日本昔ばなし的情緒が東京に!? 自然満喫型の休日は国分寺がいいらしい


2017.10.03

マイナビニュース

●香ばしき45円の焼きだんごに巨大な国分寺ロール! 肉肉しいハンバーガーも
東京にも、いくつか「寺」が付く地名がある。その文字だけで、何やら重厚な時の流れを感じずにはいられない。そんな街のひとつ「国分寺」をちょっと歩いてみようという軽い気持ちで訪れてみたら、意外や意外、「ここはどこだ!?」と思うような山奥に紛れ込んでしまった。
とは言え、やっぱり東京であるからには、食べ歩きスポットやオシャレカフェも結構ある。今回は、日本昔ばなし的な情緒+イマドキな東京の顔を併せ持つ「国分寺の旅」を紹介しよう。
○立地は意外と都心
国分寺駅があるのは国分寺市。新宿からJR中央総武線で20数分程度の、なかなか便利な立地である。国分寺を大雑把に把握するなら、北口は食べ歩きスポットがあり、南口は歴史&自然満喫スポットと考えるといいだろう。
現在、駅周辺は再開発の真っ最中にあるため、特に北口周辺は殺風景に感じるかもしれない。タワー型のマンションやアパートが多い割には、商店街に「地元のお惣菜」のようなお店はあまり見られず、いわゆる都心で有名な◯◯銀座商店街などのような、食べ歩きアイテムがぎゅうぎゅうでワイワイな雰囲気はない。
しかしここで、「え、国分寺ってつまんないかも」と思うのはまだ早い。逆に、◯◯銀座商店街にはないものが、国分寺にはいろいろとあるのだ。
○独特なものがちょこちょこと
国分寺の歴史は奈良時代(710~794年)にまで遡る。当時、聖武天皇が国を安定させるために各地に国分寺を建てたのだが、この場所に建てられた寺は特に大きなものだったという。聖武天皇的に、この地は何かしらの重要な意味があったのだろう。それが現代に何かの影響をおよぼしている訳では(多分)ないにしても、国分寺にはどことなく独特な雰囲気があるように思えた。今もお寺に見守られているような、そんな気配を感じなくもない。
○国分寺のケーキ店「オーナーが多趣味で……」
店構えはレトロ感満載なのだが、中に入れば絶え間なく「なんで!?」と口ずさんでしまうような店が、「多根果実店」だ。看板に「フルーツパーラー」となっているだけあって、フルーツが目に飛び込んでくるのは当然だろう。ショーケースに並ぶケーキにも、こぼれんばかりにフルーツが盛られている。
しかし、並んでいるのはそれだけではない。バナナ型の水鉄砲や、バナナ型折りたたみ傘、牛肉、柿の種、ガンダムやドラゴンボールのフィギュア、さらには革ジャンが壁際にずらりとぶら下がっている。宇宙食なども扱っているらしい。
お店の創業は昭和7(1931)年と、かなりの老舗。「オーナーが多趣味で……」とお店の人は笑っていた。しかし、一見バラバラに見える品物も、このお店の中にあるとどういう訳か一体感があるような気がする。国分寺のナゾのひとつかもしれない。
●information
多根果実店
東京都国分寺市本町2-23-2
○地元価格がうれしい、香ばし焼きだんご
おだんごは、やはり価格も食べやすさもおやつであってほしいもの。「だんごの美好」で見つけたおだんごは1本45円からという、最近ではなかなか見ない破格である。いかにも地元に根付いたお店らしい。「焼きだんご」(税込45円)は、焦げた醤油が香ばしく、おばあちゃん家のおだんごのような懐かしさがあった。
●information
だんごの美好
東京都国分寺市本多2-1-11
○「ここにしかない!」国分寺市認定スイーツ
国分寺には、市が認定した名物というものがあるという。そのひとつが「フランス菓子ロンポワン」の「国分寺ショコラ」(税込160円)だ。ショコラがぎゅっと詰まっていて、チョコ系スイーツが好きな人にはたまらない逸品だろう。
しかし、それよりも驚くのは、本来は自動ドアらしきガラスの扉が手動なこと。グイッと手で押し開けて入店する。しかし、店員さんのほっこりな笑顔でオールオッケーな気がしてしまった。
●information
フランス菓子ロンポワン
東京都国分寺市本多2-16-19
○ジューシーな牛肉感! アメリカンなバーガー
国分寺には、何となく健康的な雰囲気のハンバーガー店がある。「Jimmy's DINER」だ。バンズはトランス脂肪酸フリー、パテは国産牛肉100%で、間に挟む野菜はたっぷりだ。オーソドックスな「チーズバーガー」(税別1,180円)など、いずれも1,000円以上(ポテト付き)で、今回の食べ歩き企画には少し高級だが、筆者的には「国分寺ならここ!」とオススメしたい名店と言える。もちろん、テイクアウトOK。外のベンチで食べてもいい。
●information
Jimmy's DINER
東京都国分寺市本町2-14-5
国分寺には、たくさんの史跡が点在している。今度はグルメ以外の、味わいのある風景も追ってみよう。
●写真に撮りたくなる風景に出会う - 国分寺の湧水が生きた日本酒を一口
○公園がいちいちだだっ広い
国分寺には、たくさんの史跡が点在している。旧岩崎家別邸のある「殿ヶ谷戸庭園」や、尾張徳川家の御鷹場があったことにちなんだ「お鷹の道」、もちろん「国分寺」もある。奈良時代に建てられた「武蔵国分寺」は鎌倉時代に焼失したとされているが、その跡地は清々しいほどに広く、当時の村人が住んでいた頃のような日本の原風景を思わせる。
それらの風景に出会うには、駅から1kmほど、高低差のある道のりを行かねばならない。そこは、これまでに購入した食べ歩きアイテムを小脇に抱えつつ、なんとかがんばってもらいたい。
○湧水を使った日本酒を軽く一杯
お鷹の道の中には「おたカフェ」というカフェがある。NPO法人が運営している「史跡の駅」で、休憩所として自由に入ることができるのだが、せっかくならば日本酒「武蔵国分寺」(税込200円)を味わってみてはいかがだろう。国分寺の湧水を使って最初の仕込みをしているという。なお、醸造は山梨県で行っている。
店内はギャラリーや小物の販売なども行っていて、2階席には武蔵国分寺建立当時を描いた絵などが掲げられている。昔話気分を盛り上げるためにも、跡地へ行く前に立ち寄って見ておきたい。
●information
史跡の駅 おたカフェ
東京都国分寺市西元町1-13-6
国分寺は、ほかの都内の駅周辺と同様に小ぎれいな街として生まれ変わろうとしている。今回は紹介しなかったが、落ち着いたカフェやオシャレなワインバーなども多い。それでも、「古くから続くものを大事にしたい」という地元の人の思いは様々なところに見られるような気がした。これからは少しずつ秋となっていく。そんな一日に、時代を超えた国分寺の街歩きを楽しんでみてはいかがだろうか。
○筆者プロフィール: 木口 マリ
執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。 

フランス菓子ロンポワン
rating

5.0

1件の口コミ
place
東京都国分寺市本多2-16-19
phone
0423222267
no image
だんごの美好 国分寺店
rating

4.0

1件の口コミ
place
東京都国分寺市本多2-1-11
phone
0423263896
no image
Jimmy's DINER
rating

5.0

1件の口コミ
place
東京都国分寺市本町2-14-5 小川コーポ103
phone
05012846832
no image
多根果実店
place
東京都国分寺市本町2-23-2
phone
0423210180
no image

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