【2023京都新緑】南禅寺・水路閣奥にある知る人ぞ知る青もみじ名所「最勝院高徳庵」


2023.05.01

Kyotopi

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都屈指の観光スポットである、左京区南禅寺。その水路閣脇にある知る人ぞ知る塔頭。4月23日時点の様子。南禅寺水路閣奥にある穴場寺院の青もみじ左京区にある臨済宗大本山南禅寺。この日は朝活観光でやってきました。すでに三門は新緑、青もみじシーズンに移行中。
正応4年(1291年)、亀山法皇創建の日本最初の勅願禅寺。勅願寺というのは時の天皇・上皇により国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のこと。日本の禅寺の中で、最も格式高いお寺。
その境内の中でも人気の場所である『水路閣』。琵琶湖疏水の分線の水路橋で明治時代に完成。レンガ造りの建物と歴史ある木造建築が混在し、他のお寺にはない不思議な景観をつくる場所でもあり。水路閣周辺にはシャクナゲの木が集中していますが、この時すでに終盤で花は散り始めていました。
そんな水路閣をくぐり、それに沿って山手に歩いていくと、ひっそりとした空間にお寺が見えてきます。南禅寺三門や水路閣周辺なら、朝でもわりと撮影目的に散策する方多数だったりしますが、ここまで来るとほとんど人はいません。こちらは南禅寺塔頭『最勝院高徳庵』。
創建、変遷の詳細は定かではありませんが、鎌倉時代、天台密教の駒道智大僧正がこの地に隠棲したことが始まり。このあたり一帯は「神仙佳境」と呼ばれ、駒道智大僧正の霊地として知られていました。
いつも朝の早い時間帯からお寺の方が参道を掃き清められていて、凛とした雰囲気が漂うお寺。参道脇にはすでに青もみじがその存在感を現わしています。境内ではシャクナゲが見頃で、大輪の薄ピンク色の花を咲かせていました。その脇には見ていて美味しそうにも思える新緑の青もみじ。境内のすぐ脇には最勝院奥之院、さらに京都一周東山トレイルのコースにもつながる山道になっていて、本格登山道のような野趣あふれる背景。京都市内ですが、すぐに山中にトリップ出来るような場所。こじんまりとした境内ですが、石造りの鄙びた雰囲気から、わびさび感もあったり。本堂には駒道智大僧正が祀られ、福徳円満大黒天と払災殖福不動尊も安置。本堂へ向かう参道には百日紅(さるすべり)の木の股に松の種が落ちて成長した『縁結びの松』があります。頭上横這いになった松の木の見事な立体美。百日紅は約300年、松は約100年の樹齢を誇り、縁起物とも言えます。
もともと静かで穴場的佇まいのお寺ですが、朝は特に新鮮な山の空気も相まって心身が浄化されるような、そんな雰囲気も漂っています。南禅寺参拝の際には、こちらにも足を延ばしてみたいですね。
詳細情報名称:最勝院高徳庵
場所:京都市左京区南禅寺福地町86−2
電話番号:075-771-1891 

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最勝院高徳庵
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京都府京都市左京区南禅寺福地町86-2
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