由布院「辻馬車」、それは”古き良き時代”へのタイムマシーン。

パカッパカッパカッパカッ・・・リズミカルなひづめの音を聞くたびに、由布院を思い出す。田園風景かきわけて、目の前に迫りくるは「由布岳」。情緒あふれる馬車旅には、賑やかな観光地とは又違った良さがある。さぁ、時間をさかのぼる準備は良いですか?

出発前のお楽しみ。

― 15:00 由布院駅にて。
観光辻馬車の切符片手に一人待つ。
(ちょっと早く着いちゃった・・・。)
乗車時間まではあと30分もある。雲が多く出てきた午後、雨が降らぬことだけを願いながら時間のつぶし方を考えていた。

出発前のお楽しみ。

駅の待合所にはアートが展示されている。壁に飾られた絵画、その隣の窓からは赤い列車が顔をのぞかせている。この異色のコラボレーションもこの駅ならではの空間アート。ぼんやり眺めていると、入口の扉が開いた。

「あ~、気持ち良かった~。」
高らかな笑い声と共に登場した3人のご婦人たち、どうやら”足湯”に入ってきたらしい。ここ由布院駅には、全国でも珍しくホームに足湯があるのだ。

(辻馬車観光から戻ったら、私も浸かってみよう・・・)
気が付けば出発時刻10分前、慌てて待合所を後にした。

施設名称
由布院
住所
大分県由布市湯布院町川北
情報提供:
ナビタイムジャパン

走り出す辻馬車。車と人と共存する、優しさ溢れる由布の町。

本日辻馬車で巡るルートは以下の通り。
●由布院駅

●佛山寺(ぶっさんじ)

●宇奈岐日女神社(うなぐひめじんじゃ)

●由布院駅

走り出す辻馬車。車と人と共存する、優しさ溢れる由布の町。
およそ50分の由布院めぐり。

― 15:30 出発。
私を含め乗客9名を乗せ、ポックリポックリゆっくり進み始める辻馬車。反対車線にはトラックが何事もないように走っている。しかしよく考えてみれば、一般道を馬車に乗りながら車と並走するなんてなかなかない体験。その珍しい光景をカメラに収めようとシャッターを切る観光客、暖かいまなざしで手を振る地元の人々・・・。何だか自分が歓迎されているような感覚に、胸がくすぐったくなりつつも手を振り返す。
聞けば地元のドライバーは、馬が驚かないようにクラクションを鳴らさないのだと言う。
(こうして辻馬車観光を楽しめるのも、由布びと達の優しさが溢れているからなんだなぁ)

駅前のメインストリートからやや狭い裏道に入ると、
「パカッパカッパカッパカッ・・・」
加速していく辻馬車。風を感じながら流れゆく田園風景を見つめていると、懐かしい気持ちが蘇ってくる。
(小さい頃学校の帰り道、これとよく似たあぜ道を通って帰ったっけ)

都会では見ることのできないのどかな景色

【1st Stop】佛山寺(ぶっさんじ)

臨済宗の古刹(こさつ)である佛山寺。かやぶき屋根の門の横には、目も覚める程鮮やかな紅葉。

【1st Stop】佛山寺(ぶっさんじ)

杉と竹林に囲まれた境内には座禅堂があり、予約をすれば座禅や写経が体験できるそう。心を無にして、自分と向き合う時間を作るのも良いカモ。

*座禅・写経体験は週末のみ。
【公式Web】 http://www.d-b.ne.jp/bussanji/index.html
【Tel】 0977-84-2714

施設名称
佛山寺
住所
大分県由布市湯布院町川上1879
電話番号
0977842714
概要
金鱗湖(きんりんこ)の南側に位置する禅寺で、平安時代、性空(しょうくう)上人によって開かれたと伝えられる、臨済宗の古刹。古くから由布岳への信仰者を集めた山岳信仰拠点で、当初は天台宗で由布岳の中腹に堂宇があった。本尊は由布岳に祀られていた石造観世音菩薩。杉と竹の林に囲まれた茅葺きの山門と本堂、庫裡が見ものだ。例年7月18日には、山霊祭が行なわれる。観光辻馬車も停車。
駐車場
あり
20台
無料
営業時間
7:00-18:00
休業日
無休
入場料
無料
情報提供:
アデオス

【2nd Stop】宇奈岐日女神社(うなぐひめじんじゃ)

その昔、女神「宇奈岐日女」は湯布院を盆地に変えたという。神社の名はその女神に由来すると言われている。この地に伝わる古(いにしえ)の伝説に想いを馳せながら、神門をくぐってみる。両側には苔の生えた参道、このわびさび感がたまらなく美しい。

【2nd Stop】宇奈岐日女神社(うなぐひめじんじゃ)

右手には立派な三本の切株が。平成3年の台風により倒木した御神木だそう。

ひんやりとした空気の中、静まり返る境内。神様に見守られているような不思議な気持ちになる。

施設名称
宇奈岐日女神社(六所宮)
住所
大分県由布市湯布院町川上2220
電話番号
0977843200
概要
温泉街の南に位置する宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ)。別名「六所宮」とも呼ばれ、地元の人に親しまれている。境内には樹齢数百年とも伝えられる杉の老木が茂り、荘厳な雰囲気。祀られている宇奈岐日女は、古代この地を支配した部族の女首長ともいわれるが、諸説あり謎が多い。観光辻馬車とスカーボロともに停車。
駐車場
あり
15台
無料
営業時間
参拝自由
入場料
無料
情報提供:
アデオス

足湯に浸かりながら、思い返す辻馬車の旅。

―16:00 再び由布院駅。
ホームの列車を眺めながら足湯に浸かり、冷えた体を温める。今しがた終えた辻馬車の旅を反すう。わずか50分間の小トリップ、しかし何とも言えない充実感に満たされている。町の喧騒を離れ、自然や歴史と交わる”非日常”体験。ひずめの音を聞くたびに、私はこの辻馬車旅を思い出すだろう。

【運行期間】3月2~1月上旬まで
*雨天等の天候不良、馬の体調不良の場合は運休。

【運行時間】
3月~11月: 9:00~16:00 (30分毎に一日15便)
12月~1月上旬:9:30~15:00(30分毎に一日12便)

【料金】
大人(中学生以上) 1600yen/人
子供(4歳以上) 1100yen/人

【予約方法・チケット発売所】
予約は乗車当日のみ。
受付開始は朝8:50(3月~11月)、朝9:00(12月~1月上旬)
チケット購入は、JR由布院駅構内「由布院温泉観光案内所」にて。

【問合せ】
由布院温泉観光案内所(JR由布院駅構内)
Tel: 0977-84-2446

足湯に浸かりながら、思い返す辻馬車の旅。
施設名称
JR由布院駅の足湯
住所
大分県由布市湯布院町川北8-2
電話番号
0977842021
営業時間
9-19時
定休日
無休(天候により利用できない場合あり)
料金
入浴160円
交通
最寄り駅:由布院
紹介文
なんと、駅のホームに設けられた足湯コーナー。有料だが、タオル付き。テーブルもあるので、ドリンクやスイーツを楽しみながらの足浴もよさそう。出発前や到着後にひと休みしよう。
備考
【問い合わせ先】
JR由布院駅
情報提供:
株式会社 JTB パブリッシング

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    大分県由布市湯布院町川上1879
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    神社(稲荷/権現)
    大分県由布市湯布院町川上2220
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    JR由布院駅の足湯

    温泉/温泉浴場
    大分県由布市湯布院町川北8-2
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    由布院

    大分県由布市湯布院町川北
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