、心がすーっと研ぎ澄まされるような感覚に。
ロビーでチェックイン
水の音色に癒されたところで、チェックインをするべくロビーへ
24時間、いつでも飲むことが可能
チェックインが済んだら、ティータイムでひと休み。ロビーにあるドリンクスタンドでは、コーヒーやエスプレッソ、ハーブティーなどを自由に楽しめます。
中庭を眺めながら、優雅なティータイムを
ドリンクスタンドの横には、窓に面したソファ席が。中庭の景色を眺めながらのコーヒーは、普段とは一味違った味わい。
中庭沿いに客室が並びます
お次はいざ、客室へ。こちらは通路も全てオープンエアー。ドアを開ければすぐに緑が広がるという、まさに自然と一体化した宿泊施設です。
ドアを開けると、鬼がこんにちは
ドアを開けると、鬼怒川の象徴でもある“鬼”がお出迎え。まるっとしたシルエットが愛らしく、ほっこりとした気分に。
広々とした客室は、景観もバッチリ
和モダンな室内は、寝室とリビングの2ルーム。リビングの一面が窓になっているため、太陽の光が燦々と降り注ぎます。ベランダの外には緑が広がり、暖かい日は窓を開けてマイナスイオンを取り込むのもおすすめ。
思わずダイブしたくなる、ふわふわベッド
ベッドは、日本ベッド製の「ふわくもスリープ」。その名の通り、ふわふわとした寝心地は、まるで雲の上で寝ているような気持ちの良さ。ぐっすりとした快眠へと導いてくれ、日々の疲れも吹っ飛びます。
枕元には、鹿沼組子のあしらいが。
ひと段落したら、目指すは温泉! 客室を出て中庭沿いを通りながら、温泉棟へと向かいます。
益子焼と黒羽藍染の“灯籠道”
温泉への道のりの途中には、灯篭が並ぶ“灯籠道”が。こちらは全て、益子焼の職人による手作り。ひとつひとつ異なる色味や柄を見比べながら、ギャラリー気分を味わって。
脱衣所も広々!
脱衣所は広々としており、人が多くても安心。もちろんアメニティも大充実なので、専用コスメを持っていかなくてもOK。
カラフルなボトルがおしゃれ
界オリジナルのスキンケアアイテムは、紫蘇、芍薬、椿、茶実、雪ノ下などの和漢生薬成分を用いた本格派。温泉との相乗効果で、ツルモチ肌が叶います。
明るい大浴場
室内の大浴場は客室同様、大きな窓から太陽がたっぷりと差し込みます。やさしい泉質で、子供から妊娠中の女性まで安心して入れるのが好ポイント。
開放感抜群の露天風呂
露天風呂の景観は、壮大な山々。うっとりと見とれてしまうこと必至なので、長風呂にご注意! 4月には桜が咲き誇り、花見温泉が楽しめるそう。
フリードリンクも充実
温泉でさっぱりした後は、冷たいドリンクで水分チャージ。湯上がり処には、黒豆麦茶や玄米茶など常時2種類のお茶が用意されています。そのほか、アイスキャンディーのサービスも!
食事の会場へ
お風呂から上がってしばしまったりとしたら、待ちに待った夕食のお時間。会場には中庭の景色を楽しめるカウンター席&テーブル席、個室の3タイプが。
美しい器にも着目して
料理は、季節の食材を取り入れたコース。使用する食器はすべて益子焼で、料理のイメージに合わせて特注しているというこだわりぶり!盛り付けと食器の見事なコラボレーションは、まさに芸術作品。
代表的なのが、先付けの牛ヒレ肉の一口カツとローストビーフ。器の色や絵柄は、鬼怒川の流れをイメージ。カツの下には鬼怒川で砕石された石を敷き、皿全体で優雅な鬼怒川を表現したそう。どれから食べるか目移りしそう!
たくさんの料理を楽しみたい女性にうれしいのが、八寸とお造りが盛られた楽盛り。八寸には、たらば蟹小袖寿司や、ツブ貝の柔らか煮、数の子粕漬け、小松菜と焼き椎茸のお浸しなど、彩豊かな9品がずらり。(※季節により、メニューは変わります)
またお造りは、まぐろと虹鱒、ほたての貝柱の3種。醤油とともに添えられた梅干しと日本酒を混ぜ合わせたスペシャルソースは、魚との相性抜群。お酒が進むこと必至です。メインは具沢山のお鍋!
コースのメインは、牛ロースや鶏肉、川湯波、かんぴょう、うどんなど、具沢山の龍神鍋。サシがたっぷりと入った牛ロースは、国産の霧降高原牛を厳選。また川湯波は日光で大変親しまれている食材で、ひとつの鍋に栃木の美味しいがギュッと凝縮。
グツグツと煮立つ光景は圧巻
こちらのお鍋、こだわりは食材だけにあらず。具材をすべて鍋に入れたら、最後に焼き石を投入。瞬間でグツグツと煮立つ様子で、龍王峡の渓谷の荒々しさを再現。圧巻のパフォーマンスは、一生忘れられない体験になりそう。
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