京都で注目の肉割烹「京洛肉料理 かなえ」度肝を抜かれる美味しさ


2019.01.20

Kyotopi

昨年の11月にオープンした木屋町通二条、注目の肉割烹・肉懐石のお店「京洛肉料理 かなえ」なり。度肝を抜かれる美味しさ和食の国、京都では魚料理以外にも「肉割烹・肉懐石」のお店が定着していて、牛肉を刺身で食べる専門店があるのですが、多分その中でも元祖で一番有名なのが「安参」 (やっさん)なる創業70年の老舗。で、多分そちらで修行されたお若いご主人が昨年11月末、オープンさせたばかりのニューカマー店なのだ。お店の名前は「京洛肉料理 かなえ」
ちなみに店名の「京洛」は、これまた星付き肉割烹店「いっしん」の大将から頂いたとのこと。 で、まだニューカマー店なので、当日予約でも入店可能なのだ。(ま、今のところは・・という但し書き付きですが) 開店30分ほど前に電話して席を押さえ、ゆるゆるとやってきた開店時間18:00。
場所は木屋町通二条下ルでグーグルマップにも表示があるのですが、御池通方面から上がってきて一度前を通り過ぎてしまい、ようやく到着。 我々が大好きな「割烹 竹うち」のあるビルの通路奥に進んでいくと、こういうエントランスが現れるのだ。我々が本日初めての客。カウンターの中央部に入れてもらう。ゆったりとしたカウンターが8席、4人掛けテーブルが2卓のこじんまりした空間。カウンター内のキッチンはご主人の手元まで丸見え。写真撮っても良いですか!と確認し、快諾頂くのだ。ご主人も30歳前後ぐらいですかね。お若いですな!で、気になるメニューはこちら。女将の説明に寄りますと、まずはお決まりで¥4800の牛刺身4種と野菜+ローストビーフが順次出てきて、後は追加で適宜好きなもの!ということなのだ。刺身が苦手な人は焼きからでも大丈夫ですよ、とのこと。 で、美人女将曰く、タンシチューとテールスープはぜひ食べて頂きたいです!だそうです。
で、生ビールと突き出しの胡瓜浅漬けを頂きつつ、目の前で巨大な牛タンが処理されているのを見学。うわー、焼肉なら何人前だろう?と要らぬことを考えつつ。 丸のまんまの牛タンから見事な手さばきで皮や筋が徹底的に削り取られるのを見て、これは間違いなく美味しいであろう!とワクワク。ちなみに、京都産黒毛和牛だそうです。
初めて行ったお店で、一番初めの一皿が一番度肝を抜かれる、というのは良くあるのですが、これもそうだった、タン刺身なり。
添えてあるのは自家製の昆布の佃煮。肉自体は生で、塩すらしていないのですが、昆布ダシと良い醤油の旨味、お砂糖の甘味を含んだ昆布を一緒に頂く趣向。 牛の脂は体温では溶けない、とは言うのですが、程良い食感と昆布の旨味でマジ、とろけまくりな一品。文句無し!、ファーストアタックにしてやられました。
で、このお店のオキテで、食べた小皿をカウンターに上げると、次の料理が開始されるシステムになっているのだ。「安参」 と同じですな。
更にお刺身で、ハツ。和辛子と卸しニンニク、青ネギが添えられ、甘口の醤油タレで頂く趣向。今、目の前で巨大な塊から切り出されたばかりなので、新鮮なこと間違いない!わけで。プリップリ&さっくりしたハツ独特の食感が堪能できる。
で、もう一皿、赤身(モモかな)のユッケが出てきたのですが、ご主人から「これだけ、インスタ等に写真を上げないでくださいね~!」とのこと。卵黄を絡めて頂くのですが、これもまたえげつなき旨さでした。
ココで日本酒にスイッチしているのですが、松竹梅豪快山田錦、楯野川清流純米大吟醸、英勲古都千年純米がそれぞれ¥700/合というプライスゾーン。ワインリストは未確認なのですが、酒代は比較的お手頃設定です。意外に辛口な楯野川 → 英勲と進行したように記憶。
付け合わせの野菜が、しっかり量の蒸し野菜なのもなんだかうれしい。蒸しキャベツを添えてあるさっぱりタレで頂くと、程良い中休みになります~。ごらんで2人前分ですが、ペロリとたいらげました。
ローストビーフ。これもモモ?辺りの赤身肉で、事前に甘口のタレにチャーシュー的に浸された状態でスタンバっている。そこから1人前2切れが切り出され、表面をざっとバーナーで炙って仕上げるというレシピ。仕上げに醤油濃くない甘口ソース、ニンニクチップを掛け、そのままで頂く趣向。。口に入れると速やかにとろけます~!
刺身4種目はミノの湯引き。ポン酢と梅肉和えがあるのですが、どうされます?と確認頂いたので、両方ください!ということに。当然臭みなくスルスルと頂けるのですな。梅肉和えが好きな和歌山人~。で、ここまでがお決まり¥4800なり。当然、まだまだ入るので、チョイ考え、ロース2種、それにお勧めは頂こうということになるのだ。
まずは、タンシチューで¥1700/人なり。まろやかですがフレンチや洋食店のレシピとは相当違う感じ。デミグラスソースではないバターがしっかり使われたまろやか甘辛口的なもので、添えてあるパンが映えるメニュー。 箸ですっと切れるほど柔らかく、肉の繊維が細かく非常に上質・美味しいのは食べれば一発で分かるのですが、個人的には洋食的なソース重視型が好き。
で、1枚ロースのメニューからカイワレ巻は¥2000なり。いやー、唸るしかない凄みのあるお味。。シンプルな料理ほど素材の力が立ち上がってくる!! まさにとろける一品です。 赤グラスを頂いて更にかなりいい気分に。。。
更にすきやきは¥2000なり。一枚肉を炙り、白ご飯の上に盛り付けて、すき焼き的な甘醤油タレと卵黄をでろんと掛けた「すきやき再構築」な一皿。茹で三つ葉がアクセント。で、卵黄に絡め、タレがしみ込んだ白ご飯を巻いていただくと、これまた凄みのあるお味でした。いやー、文句なし~。
〆はテールスープなり。これは韓国系レシピでしょうな。ほろほろの牛テールのコラーゲン満載のお味で、味付けは塩のみ!的なシンプルなものですが、こういうのも素材の良さが生きるレシピでしょうな。柚子と三つ葉が良いアクセントに。いやはや最後まで大充実でした。
店内の雰囲気写真。テーブル席がこれ×2卓ですが、やはりこのお店の特等席は、見事な手業のお料理進行が楽しめるカウンター席。で、グラスビール2に日本酒3合、赤グラス1とそこそこ呑んで、〆て¥26000ピッタリ!というお支払い。
基本、お師匠筋のお店と価格帯は同じですな。期待通りに間違いなく美味しいなあ!という感想。
が、レシピはまだまだ試行錯誤を繰り返されているそうですので、今後どう発展していくか楽しみな一軒。お師匠筋と同じことをされるのは面白くないので、ばばんと!はじけて頂きたい!と思います~。 多分、また来ると思います!基本情報店名:京洛肉料理 かなえ
住所:京都市中京区木屋町通二条下ル上樵木町500-5 ア・カーザ木屋町102
営業時間:18:00~22:30 
定休日:木曜日
TEL:075-256-5220
関連ページ:https://www.facebook.com/kanae.kyoto/
 

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京洛肉料理 かなえ
rating

4.0

1件の口コミ
place
京都府京都市中京区上樵木町500-5 ア・カーザ木屋町 1F奥
phone
0752565220
opening-hour
18:00-22:30
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