奈良の人気秘境「明日香村」大人の楽しみ方~虎の巻~レアな体験を楽しむ1泊2日のモデルコース


2021.12.22

マイナビニュース


飛鳥時代のスーパースター、聖徳太子。その“ふるさと”といえば、奈良県のほぼ真ん中に位置する「明日香村」です。村内は歴史的に見ても、ビッグネームなスポットが多く、“村まるごと遺跡”といっても過言ではないほど、見どころが多い場所。ひとたび古墳や遺跡の見学会を行えば、村の人口よりも多い、1万人クラスの歴史ファンが全国から大集結することも……!
また近年は、おしゃれなカフェも急増中。歴史ファンならずとも、ゆるい時間を過ごせる「チル旅」の旅先としても注目です。
今回は、そんな「明日香村」にフォーカス。全6回に分けて、さまざまな視点から楽しみ方をご紹介します。4回目のテーマは、大人も子どもも思わず「こんなことができるの?」と驚く、レアな体験を盛り込んだモデルコースをお届け。
今まで知らなかった明日香村に出会える、特別な旅です!
【過去回はこちら】
第一回 初めての明日香村観光 おすすめモデルコース編
第二回 ディープに楽しむ日帰りモデルコース
第三回 人里離れた「奥飛鳥」で癒しのリフレッシュ旅
【9:00】地元の人気店「喫茶 御園」でモーニング
旅のスタートは、モーニングが人気のお店から!近鉄「飛鳥駅」前にある「喫茶 御園」は、地元の人に長く愛されてきた喫茶店。駅から歩いてすぐの好立地で、立ち寄りやすいのが嬉しいポイントです。
店内は、朝から常連さんの笑顔でいっぱい。地元の方言が飛び交い、明るい笑い声が響いています。
雰囲気も魅力ですが、特筆すべきはコーヒーが美味しいこと。サイフォン式で丁寧に淹れるコーヒーは、驚くほど香り高く深い味わい。コーヒー好きの人の心をがっつり掴みます。
7時30分~12時までは、お得なモーニングセットが注文できます。
人気No.1の「Aセット」は、ふわふわの厚切りトースト、シャキシャキ食感のサラダ、カットフルーツ、ゆで卵付き。おすすめの「御園ブランド」と一緒に味わえば、朝から深くリラックスさせてくれますよ。
○【10:00】古代の手法で!オンリーワンの草木染め体験「水谷草木染」
朝ごはんを楽しんだ後は、古代の手法で珍しい草木染体験ができる「水谷草木染」へやってきました。
室内に入ると、壁一面、カラフルな染め物の見本がずらり!
これらは、すべて植物の葉っぱや土の下にある根っこ、木の皮など、自然の染料で染めたもの。目に染みるような美しい染め色に、「すごい!すごい!」「植物の色ってこんなきれいなの!?」と声を出さずにはいられません。
教えていただいたのは、森林インストラクターの水谷さん。優しくて気さくなお人柄で、初めてでも安心して体験できます。
生地選びから始まって、模様の説明、染色の話まで。水谷さんは、すべてが丁寧で一生懸命。筆者は不器用なので、うまくできるか不安でしたが、上手くできないところをさり気なくフォローしてくれました。
ちなみに、「水谷草木染」で使用する技法は、古代の人が考えた、叢雲(むらくも)、三角、亀甲、市松などが中心。リクエストすれば、水谷さんのアドバイスで好きな模様も入れられます。
古代の模様は、かつて大昔の人が雲や虹を見て「あんな模様を身につけられたらいいなあ」と思ったり、「縁起の良い生き物にあやかりたい!」と憧れて、その模様づくりを模索したのが始まりだと言われています。
そんな風に古代のロマンに思いを馳せながら、模様を組み立てたり色味を決めていくので、体験中はワクワクしっぱなし!
いよいよ染色です!
裏庭に出ると、玉ねぎの皮や栗のイガといった、8種類の草木がぐつぐつ鍋で煮出されています。
驚いたのは、この日のために水谷さんが時間をとって、準備してくれていたこと。聞けば、色の鮮度を保つめ、朝5時過ぎに採取してきた“採りたて&出来たて”の染料なのだとか!
そんな風に大切に作られた染料を布に浸しながら、何度も何度も色をのせていきます。最後に布を開いて、水洗いすると……
完成です!ぱっと折り目を開いたときの高揚感は、何にも変えられない感動があります。
一期一会の色と模様。そして、一生懸命自分で作った愛着があり、大満足です。
筆者が作ったスカーフは、深紅色が持ち味の「あかね」がベース。鮮やかで美しい作品に仕上がりました。
そして、一緒に体験した友人は、大判ハンカチにトライ。がんばり屋さんの彼女らしく、二等辺三角形の古典柄が見事に浮かび上がっています。スモモが色鮮やかさを際立たせ、おしゃれで美しい染め上がりに!
ふたりとも、かけがえのない1枚に大感激です。
【12:00】からだ想いの古民家カフェ「ココロゴハン」でランチ
お楽しみのランチは、2019年にオープンした、玄米とお野菜、手作りドーナツのお店「ココロゴハン」でいただきます。
こちらは、明日香村で採れた野菜や無農薬で育てられた玄米など、手作りにこだわり「ココロ」に栄養と癒しを与えてくれる、とっておきの1軒!お店の場所は、明日香村で人気の「岡寺」参道沿いにあります。
一歩足を踏み入れれば、そこは心落ち着く和の空間。アンティーク雑貨がセンス良く置かれ、明日香村らしい、ゆったりとした時間が流れています。
ランチタイムにぴったりなのが、ヘルシーなワンプレートの「ココロゴハン」。
お皿には、無農薬で大切に育てられた明日香村の玄米ご飯が盛られ、旬のお野菜を使ったおかずがたくさん!温かいスープを飲めば、体の芯からポカポカになります。毎月ランチメニューが変わるのもオススメのポイントです!
そして、土曜日限定で味わえるのが、たっぷりのお野菜と複数のスパイスをじっくり煮込んだカレー。カレーの上には、サラダやお野菜のおかずが、どっさりトッピングされています。
■営業時間
・平日 11:00~16:00
・土曜日 8:30~ あさごはん(無くなり次第終了)、11:00~ カレー
※2021年10月2日から、毎週土曜は「あさごはんとカレーとドーナツの日」
そのほかにも、「ココロゴハン」は、安心な材料と酒種酵母を使った手作りドーナツが大人気。北海道産の小麦粉「春よ来い」を使い、酒種酵母ならではの上品な香りとふわふわ食感がたまりません。
トッピングで使用する食材は、季節によって変わるので、何度でも楽しめます。
シンプルなドーナツ(220円)のテイクアウトも美味しいのでぜひ!
【14:00】「飛鳥おもいで堂」でオリジナルのスタンプ作り体験
美味しいランチでほっこり癒やされたら、オンリーワンのお土産が作れる「飛鳥おもいで堂」へ!
「ココロゴハン」からも近いこちらのお店は、飛鳥の地に魅了された店主・西川さんがオープンさせた雑貨屋さんです。
店内に入ると、ユーモアあふれるグッズが盛りだくさん。しかもよく見てみると、単純に「面白い!」だけではありません。
いろいろな埴輪や大仏が絶妙にデフォルメされていて、可愛らしさ爆増。置物として愛でるだけでも癒やされます。
「飛鳥おもいで堂」は店名のとおり、飛鳥の旅の「おもいで」をカタチにできるのが魅力。立体物を造形する3Dプリンターを駆使して、飛鳥や奈良にちなんだオリジナルのお土産物が作れるんです!
中でもおすすめは、世界でたった一つのスタンプが作れる「埴輪スタンプ」体験。その日に作って、即、持ち帰れるのも大きなメリットです。
やり方はとっても簡単。まずは好きなイラストを紙に書いて、持ち手部分の埴輪と土台の色をチョイス。後は、西川さんがイラストをゴムに彫刻してくれるので、完成品を待つだけです。
こうして出来上がったスタンプが、こちら! 自分で描いたイラストがスタンプになる楽しさは、一度体験するとクセになってしまうかも……。手持ち部分の埴輪も可愛らしくて、明日香村のお土産にぴったりです。

【15:00】1日1組限定の隠れ家「民宿キトラ」へチェックイン
旅行から帰ると、「家がやっぱり一番!」と感じることはありませんか?その理由は、誰にも気兼ねせず過ごせて、リラックスできるから。
そんな究極のリラックス状態で過ごせるのが、キトラ古墳近くにある「民宿キトラ」です。ノスタルジックな雰囲気が漂う建物は、築200年以上の古民家をリノベーション。1日1組限定&1棟まるまる貸切なので、他のゲストを気にする必要がなく、ゆったりスローな時間が過ごせます。
さらにこの宿は、女将さんの人柄もまた大きな魅力!物腰の柔らかな接客と優しい笑顔にほっこり癒やされます。
宿の間取りは昔のまま。日当たりが良く、ぽかぽかの日差しに包まれながら、ゆったりのんびり寛げます。
シャワー付きのお風呂場やトイレもあり、使い勝手は抜群。しかもそれだけではありません。お風呂場の先に露天風呂もあるから、もう最高です!
さあ、待ち遠しい夕食の始まりです。
この日のメニューは、豚肉の味噌漬け、采女(うねめ)豆腐、ゴーヤの佃煮、紫蘇の実の塩漬け、栗の渋皮煮、採りたて野菜のお惣菜、自家製味噌のお味噌汁、天ぷらなど。女将さんが真心込めて手作りする、野菜中心の家庭料理が中心でした。
「ゴーヤの佃煮は、今年初めて作ったんですが、評判が良いからまた作ってみたんですよ」そう微笑みながら説明してくれる女将さんに、なんだかほっこりです。
【10:00】こんもり可愛らしい「キトラ古墳」さんぽ
「民宿キトラ」に泊まったら、ぜひ訪れて欲しいのが、宿の名前にもなっている「キトラ古墳」。宿から歩いて5分!サクッと行ける距離なので、チェックアウトしたら、お散歩気分で向かいましょう。
日本で壁画が見つかった古墳は2つしかありませんが、どちらも明日香村にあります。それが「高松塚古墳」と、ここ「キトラ古墳」。
「キトラ古墳」は、ぷくっと小さくて可愛らしい!じっと眺めていると、ムクムク愛着がわいてきます。
この古墳が作られたのは、今から1300年前の飛鳥時代末期。古墳が作られる“最後の最後の段階”なので、「お墓に対する労力は、できるだけかけないようにしよう…」という感じで作られました。
しかし、内部は人に見られないので、自分で好きなものが作れる、いわゆる内部の装飾で個性を出した時代!そのことが分かるのが、お隣りにある「キトラ古墳壁画体験館 四神(しじん)の館」です。
【11:00】 入館無料でディープな体験ができる「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」
「キトラ古墳」の墳丘の中には、大人一人が埋葬されたと考えられる小さな石室がありました。
「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」へ行くと、見つかった当時のまま復元したリアルな石室を見学できます。普段は中に入れませんが、今回は特別に入れてもらいました。
石室の東西南北の壁には、四神と十二支、天井には天文図が描かれています。特にこの天文図は、世界最古の非常に貴重なもの!2020年には、「日本天文遺産」にも認定されました。
「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」は、「キトラ古墳」について、優しく、詳しく解説してくれる古墳ビギナーに嬉しいスポット。
たとえば、床に作られた四角い枠は、石室の大きさを示したもの(しかも原寸大!)。4面のマルチスクリーンは、壁画の展開図になっていて、表示倍率をぐっと拡大して、壁画を大きく見やすく表示しています。
そして、天井の天文図を眺めると、有名な「北斗七星」や冬の星座「オリオン座」も見られます……!! 床に座って天井を見上げれば、想像がどんどん膨らんで、楽しい!飛鳥時代がさらに好きになりそうです。
ちなみに、国宝となっている壁画の実物は、年に4回季節ごとに特別公開しています。レアな体験を求める人は、事前に公開日をチェックし、見学申込みをしてからお出かけくださいね。
【番外編】世界を旅する和太鼓集団「倭-YAMATO」を間近で!
ここまでレアな体験をいくつかご紹介してきましたが、最後にもう一つ!タイミングを合わせて、ぜひ見ていただきたい特別なイベントがあります。
それが、明日香村を拠点に、世界を旅しながら活動している和太鼓集団「倭-YAMATO」主催の「音魂祭」。「100年続く祭りを創ろう!」という想いで、毎年、開催してきた大人気の野外公演です。
コロナ禍に突入してからは、中止やライブ配信を余儀なくされていましたが、2021年の秋は、久々に来場者を入れての野外公演を実施!ということで、今回は筆者も参加させていただきました。 
お腹に「ドドン!」とくる響きは、まるで“音の塊”をぶつけられているよう。音も見た目も迫力満点で、圧倒されまくりです…!
しかも「倭」の演者は、みなさん若くて筋肉が驚異的。上腕二頭筋も腹筋もガッツリ作り込まれ、ライトに当たった汗がキラキラと光ってみえるほど。アラフォーの筆者には眩し過ぎました…!! 
最後に打ち上げ花火が上がり、楽しかったイベントは終了。和太鼓の音や演者さんの声が、心に響く感動的な時間となりました。
<古墳や遺跡だけじゃない、ディープな魅力満載の明日香村へ>
今回ご紹介した内容は、人生の宝物と言えるようなレアな体験ばかり。つまらない日常から抜け出したい人は、明日香村で忘れられない時間を過ごしてみてください!
安藤美紀 あんどうみき 猫好きのフリーライター。2012年より独立し、全国津々浦々、旅をしながら見過ごすのはもったいない+αのワクワクするような旅情報を発信してます。これまで書いた記事の数は、700本以上。温泉ソムリエマスター、健康入浴指導士でもあります。温泉、ドライブ旅、グルメ、ディズニー系が得意。 この著者の記事一覧はこちら 

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キトラ古墳
place
奈良県高市郡明日香村大字阿部山
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キトラ古墳壁画体験館 四神の館
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4.5

66件の口コミ
place
奈良県高市郡明日香村阿部山67
phone
0744545105
opening-hour
9:30-17:00[12-2月]9:30-16:30
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珈琲館 御園
rating

3.5

5件の口コミ
place
奈良県高市郡明日香村御園1-1
phone
0744543386
opening-hour
7:30-18:00
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