【佐賀うつわ旅】毎日をちょっと楽しくするユニークやきもの「224 porcelain」


2018.02.10

NAVITIME TRAVEL EDITOR

美肌の湯、日本茶発祥の地としても知られる佐賀県嬉野市。もうひとつ、この地を語る上ではずせないのが「肥前吉田焼」。400年の歴史を持つにもかかわらず、時代の影に隠れていた焼き物に若い感性をプラス。やさしい質感と使い心地にこだわり、これまでにない発想でやきものづくりをするブランド「224 porcelain」のショップをたずねました。

  • 01

    「肥前吉田焼」って?

    有田焼や伊万里焼など、佐賀県には土地ごとに個性をもつやきものの文化が根付いています。かつて「肥前(ひぜん)」と呼ばれた、嬉野市もそのひとつ。有田焼同様、小さな町で400年の歴史を紡いできたにもかかわらず、なかなか表に出なかった「肥前吉田焼」。
    そんな肥前吉田焼の産地で生まれた磁器ブランド「224 porcelain」。ショップが温泉街の真ん中にあるとのことでさっそくのぞいてみることに。どんなやきものと出会えるのでしょうか?

  • 02

    レトロ温泉街の奥まった一角「224 porcelain」

    嬉野温泉の中心街、通り沿いから少し奥まったガレージ空間に揺れる大きなハンモックが目印。壁には、この地で美肌の神様として祀られている白い「なまず様」のアートが。ちょっとロックテイストなのが新鮮。

    階段をあがって2階へ。やわらかな光がもれるサインが迎えてくれます。

    外からの光がやさしく入り込むナチュラルな雰囲気の店内。ギャラリーのような美しいディスプレイながら、気軽に手に取れるような距離感。肥前吉田焼の親しみやすさを感じます。

    つるんとした透明感あふれる白磁や、ほんのりグレー味を帯びたマットな白磁。

    一方でかわいらしいパステルカラー、鮮やかなブルーのグラデーションなど、色味の印象だけでも同じ様式の焼き物とは思えない豊かなバリエーションを感じます。

    やきものといえど、商品はうつわだけではありません。肥前吉田焼らしい、既成概念にとらわれない自由な発想でのものづくりが「224」のおもしろさ。
    お茶の里としても知られる嬉野。下の写真は、お茶を淹れる際に使われる道具をモチーフにつくられた風鈴。丸みのある不思議なフォルムは、あまり見ないおもしろさです。

  • 03

    気になるラインアップをご紹介!

    店内で思わず目を奪われた、ちょっと気になる商品を厳選してご紹介してきますね。

    まずはこちら、おにぎり型の小さなお皿。海苔の四角い部分が窪んでいて、お醤油を入れるとおにぎりが浮かび上がるしくみ。おにぎりのように職人の手によってひとつひとつ丁寧に作られています。あなたは白米派?それとも炊き込み派?

    「おにぎり」白・黄 各種850円(税抜)

    「おにぎり」白・黄 各種850円(税抜)

    続いて「House for chopsticks」。小さなえんとつ屋根の1軒家。実はこのおうち、えんとつ、屋根、壁、床と分けることができて、それぞれ箸置きとして使えるんです。4人家族へ贈ったら喜ばれそう♪

     「House for chopsticks」 2,160円(税抜)

     「House for chopsticks」 2,160円(税抜)

    底が円からはじまった容器は上部へ行くにつれて漢字の「一」と「七」へ変化。そう、もうおわかりですね、これは一味・七味の専用容器。マニアックな視点から生まれたちょっぴりシュールな佇まいが、食卓にピリリとアクセントを効かせます。

    「いちみ」「しちみ」 各1,080円(税抜)

    「いちみ」「しちみ」 各1,080円(税抜)

    めずらしいフキダシ型のプレートと、フキダシ口にぴったり付けられるクリップ型カトラリー「クリッペ」。
    小さなサイズのプレートはチーズ×ナイフ、デザート×フォークなどを組み合わせて。ロングサイズはソース受けがついているので、ディップ系メニューがおすすめです。遊び心満載のうつわ使いで、食卓の会話が弾みそう。

    上・「バルーンプレートS」 1,728円(税抜)、下・「バルーンプレートLong」 2,700円(税抜)、はさんだ「クリッペ」 864円(税抜)

    上・「バルーンプレートS」 1,728円(税抜)、下・「バルーンプレートLong」 2,700円(税抜)、はさんだ「クリッペ」 864円(税抜)

    こちらは、紙を使用しないセラミック製のコーヒーフィルター。雑誌などでも掲載されるなど、一番人気の商品だそうです。シルクハットのようなフォルムのフィルターに、つるんとした質感のクローバー型コースター。普段の暮らしにさりげなく取り入れたくなるちょっぴり上級なおしゃれ感です。

    「cafe hatセラミックコーヒーフィルター」 3,500円(税抜)

    「cafe hatセラミックコーヒーフィルター」 3,500円(税抜)

  • 04

    嬉野茶と器のマリアージュ。「224saryo」

    眺めているだけでもワクワクする224のうつわ。そんなうつわたちを実際に使ってみてはいかがですか?実はショップの階下は、こだわりの嬉野茶を224porcelain の茶器で頂ける「224saryo」というお茶カフェになっていて、季節ごとにアレンジしたお茶がいただけるんです。

    営業日は土・日、時間は11:00~17:00だけの限定です。嬉野温泉を訪れた際は、ぜひ湯めぐりの合間に訪れてみてはいかがでしょうか♪

  • 05

    自由な発想を暮らしに。

    ただ「使う」ものではなく、そこから会話が生まれるようなものづくりを行う224porcelain。若手クリエイターならではの遊び心や自由な発想を焼き付けたアイテムを暮らしに取り入れたら、毎日が今よりちょっとだけ楽しくなるかもしれません。嬉野温泉に行かれた際は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

    224porcelain
    place
    佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙909-1
    phone
    0954431220
    すべて表示arrow
    no image
    224 shop+saryo(ショッププラスサリョウ)
    rating

    4.0

    4件の口コミ
    place
    佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙909-1 1F
    phone
    0954431220
    opening-hour
    [土・日]10:00-17:00 [金・土…
    すべて表示arrow
    no image

この記事を含むまとめ記事はこちら