【滞在記】京都「The Shinmonzen」で有名シェフ・ジャン-ジョルジュ氏が手掛ける美食を堪能


2023.10.16

一休コンシェルジュ

京都の中心地・祇園白川にオープンしたホテル「The Shinmonzen」。1階には、世界で活躍するモダンフレンチのシェフ、ジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリスティン氏が手掛ける京都初のレストランが入っています。1記事目では、主にホテルのお部屋やサービスについて案内しましたが、今回は世界の食通を唸らせるジャン-ジョルジュ氏監修の料理について、詳しく紹介していきます。モダンフレンチの巨匠が手掛ける、京都初のレストラン古美術店が並ぶ新門前通りに佇むホテル「The Shinmonzen」。この1階にメインダイニングとして入っているのが「Jean-Georges at The Shinmonzen(ジャン-ジョルジュ アット ザ・シンモンゼン)」です。この日、ディナーのために訪れたレストラン。オープンキッチンになっており、ライブ感が楽しめるカウンター席と、テーブル席があります。奥にはバーカウンター。奥まったこぢんまりとした空間が、しっとりお酒を飲むのにも良さそうです。この日のディナーは「オムニヴァコース 全6品」。プラス、ソムリエによるワインのペアリング付。フレンチの一般的なコースは8品ですが、こちらのレストランは一皿ずつしっかりボリュームがあるとのことで、今回は6品コースでお願いしました。ペアリングが楽しい!五感で味わうモダンフレンチフレンチディナーの1杯目は、やはりシャンパンから。常時3,000本以上のワインを取り揃えているというワインセラーから、ソムリエの今井亮介氏が、今の気分と料理に合った1杯を一皿ごとに提案してくれます。まず登場したのが、ホテルのパティスリーで焼いた食事用のビスケット。ブルターニュ産のボルディエバターが添えられています。このパターが、最高品質の発酵バターだそうで、香り高く、ほどよい塩味がビスケットに本当によく合います!続くアミューズは左から「雲丹のトーストと柚子」、細長くカットされたマグロがリボンのようになっている「ツナリボンとジンジャー」、そしてパリパリとした食感の「トラウトクリスピー寿司」。この3品は、世界中にあるジャン-ジョルジュ氏のレストランで共通して出されるものだそう。ひとくちで食べられるサイズですが、どれも食材の複雑な味が絡み合う、奥深い味わい。ワインが進みます!前菜1品目は、クリスタルキャビア、北海道産雲丹、クリスピーポテトと柚子。先ほどから気になるのが、料理に合わせたユニークな形のお皿。どれも京都のレストランだけで使われている器で、コースに使われるお皿は各国で用意し、それぞれに異なっているそう。たっぷりのキャビアと雲丹、贅沢な食材の組み合わせにうっとりします。アルザスのリースリングと共にいただきました。前菜2品目は、真鯛のカルパッチョに、ブドウのジュレ。真ん中に見えるグリーンのものが、ハーブのバターミルク。夏らしいフレッシュな味わいで、ワインはソースの味に寄りそうという「ソーヴィニヨン・ブラン」を出してくれました。魚料理品は、甘鯛のロティ、いんげんとレモン。グラスに入っているのが、バニラとサフランのインフュージョン。インフュージョンとは“煎じ薬”という意味だそうで、バターのエススプーマの口当たりは優しく、飲むとほんのり温かいスープのようでした。肉料理は、京都丹波産平井牛フィレ肉のキャラメリゼ。地元の食材を使うことを大事にしているジャン-ジョルジュ氏。実際に京都の牧場にも訪れたそう。ブルゴーニュの赤ワインと共にいただきました。デザートは、アプリコットのコンポートに、菊の花のように美しく飾り付けられている、ベルべーナのガナッシュ。とろっとしたソース、グロゼイユのクーリをかけてもらって完成です。締めくくりは、ミニャルディーズ(カフェと一緒に楽しむ小菓子)。抹茶のシュークリームやチョコレートなど4種。ペアリングだったので、ここはコーヒーではなく、食後酒。カルバドス・シャルトリューズ・ウイスキー・ヘネシー・グラッパなど、ずらりと並べてもらって、好みの1杯をセレクト。ソムリエの今井氏が話してくれる、ワインの歴史やその背景がとても興味深く、また料理のストーリーまで聞けるので、最初から最後まで、よりいっそう深く料理を楽しむことができました。提供されるのは世界で2カ所だけ。ジャン-ジョルジュ氏の朝食ホテルでは、ロンドンと日本、世界で2カ所しか提供されないというジャン-ジョルジュ氏の朝食もいただけます。前日までに希望すれば、お部屋のプライベートバルコニーにモーニングを用意してもらうことも可能。ですが、この小川がすぐ横にある、ラウンジのテラス席でいただくのも至福です。朝食メニューには「アメリカンブレックファスト」「ジャパニーズブレックファスト(和朝食)」のほか「アーモンドパンケーキ バナナホイップクリーム メイプルシロップ」「ヨーグルトボウル グラノーラと季節のフルーツ」といった単品も用意されていました。そして、オーダーの仕方は自由。「どんなオーダーの仕方でもアレンジ可能です」と言ってもらい、ちょっと混乱してしまったのですが、つまりは「アメリカンブレックファスト」と「ジャパニーズブレックファスト(和朝食)」、その両方を食べてみたかったら、まとめて注文していいとのこと!さらには、ヨーグルトボウルを少しだけ食べたいなら、ミニサイズにして提供もしてくれるし「和朝食にパンも付けたい、オムレツを少しだけ食べたい」なんて、ワガママなオーダーにも応えてくれるとか。まずは、ドリンクとして「グリーンジュース(胡瓜、ほうれん草、レモン)」「ルビーレッドジュース(ビーツ、人参、オレンジ)」をお願いしました。私が「どちらも飲んでみたいけど、飲み切れないかもしれない」と迷っていると「量を半分にして2種類をお持ちすることもできます」と提案してくれたので、欲張りに2杯オーダー。続いて「バニラチアボウル」。こちらも「食べたいけれど、どうしよう」と悩んでいると、ミニサイズで提供してくれたのでした。本当に何から何まで、いたれり尽くせりです。本当は全種類食べたいくらいだったのですが、一番人気という「アボガドトースト ポーチドエッグ トーストしたひまわりの種、レッドチリペッパーフレーク」をオーダー。とろっとした黄身とトースト、サラダを絡めていただきました。テラスでの朝食が終わって、ラウンジへ移動。ここでも食後のカフェラテを用意してもらい、安藤忠雄氏の写真集を眺めたりしながら、のんびり過ごしました。ラウンジは「ライブラリー」と呼ばれ、洋書やアート本が並び、いたるところでアートに触れられる楽しみがあります。ホテルを設計した安藤忠雄氏の作品集も多く、今回いろいろ見させてもらったことで、いっそうファンになってしまいました。お部屋に戻ろうとすると「ドリンクはいかがですか?」と常に一歩先行く心遣い。ありがたくお部屋までミルクティーを持ってきてもらい、テラスでいただきました。朝食後は、ホテル周辺を散策。昼間には大勢の人で賑わう祇園も、朝はまだ人が少なかったので、京都らしい風景も独り占め。すぐ裏にある石畳が美しい通りも、こんな感じで人は全然歩いていませんでした。京都ではここでしか味わえない美食、ホテルで過ごすホスピタリティーあふれる心地いい時間、そして京都の真ん中・祇園で、京都らしさを存分に堪能できる楽しみ。チェックアウト後は、またショーファー(フランス語で“お抱え運転手”という意味)と呼ばれる方に専用の車で駅まで送ってもらうなど、最後の最後まで夢のような時間。1泊2日とは思えない、本当に濃い、至福の滞在が叶うホテルだと感じました。 The Shinmonzen 京都府/東山区 詳細情報はこちら  

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THE SHINMONZEN
rating

5.0

5件の口コミ
place
京都府京都市東山区西之町235
phone
0755336553
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