【上賀茂神社】大河ドラマで話題の縁結びの社や、一年の邪気を払う「武射神事」【京都】


2024.01.23

Kyotopi

新春は神事が目白押しの上賀茂神社。その締めくくりの、武射神事と紫式部由来の社を紹介します。新春に賑わう上賀茂神社上賀茂神社の創建は678年(白鳳6年)。正式名称は、賀茂別雷神社 (かもわけいかづちじんじゃ) と言います。賀茂氏の氏神を祀る、京都最古の歴史を有する一社であり、下鴨神社と共に賀茂神社と総称されています。
平成6年に、境内の全体が「古都・京都の文化財」の一つとして、世界遺産に登録されました。大河ドラマで話題「片岡社」片岡社は、片山御子神社と言って、境内24社ある摂末社中で第一摂社に定められています。
ご祭神は、賀茂別雷神社の母神・賀茂玉依比売命(かもたまよりひめのみこと)をお祀りされていて、縁結び、恋愛成就、家内安全、子授け、安産のご利益があり、紫式部も参拝されたと伝わります。今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」がスタートしています。毎年ゆかりの場所が話題になりますが、こちらもそのうちの1か所。年末に主演のお二人が参拝されたそうです。片岡社にはびっしりと詰まって掛けられた絵馬が。
葵の葉が象られ、紫式部と和歌とホトトギスが描かれています。一年の邪気を払う神事「武射神事」毎年1月16日に、新年の神事の締めくくりとして、一年の邪気を払う神事、「武射神事(むしゃじんじ)」が執り行われています。
弓と矢を神殿にお供えする祈念祭が行われ、その後武射神事が催行されます。蟇目の儀まずはじめに、蟇目の儀(ひきめのぎ)が行われます。鏑矢(かぶらや)と言う矢を用い、「ポー」と言う風を切る音と共に、魔性を退散する祓いの儀式です。続いて、今年の天下太平、五穀豊穣を祈念する儀が、神職により行われます。
大的の裏には「鬼」と記されています。百々手式小笠原流近畿菱友会により、百々手式が奉納されます。
本来の百々手式は、10人の射手が10本の矢を、合わせて100本の矢を射る形式です。神事では、省略した形ではありますが、古式にのっとった形で奉納されます。女性の衣装は、平安時代の公家の装束で、矢を放つまでの所作も見どころの一つです。男性は、鎌倉時代の武家の正装を着用されているそうです。雪がちらつく中、男性は片肌を出され、勇ましい姿です。でもいつも寒そうだなと思うんですが、、、笑。
突風で烏帽子が飛ばされた方がおられましたが、手を止めず、所作を行われ、見事に矢を放っておられました。武射神事限定御朱印です。(初穂料500円)百々手式の射手がデザインされています。神馬と境内の様子神事の際や、週末・祝日に参拝者を迎える神馬「神山号」です。現在は7代目だそうです。普段の訓練や世話は、京都産業大学の馬術部によって行われています。
年始に白馬を見ると縁起が良いんだとか。
ケータイの待ち受けにしてね!と社の方が仰ってました。神馬に人参をあげる事も出来、近くで見るととても可愛いです。馬みくじもあるようです。本殿前には「守護矢」が飾られています。大きさに驚きますが、しっかり厄除してくれそうに見えますね。(現在展示は終了)本殿前の宝船です。
12月13日「事始め」の日に、「宝船御飾清祓式」が行われ、本殿でお清めされた宝船が、中門に吊りあげられます。
宝船の下を通ると、良い一年になると言われており、参拝の際には、是非通ってみてくださいね。
(2月3日頃まで展示)神山湧水を使用した、手水舎です。橘手水となっていて、橘には、厄除や魔除けの効果があるそうです。本殿奥にある、「新宮神社」です。
通常は閉まっていますが、第2・4日曜日に開門されます。
ご祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)で、「龍神」水を司る神様です。
辰年には是非お参りしたい社ですね。開門時には、御神楽祈願がお受けできるようです。(初穂料1000円、10時~16時毎時0分)重要文化財の細殿と立砂です。辰年にちなみ、おみくじが結ばれた龍が展示されていました。
今回は新春の上賀茂神社を紹介しました。
四季折々素敵な処なので、近くへ行かれた際には、立ち寄られてはいかがでしょうか?スポット情報名称:上賀茂神社
住所:京都市北区上賀茂本山339番地
電話番号:075-781-0011
二ノ鳥居 開門:5:30閉門:午後17:00
楼門及び授与所 8:00〜16:45
関連ページ:https://www.kamigamojinja.jp/ 

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大田神社
place
京都府京都市北区上賀茂本山340
opening-hour
9:30-16:30
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