新生渋谷パルコの最先端カフェで愉しむ、幻想と芸術の狭間に浮かぶパフェとは⁇


2019.12.03

Harumari TOKYO

リニューアルオープンした渋谷パルコ。その地下の飲食フロアの一角に、まるでサーカス小屋のようにミステリアスでファンタジーな店舗がある。手がけるのは、XR(仮想空間技術)の企画・制作を行うTyffon(ティフォン)。同社のテクノロジーを、夜パフェブームの火付け役であるGAKU(ガク)監修の超本格パフェと組み合わせた「魔法パフェ(R)」がこの「ティフォニウム・カフェ」の目玉だ。ARとパフェ……。いったいどんな仕掛けが待っているのだろう?コンセプトは、“黄昏時にだけ突如として現れる幻のサーカス”「トワイライトサーカス」。一面紫色のクロスで覆われた店内には、ファンタジーアニメさながらのメルヘンな世界が広がる。店頭でパフェをオーダーし、専用のコースターを受け取って席に着く。いよいよ、ひとときのエンターテイメントの始まりだ。執事服に身を包んだスタッフがやってきた。「お待ちの間、こちらをコースターにかざしてお楽しみください」と、手渡されたのはなんとタブレット。さっそく、 かざしてみると……。タブレットの画面で見ると、何も乗っていないはずのコースターからパフェグラスが! ゲームのように画面をタップするたびにサーカス団に扮した動物たちが華麗な演技を魅せ、バーチャル上でパフェを組み立てていくのだ。上下・左右とタブレットの角度を変えても、それにあわせて“今、この場”にいるかのようにリアルな3D映像で楽しませてくれるキャラクターたち。タブレットを外して見てみると、もちろんそこには何もないし誰もいない。ただ、コースターがあるのみだ。映り込む景色は現実、でもそこにいるのは架空のキャラクター。リアルとバーチャルが同時に存在するという、なんとも不思議な感覚に陥る。なるほど、これがARのおもしろさなのか。ゆずとチーズケーキのパフェ「ピエロ」。夢中になってタブレットをいじっていると、出来上がったパフェが運ばれてきた。さすがはGAKU監修のパフェ。まるでさっきまで見ていたARの世界からパフェが飛び出してきたかのような芸術的な美しさに心が躍る。一見、グラスに描かれているように見える赤と青の模様まで、実はブルーハワイなどで色づけされた寒天で作られている。ジューシーで甘酸っぱいゆずジェラートの下には、クリーミーなクレームダンジュやプリン、ザクザクと香ばしいクッキーが。まさに見た目も味も最高のクオリティ。パフェがこの店の目玉の一役を担っているというのも大いにうなずける。食べかけのパフェを再びタブレットをかざすと、先ほどとは違うパフォーマンスで楽しませてくれるトワイライトサーカスの団員たち。ただ黙々とパフェ味わうのもいいが、スイーツをARで演出するというエンターテインメントが体感できるのは、ここだけ。ときどきタブレット越しにのぞいてみたり、スクリーンショットはもちろん、人物を写り込ませれば一緒に写真も撮れるので、テーマパーク同様にキャラクターとの記念写真を撮ったりと、リアルとバーチャル・スイーツとARが融合した時間を満喫したい。体感できるARの世界観はパフェのラインナップにあわせた「コリドール」「ピエロ」「トワイライト」「タロット」「サーカス」の5種類。それぞれ異なる演出が楽しめる上に、店内にはVRでタロット占いができるアトラクションも備える。より臨場感のあるファンタジーの世界に飛び込みたいなら、ぜひチャレンジしてみては?スマホで読み取るとARでメッセージが現れる「ティフォニウム・チョコレート」はお土産に。お気に入りの世界観をリピートするもよし、好みのパフェを堪能するもよし。最新の渋谷のカフェは、もっとも身近に最先端技術が楽しめるアミューズメントスポットとなりそうだ。 取材・文 : RIN 

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