【特別公開】3年ぶりの5月公開、新緑が美しい庭園と文化財を堪能「旧邸御室」【登録有形文化財】


2022.05.15

Kyotopi

新緑が眩い季節に、特別公開がスタートしています。気軽に文化財を見学でき、撮影も楽しめ、見事なしつらえと、庭園の美しさも人気です。天気の日も雨の日もそれぞれの風景が楽しめます。記念書(御朱印サイズ)も人気のようです。今回は見所と、撮影ポイントなどを中心に紹介します。公開は6月5日(日)迄です。旧邸御室 特別公開 2022「深緑の薫」旧邸御室が最も美しい5月、3年ぶりにこの時期の公開となりました。文化財を守る方々の心のこもった特別公開。今回は、特別公開詳細や見所、撮影ポイントなども紹介します。
※「撮影こぼれ話」としてこだわった所等載せていますが、個人的な見解ですので、参考程度にご覧ください。特別公開詳細について旧邸御室 特別公開 2022 ~深緑の薫~ 公開日程:2022年5月7日(土)〜6月5日(日)公開時間:10:00〜16:30(最終入場16:00)入館料:1000円アクセス:嵐電御室仁和寺駅より徒歩約2分市バス御室仁和寺駅より徒歩約5分問い合わせ:075-366-0376※新型コロナ対策の為、入館時に検温とアルコール消毒を実施。マスクの着用と文化財保護の為、入館時は靴下の着用をお願いされています。嵐電1日フリーきっぷ・旧邸御室入館セット券『嵐電1日フリーきっぷ・旧邸御室入館セット券』「嵐電1日フリーきっぷ」1枚と「旧邸御室」入館券1枚~嵐電1日フリーきっぷ~嵐山本線・北野線全線が1日何度でも乗降可能な乗車券。※沿線施設で使える特典クーポン付き。発売期間:2022年5月7日(土)~6月5日(日)(「旧邸御室」特別公開期間)※発売当日限り有効発売価格:おとな券1,400円(消費税込み)発売場所:四条大宮駅、西院駅事務所、帷子ノ辻駅、嵐山駅インフォメーション、北野白梅町駅旧邸御室とは世界遺産仁和寺近くの住宅地に、溶け込む様に静かに佇む旧邸御室。昭和12年に建築され、状態が良好なため、平成29年に国の有形文化財に登録されました。設計者や設計目的は不明だそうですが、築80年を経ったとは思えぬ、洗練された気品ある数寄屋造りの邸宅です。
所有者の変遷も定かではありませんが、昭和44年に、当時住居として所有していた大手酒造会社役員から、株式会社山三製材所の社長が購入。現在は、社長の次女が所有されています。館内の様子入館料を支払い、こちらの玄関から入館します。
旧邸御室では、インドネシア産花梨の一枚板が三枚あり、その一つがこちらです。磨き上げられた表面に緑が映り込んでいます。
〈撮影こぼれ話〉正面から撮影すると、自分が映り込んでしまうので、花梨より少し左に寄って緑が入るように撮影しました。庭鏡 ~大広間~入館して大広間へ入ると、ガイドさんが迎えてくれて、旧邸御室について説明してくれます。
この景色が「庭鏡」です。この風景に魅了されて、来館される方も多いと思います。
ウバメガシやアカマツなどの常緑樹や楓などが中心に植わった庭園が、テーブルに映り込み、鏡のような風景になっています。ハートが横を向いている様にも見えますね。こちらのテーブルが、二枚めのインドネシア産花梨テーブルです。
(撮影こぼれ話〉
テーブルにカメラは置けないので、レンズをテーブルの高さに合わせて、テーブルと庭園の隙間が出来ないように撮影しました。欄間が富士山の形になっています。こちら一枚板の檜製だそうで、非常に珍しいそうです。
(撮影こぼれ話〉
富士山の欄間と庭園、花梨テーブルのリフレクションを同時に撮るのは明暗差があるので難しいですが、庭園に露出を合わせて、編集ソフトで対応しました。アングルを縦or横、富士山とテーブルの配置は好みがあると思います。付け書院に桐模様の透かし彫りが施されています。よく見ると、細い線や、小さい穴の部分など繊細な仕事で丁寧さを感じます。
(撮影こぼれ話〉透かしに庭園の緑を入れたかったので、桐が緑に見える所まで下がって望遠にて撮影しました。庭鏡に映り込んでいた庭園です。ウバメガシやアカマツ、背後に楓があり、バランスの良い所に灯篭があります。双ヶ岡の傾斜を利用した庭園です。少しずつ皐月が咲きだしていました。一斉に咲く感じではなく、徐々に咲いていくそうで、おそらく公開中にはかなり咲くのでは?と思います。緑の風景の中にピンク色が入り、より華やかになるのが楽しみです。カフェスペース散策の休憩に、カフェスペースがおすすめです。庭園を見ながら、菓子付きの飲み物をいただき過ごせます。
※カフェ利用者のみ入室可能です。カフェの利用方法はスタッフにお尋ねください。
(撮影こぼれ話〉
カフェスペースに3枚目の花梨テーブルがあります。こちらのテーブルにそっとカメラを置いて、テーブルと椅子のセットの位置を確認して撮影しました。
毎回アイスグリンティーをオーダーします。テーブルが緑に染まり、コップがリフレクションしています。
(撮影こぼれ話〉
飲み物をなるべく窓側において、テーブルが緑に見える所まで下がって、望遠で撮影しました。カフェのメニューです。お菓子付きアイスグリンティーです。お菓子は館内で販売されている「御室つくね」と小さな三色団子です。あっさりした甘さのグリンティーと、色によって味が違う御室つくね、小ぶりですがしっかり甘いお団子がとってもおいしかったです。カフェスペースを外から撮影。窓に緑が映り込み、とても綺麗です。こんなところにビリケンさんがいました!浴室も公開されていて、ガラス扉に施された彫刻が見事です。今はもうあまり見られなくなった筏下りが見事に表現されています。
(撮影こぼれ話〉
背景に庭園の緑が入るように撮影しました。
茶室 双庵庭園奥より、階段を登って行くと「茶室双庵 ならびあん」に辿り着きます。こちらも母屋と同じく、昭和12年頃に建てられたようです。今年は茶室の前に和傘と椅子が設置されていて、休憩などに利用出来ます。茶室には入室する事が出来ます。茶室内の保存状態もよく、窓から眺める庭園は、また違った雰囲気で趣深いです。茶室待合です。待合の腰かける所へ行くまでに飛び石があり、腰掛けるまでも楽しめました。茶室待合内の丸窓です。昨年度公開のポスターのデザインになっていました。窓から松が見えて、待合を利用している間も風景が楽しめます。
〈撮影こぼれ話〉
午後から日が落ちると窓の影が床に映り込み、幻想的です。この写真は午後3時頃撮影しました。待合内は入室不可なので、手を伸ばしてカメラを入れて撮影しました。茶室付近から母屋を眺めると、築約80年も経っていると思えない洗練さと格式の高さを感じます。皆さんのご尽力により、良い状態で保存されているのでしょうね。世界遺産仁和寺の五重塔です。木々の間から少し見えますが、ガイドさんがポイントを教えてくださいます。洋間開放的な洋間には、絵画の展示や、登録有形文化財の土蔵が隣接しています。蔵には先代のコレクションが保管されているようです。武藤彰氏が描かれた洋間の天井画です。
天井画は神社仏閣などでも見かけますが、こんな雰囲気の照明との組み合わせは珍しいのでは?と思います。洗練された洋間にマッチしていますね!
(撮影こぼれ話〉
ケータイやカメラを照明の真下の床に置いて、セルフタイマーで撮影すると、画角の広さにもよりますが、天井画と照明が一緒に収まります。※周辺の方に配慮して撮影しました。記念書「深緑の薫」(御朱印サイズ)昨年から登場した御朱印と同じサイズの「記念書 深緑の薫」です。1日20組限定だそうで、人気のようです。来館の記念にいかがでしょうか。記念書をいただいた記念に、ケータイで庭鏡と一緒に撮ってみました。こうやって見ると、ケータイでも庭鏡はきれいに撮れますね!最後に今回は撮影ポイント中心に紹介しました。年に一度の公開ということで、今年も楽しみにしていましたが、来館する度感じることは、スタッフの方々が、心から来館者を想い、迎えて下さること。維持することは難しいことだと思いますが、それを感じさせない庭園や文化財の美しさ、状態の良さ、趣の深さが素晴らしいと感じました。撮影を楽しみたい方や庭園を愛でたい方、文化財の見学を楽しみたい方・・・それぞれ色んな目的で来館されますが、全ての方が気持ちよく過ごせる事を目指されています。貴重な公開機会にぜひ立ち寄らてはいかがでしょうか?旧邸御室 on YouTube旧邸御室の様子を動画でまとめてみました。庭園や、しつらえの美しさが伝われば嬉しいです。良かったらご覧ください(⌒∇⌒)スポット情報名称:旧邸御室
住所:京都市右京区御室岡ノ裾町5
電話番号:075-366-0376
関連ページ:https://omuro-kyoto.jp/ 

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旧邸御室
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