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6月3日は「測量の日」 忠敬が作り上げた地図の美しさと精度の高さには驚きが待っています!


2015.06.03

NAVITIME TRAVEL EDITOR

日本に測量法が公布されたのは昭和24年6月3日のことです。その40年後の平成元年、測量の意義や重要性を多くの人が理解し、また関心を持てるように国土交通省が中心となって6月3日を「測量の日」と定めました。日本の測量の歴史において有名なのは伊能忠敬です。忠敬のゆかりの地である千葉県には国宝に指定された資料などを展示した伊能忠敬記念館があります。我が国で初めて実測で日本地図を作り上げた伊能忠敬、日本の測量の礎を築いた人に会いに行きませんか?

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    伊能忠敬記念館

    江戸時代の測量学者であった伊能忠敬が生まれたのは現在の千葉県九十九里町といわれています。ゆかりの地である千葉県香取市に立地した伊能忠敬記念館は重要文化財や国宝に指定された地図などの資料を基に忠敬の業績を年代順に知ることのできる記念館です。
    まず、はじめは「佐原時代」のコーナーです。伊能忠敬が日本全国の測量を始めたのは50歳を過ぎてからのことでした。「佐原時代」のコーナーでは伊能忠敬が50歳を迎える前の前半生について紹介しています。
    次に「全国測量」のコーナー。伊能忠敬が本格的に測量の勉強を始めたのは天文方高橋至時の弟子になってからです。「全国測量」のコーナーでは勉学を始めた頃から全国測量の行程を順に紹介しています。
    そして、いよいよ「伊能図の完成」のコーナーです。伊能忠敬が55歳のとき北海道から始めた測量は71歳になるまで行われました。日本全図が完成したのは忠敬が73歳で亡くなってから3年後のことといわれています。「伊能図の完成」のコーナーでは国宝の伊能図のほかに、実際の測量で使用された測量器具を目にすることができます。二ヶ月ごとに展示替えが行われますので、時間をおいてでかけると新しい発見があるでしょう。伊能図の美しさと精度の高さへの驚きに出会えるコーナーとなっています。
    さらに、「地図の世界」のコーナーでは日本だけでなく、世界の地図の歴史を紹介しています。地図に表れたその時代ごとの世界観や宗教観などにも触れられる興味深いコーナーです。
    伊能忠敬記念館では展示コーナーのほかに、企画展などもあります。また、学芸員とともに忠敬の行った測量方法や地図作りを体験できる講座なども行っています。

    施設名称:伊能忠敬記念館
    住所:佐原市佐原イ1722-1
    電話番号:0478-54-1118
    開館時間:午前9時~午後4時30分
    休館日:月曜日・祝日の翌日・年末年始
    料金:大人500円、小中学生250円
    ※詳しくはホームページでご確認ください。
    http://www.sawara.com/tadataka/index.htm

    photo By そらみみ CC BY-SA 3.0 from Wikimedia Commons

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