見逃した良作はギンレイホールでイッキ観。3月は「勇気と愛情の物語」2作品


2020.03.06

Harumari TOKYO

どの映画もロードショーの封切り日(公開日)は決まっていて、映画館の主流となったシネコンなどでは公開日から観ることができますが、ミニシアターや地方の映画館の場合は、少し時期をずらして上映されることも。以前ピックアップしたギンレイホールは名画座なので、ロードショーが終わった作品が数ヶ月遅れて2本立てで上映されます。3/7(土)からギンレイホールで上映される作品は、『ガーンジー島の読書会の秘密』と『ホテル・ムンバイ』の2本です。名画座のセレクトは基本どの名画座も間違いない作品が揃っていますが、この2作ももちろん良作!『ガーンジー島の読書会の秘密』の主人公はジュリエット(リリー・ジェームズ)。第二次世界大戦直後のイギリス、ロンドンで暮らす作家です。ある日、彼女のもとに届いた1通の手紙をきかっけに“ガーンジー島の読書会”のメンバーと知り合い、その島を訪れることに。島の人々から読書会の成り立ちを聞き感動したジュリエットはタイムズ紙に読書会のことを書きたいと申し出ますが、それはムリだと即答されてしまいます。なぜ? その理由は、読書会の創設者であり今はその島にいないエリザベスという女性にありました。この物語の時代背景は第二次世界大戦直後の1946年、当然のことながらスマホもネットもなく、連絡手段は手紙と電話。人々の娯楽も読書や音楽。だから“本”は人々にとって娯楽であり世界を知るものでした。読書会という設定からほっこりする物語を想像するのではないかと思いますが、物語が進むにつれて
「えっ、そんなことが!?」という驚きの展開が待っています。ちなみに、ガーンジー島は実在する島。イギリス海峡のフランス側のコタンタン半島から約20kmの沖合に浮かぶチャネル諸島で2番目に大きい島です。 ガーンジー島の美しい自然の風景とは打って変わって『ホテル・ムンバイ』の舞台となるのは、インドの経済とエンターテイメントの中心地、ムンバイにある5つ星ホテル。2008年に歴史あるそのホテルで起きた無差別テロからの奇跡の脱出劇を描いた実話です。イスラムの武装勢力による同時多発テロが発生し、その街の象徴である5つ星のタージマハル・ホテルがテロリストに占拠されるところから物語は始まります。監督のアンソニー・マラスは、この実話を映画化しようと思った理由をこう語っています。「500人以上もの人々が巻き込まれながら32人しか死者が出なかったという奇跡に驚いた。しかも犠牲者の半数は、宿泊客を守るために残った従業員だった。彼らの驚くほど勇敢で機転が利き、自らを犠牲にしようとした行動に心を動かされ、映画で伝えようとした」。この映画の見どころは何といっても臨場感。テロリストたちにいつ命を奪われるか分からない緊迫した空間の中で必死に生き抜こうとする人々、自分の命をかけて愛する人を守ろうとする人々、何としても宿泊客守ろうとするアルジュン(デヴ・パテル)をはじめとするホテルの従業員たち……。彼らの不安と恐怖と緊張感がもの凄い。大きなスクリーンで観るとより大きな臨場感を味わえるはずです。描かれる時代も物語も異なる2本の映画ですが、読書会に隠されていた秘密にも、テロリストから宿泊客を守ろうとしたホテルマンたちにも共通するのは、その人を助けたいという勇気ある行動と愛情。もちろん、いい映画だったと思えることも共通点。見逃してほしくない2本です!【ガーンジー島の読書会の秘密】
飯田橋ギンレイホールにて2020年3月20日まで公開中 【ホテル・ムンバイ】
飯田橋ギンレイホールほか全国にて公開中 文/新谷里映 

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飯田橋ギンレイホール
place
東京都新宿区神楽坂2丁目19
phone
0332693852
no image

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