秘蔵作を含む700点以上を公開。弥生美術館で「水森亜土展」開催


2020.03.26

Harumari TOKYO

水森亜土のイラスト、キャラクターの人気は圧倒的だ。世の中に多くのキャラクターが生まれては消えていく中で、その人気は1960年代から現在まで続いており、特に女性から多くの支持を集めている。とはいえ歴史も長いぶん、イラストを生み出す本人については知らないという人も多いのではないだろうか。本展に触れる前に、まずは水森亜土について紹介しよう。水森亜土は1939年、東京・日本橋で誕生した。父親は建築家、母親は画家という作り手としてのDNAを受け継ぎ、小さい頃から絵を描くことが好きだったという。学生時代のハワイ留学で英語とジャズに触れた経験をいかし、帰国後、ブレイクのきっかけとなる番組に出演する。NHK「たのしいきょうしつ」それが、NHKの番組「たのしいきょうしつ」だ。歌のおねえさんとして歌を歌いながら、アクリルボードに両手で絵を描くパフォーマンスが話題となり、その可愛らしいイラストに注目が集まった。その一方で「劇団未来劇場」に所属し、個性的な喋りと演技で看板女優として人気に。また、歌手としても活動し「ひみつのアッコちゃん」や「Dr.スランプ アラレちゃん」など、国民的アニメの主題歌を担当。水森亜土は、女優・歌手・画家とマルチな活躍をみせる存在だったのだ。そんな彼女が生み出す、女の子や猫をモチーフとしたハートウォーミングなイラストは、世代を超えて愛されファンを増やし続けている。なんと1960年代から2020年に至るまで、途切れることなくグッズが発売されているというから驚きだ。昔はオルゴールやトランプに、今はスマホケースやLINEスタンプに。可愛いだけでなく、どこかビターでセクシーな雰囲気も持ち、どんなものにもマッチするイラストは、子供の頃にハマった大人世代を魅了し続けているだけでなく、若い人たちにとっても小粋な存在となっている。企画展では、水森亜土が「絶対に売らない」と決めている秘蔵の絵画作品や、グッズの原画を公開。1960年代から現在に至るまでの、歴代のグッズが700点以上展示されるので、昔からのファンも、若いファンも楽しめること間違いなしだ。さらに会場では、水森亜土本人の肉声メッセージも流れるという。弥生美術館実は、会場となる弥生美術館では過去2回、「水森亜土展」を開催している。第1回目、2003年の開催時には、水森亜土本人が2階のガラス壁面に「お絵かきパフォーマンス」をしており、現在も展示されている。初めて足を運ぶ際はこちらも併せてチェックしたい。また、今回の展覧会にあわせて新たな書籍も2冊、刊行される。日本橋で生まれ育った水森亜土が、古き良き東京と自身の人生を綴ったエッセイ「右向け〜っ、左!! 人と同じでなくっていいじゃない。自分らしく行こう!」、そして弥生美術館の学芸員が編集を担当した書籍「水森亜土グッズコレクション」だ。もちろん、ミュージアムショップではグッズも購入可能。美術館のカフェでは、亜土ちゃんコースター付きのドリンクが販売される。子供の頃グッズを買っていたという人も、今まさにハマっているという人も。親子2世代でも楽しめそうな、魅力たっぷりな本展。水森亜土の世界に、浸りに行ってはいかがだろう。 

弥生美術館
rating

3.5

39件の口コミ
place
東京都文京区弥生2-4-3
phone
0338120012
opening-hour
通年 10:00-17:00
no image

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