地獄の先に5丁目あり! 岩手の激辛ラーメン「藍亭」に挑んでみた


2016.10.07

マイナビニュース

○激辛ファンにとって岩手県は憧れの場所
辛いモノが好きだ。辛いモノを食べると幸せになる。かつてはマイ唐辛子を持ち歩いていたが、友人に「そんなのクラッシィじゃないわ」と言われて持ち歩くのをやめて以来、「激辛」をうたうお店に絶大なる希望を託してきたものである。
そんな折、岩手県に行くチャンスがあった。岩手県は憧れの場所だ。なにしろ県内に多くの「激辛店」が存在し、どれも激辛メニューのネーミングがかっこいい。それらをトライした人々のなんだか気になるレビューの数々に胸を躍らされたものだ。そんな岩手県は滝沢市の、筆者がとっても気になったお店に足を運んだ。
今回訪れたのは「藍亭」。車がないと行けないような郊外にあるお店で、JR田沢湖線「大釜駅」からなら車で約10分くらいだ。11時のオープンまもなく訪れたのに、すでにテーブル席を2つ残す程度の混み具合。並ぶほどではないようだが、なかなかの人気店であることがうかがえる。全21席というかなり小さな店ではあるものの、家族連れにもうれしい小上がりがあり、ひとりでさくっと来た人にも対応できるカウンターもあり、と使い勝手のよさそうなところからも、その人気の理由がわかるような気がする。
○ものすごく辛いらしいあおり文句に心弾む
さてこのお店。激辛ラーメンで有名なわけだが、7段階に分かれた激辛メニューは、店内正面に張り出された表にその特徴が書き記されており、一番マイルドなもので「ピリカ」(税込710円)、その次が「ダイナマイト」(税込710円)、それから「バクダン」(税込730円)、「ゲンバク」(税込750円)、「スイバク」(税込770円)と続く。そして「地獄」(税込790円)があり、最後に完食すると無料になる「5丁目」(税込890円)が辛さの最高峰であるようだ。ネーミングからしてそうとう辛そう。
ちなみに、「ちょっぴり辛め」と説明のある「ピリカ」は半辛で、「ダイナマイト」が標準だそうだ。それですら説明には「口の中ボーボー」とあるのに、「バクダン」は辛さ2倍、「ゲンバク」は3倍となり、地獄が5倍で最後の「5丁目」は10倍と書かれている。
「地獄」にいたっては「全身がくがくブルブル。三日はケッキン! 」なんて説明があるものだから、さらにその倍の辛さであるという「5丁目」の辛さは想像を絶するに違いない。だってこれだけ辛さについての説明がないし。チャレンジは20分以内にスープまで完食すること、事前に申し出ることなどが条件だ。完食できたら無料になるが、東日本と熊本地震の被災地への寄付として100円の支払いをお願いするという。いいお店だ。
ところで、筆者の舌レベルは激辛界ではおなじみ中本の「北極」を問題なく完食できる程度。激辛好きとしては常識的な舌ではあるが、塩分が強いためスープを飲み干すことはしない。そのため、今回の「5丁目」もチャレンジはせず普通に注文することにした。「決してびびっているわけではないよ」と言いたいわけである。
○透明度0の地獄の「5丁目」をいざ食す
果たして運ばれてきた激辛ラーメン「5丁目」は、期待通り真っ赤っ赤であった。同行の者が注文したピリ辛の「ピリカ」と並べてみると、スープの透明度が段違いであることが分かる。「どんだけ唐辛子入れたんだ」とにんまり。期待値はぐんぐん上がる。
豚肉、溶き卵、ニラやニンジンなどの野菜炒め、そしてネギとおろしにんにくがトッピングされている。卵が入っているということは、それだけ刺激が強すぎるので、まさか緩衝材として? なんて、とにかく想像するより食すべし!
まずはスープをば。どんなに早く味わってみたくとも、ここで勢いよくすすってはいけない。気管支にスープが入ろうものならむせて咳が止まらなくなるからだ。というわけで、はやる気持ちをおさえつつゆっくりとスープを飲む。……あれ? もう一口。………あれれ?? 見た目ほど辛みを感じない。
どうして? と不安になったので、「いやムリだからそんなの」と嫌がる同行者にも味を見てもらう。彼はおそるおそる一口スープを飲んで、「あ、これならいけそう」との感想。「ピリカ」の方はピリ辛さをあまり感じず、普通においしいラーメンだという。
○じわじわくる系のいいヤツ
確かにじんわりとした辛味はあるのだ。あるのだけれど想像以上にマイルドで、ほんのりとした甘味も感じられる。刺激こそ少ない気がするが身体をぽかぽかと温めてくれるし、それはそれでいいヤツだと思う。野菜が多くて豚肉もごろごろ入っているし、とてもおいしくいただけた。
例えば冬の寒い時期なんて、こういうじわじわくる系のラーメンがいいかもしれない。近所に住んでいたらたぶん筆者も常連になるだろうし、「地獄」とかも食べ比べてみるだろう。いい意味で普通においしいラーメン屋さんだ。
辛さは痛覚であって、人それぞれ感じ方が異なるもの。藍亭の「5丁目」も、唐辛子がこれでもかと入れられていることには変わりない。めったに行けない岩手県。だがまだまだ激辛店があるもよう。「また行くぜ! 」と心に強く誓ったのであった。
●information
藍亭
岩手県滝沢市滝沢字黒沢59-26
営業時間: 11:00~20:00
※記事中の情報・価格は2016年9月取材時のもの 

藍亭
place
岩手県滝沢市黒沢59-26
phone
0196845007
opening-hour
水-日 ランチ:11:00-15:00(L.O…

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