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東京メトロ24時間券の使い方

全国各地の鉄道に1日乗車券がある。それらは、任意の日の始発列車から終列車まで乗り放題になるきっぷだ。
しかし、現実には、早朝から深夜まで乗る人は僅かで、まる1日有効と言っても、せいぜい半日くらいしか利用していないと思われる。ある意味、もったいない使い方である。
そこへ行くと、東京メトロの24時間券というフリーきっぷは合理的な利用ができると思われる。使い始めた時間(最初に改札口を通過した時間)から24時間後まで利用可能だからだ。終電から翌日の始発までは、もちろん電車が走っていないので使えないけれど、1日乗車券よりは効率がよい。

現在、24時間券を導入しているのは、東京メトロ(Tokyo Subway Ticketの場合は都営地下鉄も含む)と沖縄のゆいレールだけであるけれど、海外の主要都市では、都市交通に関して24時間券を導入しているところは多い。2020年の東京五輪開催や訪日観光客の増加に伴い、やっと国際標準のフリーきっぷが登場したとも言える。

必見!お得!東京メトロ24時間券の賢い使い方・買い方・購入方法

東京メトロ24時間フリーきっぷ

  • 24時間券利用の注意点

    東京メトロの24時間券は大人=600円、小児=300円で、当日券と前売り券がある。当日券は、各駅の自動券売機で購入し、その日の終電までに使用を開始しなければ無効となる。
    一方、前売り券は、大手町駅、銀座駅など東京メトロ沿線にある25カ所の定期券売り場で購入でき、6カ月以内に使用すればよい。券面のデザインは異なり、前売り券のみイラスト入りである。

    最初に改札口を通ると、当日券は券面に、前売り券は裏面に有効時間が印字される。何回か乗車したあと、最後に改札を通ることができる時間が示されるのだ。その時間までに到着駅の改札口を出なくてもよい。
    たとえば、「有効時間13:12」とあれば、翌日の午後1時12分までに改札口を通れば、下車する時間に制限はない。駅ナカのカフェなどでゆっくりと時間を過して、到着駅の改札口を出るのが15時頃になっても構わない。

    東京メトロ24時間券

    東京メトロ24時間券

    東京メトロの乗換駅には、一旦改札口を出て、乗り換える路線の改札口から再び入場する駅がいくつかある。その場合は、乗換専用のオレンジ色の改札機を通過すれば、次の改札口を通過する時間が有効時間を過ぎていても入場可能だ。もちろん、通常のきっぷやカードと同じく乗換時間が30分以内でなくてはならない。

  • どれくらいトクなのか?

    東京メトロの初乗りは170円(パスモ、suicaなどのICカード利用時は165円)なので、単純に計算すれば4回乗車(165×4=660円)でトクになる。200円(ICカードなら195円)以上の区間に乗車するならば、3回乗車でもモトが取れるし、東西線の中野と西船橋間の場合は片道310円(ICカード利用は308円)なので、単純に1往復するだけでもトクになる。

    1日券であれば、その日のうちに170円区間を4回利用するのは、かなりハードルが高いかもしれない。しかし、1日目の午後に1往復するなど2回利用し、翌日の午前にも2回利用するとなると、それほど頑張って地下鉄を利用することもない。24時間券なら気楽に利用できるのである。とくに1泊2日で東京へ出張などでやってくるとき、以前なら1日乗車券を2枚購入していた場合でも、24時間券1枚で済むことも多くなる。経費節減にもなるのだ。

    多くの路線が乗り入れる大手町駅

    多くの路線が乗り入れる大手町駅

    <例>
    1日目 午後 東京駅着 24時間券購入 
     東京駅⇒(丸ノ内線、銀座線)⇒表参道駅 200円(ICカード利用=195円)打合せ
     表参道駅⇒(銀座線、丸ノ内線)⇒新宿駅 170円(ICカード利用=165円)宿泊
    2日目 午前
     新宿駅⇒(丸ノ内線)⇒銀座駅 200円(ICカード利用=195円)買い物
     銀座駅⇒(丸ノ内線)⇒東京駅 170円(ICカード利用=165円)

    これだけでも運賃合計740円(ICカード利用=720円)のところ24時間券600円で賄えるのである。

    もっとも、地下鉄に並行してJR線が走っているときは、それぞれの運賃を比較したほうがよいこともある。例えば、上野駅と秋葉原駅を往復する場合、東京メトロ日比谷線なら片道170円であるが、JR山手線、京浜東北線なら140円(ICカード利用=133円)なので、JRで2往復すると560円(ICカード利用=532円)となる。運賃のみの計算なら地下鉄よりも安くなるので、2往復なら24時間券を利用するまでもないだろう。

    銀座線のレトロ風車両

    銀座線のレトロ風車両

    丸ノ内線東京駅

    丸ノ内線東京駅

    日比谷線の新型車両

    日比谷線の新型車両

    24時間券には、運賃以外の特典がある。「ちかとく」と言って、沿線のミュージアムが割引になったり、レストランでのドリンク1杯サービス、グッズのプレゼントなど24時間券提示で様々なサービスが提供される。24時間券を使ってミュージアムを複数巡る時には得した気分になるであろう。どこの施設が割引になるかは、以下のサイトを参照のこと。
    https://chikatoku.enjoytokyo.jp/

  • 48時間券、72時間券もあるTokyo Subway Ticket

    東京メトロのみならず、都営地下鉄にも乗れる便利な24時間券がTokyo Subway Ticketだ(800円)。Tokyo Subway Ticketには48時間券(1200円)、72時間券(1500円)もあり、72時間券は、東京メトロと都営地下鉄全線に乗り放題で1日分が500円という計算になる。

    Tokyo Subway 24-hour ticket

    Tokyo Subway 24-hour ticket

    Tokyo Subway 48-hour ticket

    Tokyo Subway 48-hour ticket

    Tokyo Subway 72-hour ticket

    Tokyo Subway 72-hour ticket

    このチケットは、元々は訪日外国人向け、関東以外から上京する旅行者向けであり、旅行会社や指定のホテルなど購入条件は厳しかった。
    しかし、最近では東海道新幹線の熱海以西からエクスプレス予約、スマートEX利用で東京駅、品川駅に到着した乗客に対して発券するようになった。新幹線の利用票(乗車券ではない)を東京メトロの東京駅、日本橋駅、新宿駅、池袋駅の定期券売り場(JRの窓口ではない)、京橋エドグランB1中央区観光情報センターで提示すれば購入できるのだ(乗車日を含め3日以内)。

    またANA国内線で羽田空港に到着した乗客は、第2ターミナル地下1階案内所5にて搭乗券あるいは保安検査証を提示すればこのチケットを購入できるし、成田空港着のPeach Aviation、バニラ・エア利用者も京成バスチケットカウンターで購入できるようになった。いずれも、利用票や搭乗券を提示すると、購入証明のスタンプを押印され、金額と引き換えに入手することになる。

    TokyoSubwayTicketを購入すると販売済の印が押される

    TokyoSubwayTicketを購入すると販売済の印が押される

    このチケットは購入日から半年以内に使用すればよく、購入当日から使用する必要はないので、近々使う機会があれば、とりあえず購入しておくのもいいだろう。いずれにせよ、購入条件が緩和されたのは喜ばしい話だ。Tokyo Subway Ticketも東京メトロ24時間券同様、「ちかとく」のサービスを受けられるので、有効に都内を巡りたいものである。

    東海道新幹線エクスプレス予約を利用の場合 https://expy.jp/lp/mtst/

    ANA国内線を利用の場合 
     https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20170621_g29.pdf#page=1
    Peach Aviation、 Vanilla Air利用の場合 http://www.tokyometro.jp/images/PeachVanilla_180901.pdf

    表参道
    住所
    東京都港区北青山3丁目
    電話番号
    銀座
    住所
    東京都中央区銀座4丁目
    電話番号
    東京
    住所
    東京都千代田区丸の内1丁目
    電話番号
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野田 隆 NODA Takashi
ライターのプロフィール画像
NAVITIME TRAVEL EDITOR
「乗り鉄」を中心に鉄道の面白さ、楽しさを、SL列車、観光列車やローカル線から\通勤電車、地下鉄に至るまで幅広く紹介する旅行作家。\著書は、2018年8月に21冊目となる「シニア鉄道旅のすすめ」(平凡社新書)が上梓された。\日本旅行作家協会理事

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