東京都の人が知らない岐阜がここに! 隠れ家にしたい温泉長良川温泉の底力


2015.08.11

マイナビニュース

●岐阜城下に蘇った町とともに! ダブル受賞の温泉宿は芭蕉ゆかりの老舗旅館
岐阜と聞いて何を思い描くだろうか。ホットな観光地といえば、年間28万人の訪日観光客が訪れる飛騨高山、温泉では奥飛騨や下呂だろう。とは言え、岐阜を訪れる観光入込客の48.9%は中部、29.2%は県内の客で、関東からは5.6%と極めて少ない。実のところ、岐阜市と名古屋市は電車で約20分のところにあるのだが、それを知る人もまた少ない。
そんな岐阜市には長良川の鵜飼いで有名な長良川温泉があるが、これもちょっと若い世代にはシブ過ぎる。だが近年、この長良川温泉の人気と評価が高まっている。今回はその魅力を紹介しよう。
○住民が立ち上がり、協定の下で町を再生
長良川温泉へはJR東海東海道本線「岐阜駅」からバスで20分ほど。信長ゆかりの岐阜城が建つ金華山の下を流れる長良川沿いには現在、7軒の温泉旅館・ホテルがある。そのエリアは古い町屋が建ち並ぶ川原町となっている。
川原町はかつて川湊として栄え、材木や美濃和紙の問屋などの商家町家群があった。しかし、少し前までここは車の交通量の多い道路で夜道は街灯もなく、空き家の増加が懸念される寂れた通りで、決して散策を楽しむような町ではなかった。
そんな中、2004年に川原町の住民が立ち上がり、住民同士で「川原町まちづくり協定」を締結。景観を生かした町づくりに取り組むとかつての美しい町並みが復活した。旧町家を生かしたカフェやレストランが開業するようになり、今では多くの市民や観光客が訪れる魅力的な場所に蘇っている。
○創業150年超の老舗旅館を起点に浴衣で町歩き
川原町と言えば、万延元年(1860)創業、150年を超える歴史を有す老舗旅館「十八楼」である。芭蕉ゆかりの宿としても知られ、近年は旅行新聞新社「プロが選ぶ旅館100選」入選と観光経済新聞社「人気温泉旅館ホテル250選」をダブル受賞するなど、その人気と評価は年々高まっている。
十八楼の魅力のひとつとなっているのが散策ツアーだ。宿泊客を対象とした予約不要・無料のツアーで、毎日実施している。参加する人は17時ロビーに集まり、歴史案内人の案内で夕暮れの街へと出ていく。
川原町の目の前には金華山があり、山頂には岐阜城も見える。通りにはレトロな町家建築が立ち並び、案内人はその歴史や裏路地の楽しみ、蔵を改造したカフェや岐阜の伝統工芸を扱う店など、30分ほど川原町の魅力を紹介してくれる。参加者の女性には浴衣を着て散策する人も多い。
○多様な温泉の後は名物・鮎雑炊を
もちろん、十八楼の魅力はこれだけではない。温泉と食でも魅せてくれる。温泉は朝夕男女入れ替え制で趣きの異なる温泉を楽しむことができる。長良川を眺め、せせらぎを聞きながら入る露天や薬草湯など、館内で湯巡りができるのもうれしいところ。
しかし、なんといっても一押しはこのためだけに十八楼に通いたいと思わせてくれる名物料理「鮎雑炊」だ。飛騨牛のしゃぶしゃぶや岐阜の味噌を使ったほうば焼など、ご当地食あふれる料理はどれも洗練され味わい深いが、とにかくこの鮎雑炊は絶品、ぜひ一度賞味いただきたい。
●地のものを生かした美食イタリアン、小休止には町屋のカフェでまったり
○東京から通う価値ありのイタリアン
川原町には岐阜に来たら絶対に立ち寄りたいと思う美食レストランがある。とにかくいつ行っても期待を裏切らないおいしい料理を食べさせてくれるのが「ラ・ルーナ ピエーナ」だ。
川原町の古い町並みに溶け込む洋館はレストランウエディングでも人気で雰囲気も接客も素晴らしいが、とにかく地元食材、旬のおいしさを繊細な料理と演出で目でも舌でも楽しませてくれる。県外からも通う客が少なくないというが、東京からでも通いたいイチオシの美食レストランだ。ランチコースは2,900円~、ディナーコースは5,000円~となっている。
このほかに、川原町には元ホテルオークラの料理長が営む中華料理の「ル シノワ かわで」や鮎料理と土産の「泉屋」、長良川を一望する創作和食の「文化屋」など、雰囲気ある美食レストランが多い。
○伝統の町屋にて伝統工芸や至極の1杯
また長良川温泉では、とにかくこの蔵カフェ「川原町屋」でまったりしたい。ここは岐阜提灯や美濃和紙などを扱う岐阜の伝統的工芸品製造本舗の安藤商店本店が運営しており、表の町家には「水うちわ」や和小物の店があり、奥に進むと蔵を改造したカフェがある。
カフェ1階にはグランドピアノも置かれ、コンサートが開催されることもある。2階席はさらに隠れ家的だ。雪の降る日など、ここにこもって小説などを読みふけるのもいい。ランチも充実している。
また、最後にオススメしたいお土産を一品付け加えておく。それが、川原町のこの町家店舗でのみ売られる「後藤養蜂園」の岐阜産はちみつだ。実は、岐阜県は近代養蜂発祥の地と言われている。この店は2013年3月にオープンしたが、店番をするのは養蜂に取り組む息子を応援するお父さんだ。混じりけなしの岐阜蜂蜜(300g/800円~)は味見もさせてくれる。
長良川温泉、中でも川原町は都市の中にありながら、美食と極上の時間を提供してくれる。隠れ家にしたい、おこもり温泉No.1だ。東京に疲れたらぜひ一度足を運んでほしい。
※記事中の情報は2015年7月取材時のもの。価格は税込
○筆者プロフィール: 水津陽子
フォーティR&C代表、経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、企画コンサルティング、調査研究、執筆等を行っている。著書に『日本人がだけが知らないニッポンの観光地』(日経BP社)等がある。 

長良川温泉 十八楼
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4.5

234件の口コミ
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岐阜県岐阜市湊町10番地
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0582651551
岐阜
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岐阜県岐阜市橋本町1丁目
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長良川温泉
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4.0

25件の口コミ
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岐阜県岐阜市長良
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0582972122

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