『最遊記歌劇伝-外伝-』平井雄基×藤原祐規 インタビュー「二人の関係性を大切に表現したい」
『最遊記歌劇伝』シリーズ最新作・『最遊記歌劇伝-外伝-』が、2023年9月より東京と大阪で上演されます。現キャストでの公演は最後と発表された本作。こちらの記事では、捲簾大将役を務める平井雄基さんと、天蓬元帥役を務める藤原祐規さんに公演にかける意気込みを伺いました。お二人からのプレゼントもありますので、ぜひ最後までご覧ください!
CONTENTS
- インタビュー
- 公演概要
- プレゼント情報
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インタビュー
――『最遊記歌劇伝-外伝-』にご出演が決まられた時のお気持ちを教えてください
藤原「自分が「God Child」に参加したのは10年ほど前のことで、その時からずっと「外伝」まで上演できたらいいねとみんなと話していました。それがついに実現できました。ここまで来られたことは本当に感無量で、出演が決まった時は驚きや嬉しさとともに、大変な仕事が待っているなという思いもありましたね。唐橋さんや鯛ちゃんと一緒に『最遊記FESTA2022~シリーズ大原画展~』のステージに出させていただいて、そこで発表となったんですが、とにかく反響がすごくて。原作ファンやアニメファンの皆さんからも温かい拍手と歓声をいただいて、改めてこの作品に対する皆さんの愛の大きさを感じました」
平井「僕は『最遊記FESTA2022』に出席することはできなかったんですが、配信された映像越しにも、会場にいらした方々の期待の高さや喜びが伝わってきました。この作品がどれだけ多くの人に愛されているか、そしてその愛がどれほど深いかを僕も改めて実感しました。僕自身「外伝」に対する期待感は非常に大きいですし、とても楽しみです。もちろん期待が大きい分プレッシャーもありますが、それをエネルギーに変えて頑張っていきたいです」
――台本を読まれての感想を聞かせてください
藤原「原作漫画4巻分のストーリーが凝縮された『最遊記歌劇伝-外伝-』の台本に、まず驚かされました。『最遊記外伝』の持つ魅力、エッセンスがぎゅっと詰まっていて、三浦さんの素晴らしさを感じましたね。とにかく名シーンに次ぐ名シーンで、ファンの方にも喜んでいただけるんじゃないかな。後半はシリアスな流れになりますが、その中でもキャラクターの生き様や心情が深く描かれていて胸に迫るものがありますね。天蓬元帥と捲簾大将が出会いなど、二人が絡むシーンは特に大切に演じたいと思います」
平井「二人の関係性は言葉では言い尽くせないほど特別ですから、それをしっかりと演じたいと思っています。ネタバレがない範囲でお話しすると、前半に桜の木の下でお花見をするシーンがあるんですが、4人のキャラクターがそれぞれの個性を発揮していて、大好きなんですよ。素敵な場面なので、こちらもぜひ楽しみにしていただけたらと思います」
藤原「「外伝」はとにかくエモいよね」
平井「エモいですねえ」
藤原「さりげないやり取りの中からもキャラクターの関係性が伝わってきたりもしますし、細かいところまで見ていただけたらと思います」――捲簾大将と天蓬元帥の関係性は、悟浄と八戒とはまた全然違う印象ですね
藤原「そうなんですよね。悟浄と八戒の関係性は、ある意味で僕達自身の関係性そのものというか。稽古や自主練習を一緒に行ったり、何か提案し合ったりするのは、僕から誘うことが多かったです。そこは僕の方が年上だったり、(平井さんは)前作は初めてこの作品に参加して緊張するところも大きかったと思うので。今回はその関係性が逆転するというか、役の上では捲簾の方がしっかりしているというか、リードするところも多いので。どうしようか、甘えてみようかな(笑)」
平井「うまくリードできるかはわからないですけど(笑)」
藤原「兄弟いる?」
平井「兄と妹が」
藤原「下の子もいるんだね!じゃあ大丈夫だ(笑)」
平井「できますかね(笑)。捲簾が積極的に動く場面では、積極的にリードしていきたいですが、一方で、自然体で演じることも大切だと思いますし」
藤原「そうだね」
平井「なので、無理に「自分がリードしよう!」とかではなく、ふっきーさんといろいろ相談しながら、捲簾と天蓬の関係を大切に作っていきたいと思います」
――ビジュアル撮影ではどんなことを意識されましたか
平井「今回のビジュアルは以前のものとは全く違って、黒髪で短髪なんですよね。まず視界が広いです(笑)。すごく新鮮な感じで、黒や短髪は似合うかな?大丈夫かな?と最初は少し不安だったんですが、とても気に入っています」
藤原「悟浄の時はワイルドさや色気みたいなのが前面に出ているけど、捲簾はちょっと違うじゃない。大人っぽいというか。そういうのも意識した?」
平井「アウトローさを前面に出さないようには注意しました。キャラクタービジュアルというのは舞台作品の中でお客様が一番初めに目にされるものですし、キャラクターイメージを壊さないようにしたかったので。立ち姿や顔の角度というのは、捲簾大将のイメージにできるだけ近づけたいなと思って撮影に臨んでました。ふっきーさんはどうでした?」
藤原「僕も天蓬元帥のイメージというのを大切にしたかったですし、あとは八戒との違いですよね。八戒は姿勢を良くして、品のある動きというのを常に意識しています。一方で天蓬元帥はだらしなさや自由さを感じさせつつ、でも猫背になり過ぎないように気をつけて……そのあたりですかね。僕は今回の方が髪が長いので、殺陣の際には注意が必要ですね(笑)」
――お互いをご覧になって、捲簾と悟浄、天蓬と八戒、どちらのキャラクターにより共通点を感じますか
藤原「そこはもう悟浄でしょう」
平井「そうですか?」
藤原「平井が「捲簾の方が自分に近くてやりやすいと思うんです」って言ってたんですけどね。いやいや悟浄だよって(笑)。演出家の三浦さんがおっしゃっていたんですが、最初にオーディションで出会った時、「あ、悟浄だ」って感じられたみたいで」
平井「それは初耳です」
藤原「もちろん捲簾と悟浄、両方の面を持っていると思いますが、僕は悟浄に近いんじゃないかな?と思っています。自分自身は天蓬元帥。これはもう圧倒的に天蓬です。結構ポンコツですよねとか、抜けてますよねってよく言われます(笑)」
平井「それ僕も聞きました。ふっきーさんは天蓬元帥よりだよねって(笑)」
藤原「やっぱり言われてるんだ(笑)。八戒よりも自由度が上がるというか、ギャップが大きいので、みんなとゼロから役を作り上げていきたいですね」――他の方の役についても聞かせてください。鈴木拡樹さんが演じられる金蟬童子はいかがでしょうか
藤原「鈴木拡樹の金蟬は、とにかくもう原作からの再現度が圧倒的ですね。彼がやるんだから間違いないです。稽古が楽しみで仕方ないですね」
平井「ビジュアル撮影が同じ日だったんですが、雰囲気、佇まい、もう全てが漫画からそのまま出てらっしゃったような圧倒的オーラで。またご一緒できるのが本当に光栄です」
――椎名鯛造さんが演じられる悟空はいかがでしょうか
藤原「鯛ちゃんはもう奇跡ですね。本編よりも更に幼いのに、ビジュアルの時点で完璧に仕上がってる。悟空って鯛ちゃんのためにある役なのかなと思いますよね。悟空の可愛らしさはもちろん、みんなをはっとさせるような一言とかもすごいですし、締めるところは締める」
平井「無邪気な表情から感情を爆発させる激しさ、一瞬の切り替えがすごいんです。悟空の持つ魅力を見事に表現してらっしゃるというか……すごいです」
――お二人で歌われるシーンもあるそうですね
藤原「二人でのデュエットは今回が初ですね。歌は感情を表現するには非常に力強い手段ですから、特にデュエットの歌では、二人の関係性や思いがしっかりお客様に届けられたらと考えています」
平井「歌詞がまた深いので。歌詞の深さとメロディーの美しさを通して、お客様に天蓬と捲簾の魅力を届けたいです」
――先日、現キャストの皆さんのご出演は最後というお知らせがありましたが、どんな作品にしたいと思われていますか
藤原「『最遊記歌劇伝』って、歌あり、アクションあり、お芝居あり、ダンスあり……エンターテインメントとして、とても素晴らしい作品だと思います。そして最大の魅力は誰が見ても楽しめることなんじゃないかな。見ているだけで楽しくて、ストーリーも明るいだけじゃなくしっかりとしたメッセージ性もあって。今回が現キャストでは最後の作品となりますけれど、今まで作り上げてきたキャスト、スタッフの思いも全て背負って、集大成となる作品を作り上げたいですね」
平井「『最遊記歌劇伝』に参加できたことが本当に幸せですし、誇りです。「外伝」はシリアスな部分が多いですが、それだけではなく、ほっこりする部分や明るい部分もあります。感情がすごく揺さぶられる物語だと思いますので、集大成として恥じないものを感謝の気持ちを込めてお届けしたいです」
――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします
藤原「『最遊記歌劇伝』の現場には常に漫画が全巻揃っていて、演出家の三浦さんは常に漫画を持っていらっしゃる。そしてここのシーンはこう、こういう絵が欲しいと、原作に寄り添いながら演出をつけてくださいます。すごく原作を大切にされていて、原作愛にあふれているシリーズです。お客様の期待を決して裏切らない、魅力あるステージをお届けしたいと思いますので、ぜひ劇場にいらしてください。お待ちしております」
平井「ふっきーさんがおっしゃる通り、愛にあふれた現場です。それぞれのこだわりを持って、細部までこだわって一生懸命作り上げています。ぜひ楽しみにしていてほしいです。笑顔と感動を共有できる場として、舞台を楽しみにしていただけたらと思います。劇場でお待ちしております」 -
公演概要
■公演タイトル:『最遊記歌劇伝-外伝-』
■公演日程:
[東京公演] 2023年9月29日(金)~10月12日(木)品川プリンスホテルステラボール
[大阪公演] 2023年10月19日(木)~10月23日(月)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
■原作:峰倉かずや『最遊記外伝』(一迅社刊)
■脚本・演出:三浦 香
■音楽:浅井さやか
■キャスト:
金蟬童子 役:鈴木拡樹
悟空 役:椎名鯛造
捲簾大将 役:平井雄基
天蓬元帥 役:藤原祐規
西海竜王 敖潤 役:佐奈宏紀
李塔天 役:山﨑雅志(劇団ホチキス)
観世音菩薩 役:髙﨑俊吾
二郎神 役:うじすけ
哪吒太子 役:北村諒
橋本有一郎、轟大輝、森田龍、仲田祥司、多田滉、山口渓、杉本佳幹、望月祐治、佐藤且之、降矢佳典
<スペシャルゲスト>三上俊 and more…?
■特別協力:峰倉かずや/一迅社
■企画・プロデュース:4cu
■主催:『最遊記歌劇伝』製作委員会2023
【公式サイト】http://saiyukikagekiden.jp/sb/
(C)峰倉かずや・一迅社/『最遊記歌劇伝』製作委員会2023 -
プレゼント情報
ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました!平井さん、藤原さんから読者の皆様へサイン色紙をいただきましたので1名様にプレゼントします。応募方法は、NAVITIMEアニメアカウントのフォロー&リポストです。奮ってご応募ください!
■応募期間:2023年9月22日(金)~2023年10月31日(火)23:59まで
■応募方法:
①NAVITIMEアニメアカウントをフォロー
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※当選者の方には、2023年11月7日(火)までにDMにて、ご連絡させていただきます。
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