ロックミュージカル『MARS RED』太田基裕インタビュー「人とヴァンパイアとの間での苦悩を丁寧に演じたい」
2021年6月24日より、天王洲 銀河劇場にて上演されるロックミュージカル『MARS RED』。本作は、2013年に上演された音楽朗読劇「MARS RED」に始まり、コミック連載やアニメ放送など様々なメディア展開が行われている「MARS REDプロジェクト」の一つで、TVアニメのストーリーをモチーフに、吸血鬼となってしまった男たちが葛藤しながらも自分たちの生き様を歌い上げる作品です。こちらの主演を務める太田基裕さんにお話を伺いました。
CONTENTS
- インタビュー
- 公演概要
- プレゼント情報
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インタビュー
――まずは今回の作品、脚本をご覧になられての感想を聞かせてください。
はたして一ヵ月の稽古期間でまとめきれるだろうかと思うほど、盛りだくさんの内容だなと感じました。ですが、緻密に繊細に作っていけば、その分いろいろな感情も得られると思いますし、みなさんにも楽しんでいただけると思いますので、がんばっていきたいです。
――栗栖秀太郎はどんな人物なんでしょう?
一番人間に近い存在だと思います。ヴァンパイアになってしまった自分との葛藤が描かれているキャラクターですし、その意味ではお客さんに一番近い立場で、舞台上で起こる様々なことを感じていける役。いい意味で「普通の青年」という印象ですね。もう一人、山上というキャラクターも栗栖と一緒のタイミングでヴァンパイアになりますが、この二人の関係性、人間くさい関係性を色濃く表現できれば作品としていいものができるんじゃないかと。他のキャラクターとの差別化もできますし。深みのある作品になっていくのかな。
――共感できる部分はありましたか?
うーん、共感できるのはむしろ山上さんかもしれないですけど(笑) でもそうですね、大切な人がいて、ヴァンパイアになってしまって、大切な人には「死んだ」と知らされて。それでも、その人に会って何かを伝えたいと思う気持ちはすごくわかるというか、人として共感できます。人間らしい話だなって思います。
――こんな作品になったらいいなというような期待はありますか。
ミュージカルなので楽曲との親和性というのが大切になってくると思います。うまく融合していけば、感動できる作品に仕上がるかな、と。キャラクターそれぞれが非常に個性的ですし、普通に見ていて楽しめると思うんですね。目で楽しんで、耳でも楽しんでいただける空間をお客様と共有できたらなと考えています。
――音楽についても聞かせてください。
アニメの方ではエンディングテーマをHYDEさんが担当されていて、曲もアングラチックで雰囲気のある曲で素敵ですよね。舞台の方はまだ聴いていないですけれど、今からとても楽しみです。
――今回は生バンドということですが、太田さんが考えられる生の魅力ってどんなところにあるでしょうか。
実際にその場で人が演奏するわけですし、その日その日の様々な環境によっても、聞こえ方や響き方が変わってきます。だからこその瞬間瞬間のリアルな音、生々しさが伝えられることが一番の魅力ですね。こういう音が来たら、こう歌おう、みたいな自然に導かれるところもありますし。そういったライブ感を噛みしめながら演じられたらと。
――どう歌おう、表現しようといったテーマのようなものはありますか?
人間とヴァンパイアの狭間で揺れ動く葛藤というのが、自分の中のテーマの一つにあります。葛藤や戸惑い、そういった感情の機微であったり、繊細な部分だったりを表現していけたらいいですね。
――キャラクターの心情に寄り添った作品になりそうですね。
そうですね。僕のキャラクターは特にそういった面が大きいので、寄り添うような感じで進めていけたらいいなと思います。
――ビジュアル撮影についてもお伺いさせてください。今回のキービジュアルは軍服、背景に赤い月と幻想的な仕上がりですが、何かこうしようと意識されたことはありましたか?
いい意味で普通の人物ですし、周りのキャラクターは濃い面々なので。埋もれるくらいがむしろちょうどいいのかな?とは考えていました。なので撮影に関しては、ニュートラルな気持ちで臨めましたね。格好つけるような人物でもないですし、自然体で撮影できたかと思います。
――すっと入っていけるキャラクターなのでしょうか。
原作やコミック、アニメを見た感じではそういう印象です。稽古が始まったらまた変わるかもしれませんが、今はそう感じています。
――共演者やスタッフの方についても聞かせてください。脚本・演出を務められる西田大輔さんとは初タッグになりますが、いかがですか。
西田さんとはまだお会いしていません。殺陣の数がすごく多いなど、お話は聞いたことがありますが、本当に「はじめまして」からなので。すごく楽しみです。
――共演されるのが初めて、あるいはお久しぶりな方も多いですよね。
そうですね、初めての方が半分くらいかな。お久しぶりな方も多いです、KIMERUさんとか。KIMERUさんはもう、デフロットがそのままKIMERUさんですよね(笑) アニメやコミックを見ていても、ああKIMERUさんだって。なのですごく楽しみです。あとは誠治郎さんともお芝居は初めてです。キャラクターの関係性的にもがっつり絡めそうで楽しみですし、柳瀬さんとお芝居できるのも楽しみです。
――突然の質問ですが、ヴァンパイアにはなってみたいですか?
うーん、どうだろう(笑) ずっと死ねないわけですよね、永遠に血を吸い続けて……。なってみたいと思ったことはないですけど、ヴァンパイアにロマンを感じる人はすごく多いですよね。何が魅力なんだろう……血を吸ってる姿が色っぽいとかなのかな。
――血を吸ってみたいとかは……(笑)
いやいや、なるべくだったら血は見たくないですね。怪我をした時に自分の血を見るのも嫌です。そういう意味では栗栖に近いかもしれないです。共感できますね(笑)
――最後に、楽しみにしている皆様へのメッセージをお願いします。
こういった状況の中でも劇場に足を運んでくださる方というのは、やはりそこから何かエネルギーや生きがいを感じたいと思ってくださる方が多いと思います。そういう方にちょっとでも希望だったり夢だったり……きれいごとに聞こえてしまうかもしれませんが、明るいものだったり豊かなものだったりを届けられたらと。生バンドでのロックミュージカルなのでライブ感ある作品になるよう頑張りますので、楽しみにしていてください。 -
公演概要
■公演タイトル:ロックミュージカル『MARS RED』
■公演期間:2021年6月24日(木)~7月1日(木)全12公演
■劇場:天王洲 銀河劇場
■スタッフ
・脚本・演出:西田大輔
・音楽:YOSHIZUMI
・振付:良知真次
■キャスト
栗栖秀太郎 役:太田基裕
前田義信 役:中村誠治郎
スワ 役:糸川耀士郎
山上徳一 役:柳瀬大輔
ナンバ 役:山本一慶
白瀬葵 役:七木奏音
天満屋慎之助 役:松井勇歩
デフロット 役:KIMERU
中島宗之助 役:萩野崇
タケウチ 役:平野良
平沼 役:泉見洋平
ほか
■チケット料金
・プレミアム席:12,000円(税込)
・一般席:9,000円(税込)
※プレミアム席とは、特典グッズ付きの前方席です
■公式サイト:https://worldcode.co.jp/marsred_musical
■公式Twitter:https://twitter.com/marsred_musical
©藤沢文翁/SIGNAL.MD/MARS RED製作委員会
©ロックミュージカルMARS RED製作委員会 -
プレゼント情報
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