西武鉄道「100周年」記念乗車券を集めよう(後編)


2015.05.19

NAVITIME TRAVEL EDITOR

西武鉄道では100周年記念乗車券を各駅で発売中!前編に引き続き、残り6駅を巡っていきます。
ちなみに、きっぷの発売期間は4月12日~7月20日で、発売期間はちょうど100日。ちょっとしたところにも100という数字へのこだわりがあります。

  • 01

    東久留米駅、保谷駅、石神井公園駅

    前編では所沢までたどり着き、6駅分のきっぷをゲット。ここから先は東京都に入ります。開業時に東京と埼玉で同じ駅数で開業させたのはきっと偶然なのでしょうけど…
    次の駅は東久留米駅。久留米という駅名は福岡県にすでに存在していたために東が付いたとのこと。
    この駅には「富士見テラス」と呼ばれるスペースがあり、冬の晴れた日には富士山が見通せます。これがきっかけで関東の駅百選にも選ばれています。

    保谷(ほうや)駅は車庫が併設され、この駅を始発/終着とする列車も存在します。この駅の所在は「西東京市」。2001年に保谷市と田無市が合併して誕生しました。東京都の西側、ではなく、都区部の西でネーミングされたのですが…名前をつけるのって難しいですよね(合併ならなおさら)。
    駅の東側は練馬区になります。

    石神井公園(しゃくじいこうえん)駅は特急と通勤準急を除きすべて停車する主要駅のひとつ。ここから練馬駅までは複々線となり、運行する列車の本数も増えます。2010年から順次高架化され、この10年ほどで駅の雰囲気が一気に変わりました。駅名のとおり石神井公園の最寄駅で、徒歩で約15~20分のところにあります。
    ここまで9駅。もう少しで池袋にたどり着く…

  • 02

    練馬駅、東長崎駅、池袋駅

    練馬駅も高架駅。ここから西武有楽町線が分岐し、有楽町、渋谷方面の地下鉄に直通する列車もあります。都営大江戸線とも乗り換えができます。としまえんへは豊島線で豊島園駅下車すぐ。といういわけで、いろんな路線が乗り入れるジャンクション的存在です。ただ、豊島線以外は平成になってから誕生した路線で、それまでは各駅停車しか停まらない、比較的地味な駅でした。

    東長崎駅の名称も、東久留米駅と同様の運命により東が付与されました。ちなみに、近隣の都営大江戸線の駅は落合南長崎。ここの南は、豊島区長崎の南という意味。時代によって地名の接頭辞のつけ方も異なります。にしても、いくら長崎県の長崎駅の東だといっても、どれだけ離れているんだよ…と現代の感覚では思ってしまいます。
    数多くの著名漫画家を輩出した「トキワ荘」は東長崎駅から徒歩でおおよそ10分くらいのところにあります。西武池袋線沿線はアニメ制作会社も多く立地していて、よくマンガやアニメに西武池袋線の駅をモチーフにした描画が出てくることがあります。

    やっと着きました、池袋駅。約3時間かかりました。西武池袋線のターミナルです。西武に限らず、JR、東武、東京メトロの各線が乗り入れ…って、池袋を今更多く語らなくても皆さんご存知かと思います。
    西武池袋線の建設を計画していた頃、当初は目白駅を基点にすることも検討していたようです。ですが、地形等の問題があって断念して池袋になった、といわれています。
    ここで最後のきっぷをゲットし、西武池袋線の100年をたどる旅も終了です。

  • 03

    がんばった証

    完成品が下の写真。結果を見ればあっけないものですが、全部の駅に降りて買った思い出と共に眺めると、頑張ったなぁ、と思います。成果をちゃんと確認することは大事。普通なら西武池袋線でこんなことしませんからね…
    普段は、開業からの年月なんて気にせず利用していますが、100年という節目に出会えたこと、そもそも100年間休まず営業を続けていることってやっぱりすごいな、と思いました。これからも感謝し続けながら乗っていこう西武池袋線。

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