何かに出逢えそうな、期待感。想いが込められた空間で浴びる、活力


2019.03.14

Harumari TOKYO

稲垣:カフェに行く理由って、ひとつじゃないじゃないですか。例えば、友だちと会って「お腹空いてない」って言われたらレストランには入れないけど、カフェならひとりはドリンクだけで、もうひとりはごはん食べてっていう利用の仕方もできる。アリス:そうそう、それがいい。稲垣:暇つぶしとしても行けるし、作業しなきゃってことで入ることもできる。それぞれ色んな理由を持って行けるのがいいですよね。だから私自身は、カフェなら行く理由がいっぱいあるお店が好きなんですよね。アリス:あー、確かに。それわかります!稲垣:何かに特化しているというよりは、看板メニューが無いお店のほうが私は通う。それはシステムだったり人だったり、そこに行けば何かが出てくるっていう期待感みたいなのがあるかなって。私はけっこう企画とかを考える時にカフェへ行くんですけど、雑誌が置いてあるお店もそうだし、目に入った何かからアイデアをもらうとか、そういうところで新しいビジネスのタネって生まれてくるのかなって。何かを見つけに行くってことだと思う、「会いに行く」っていうことは。アリス:うんうん。そもそも「会いに行く」っていう定義が、実際に人に会うってことも含まれるけど、それだけじゃなくてその人の創った空間に行くっていうこともその人に逢うってことに含まれる感じ。稲垣:本当にその通り!アリス:思いのこもった場所。ってことですよね。稲垣:自分の気持ちを貫くってかっこいなっていうのを浴びに行く感じっていうのはあるかもしれないですね。生き様に触れて、自分の活力に変えていく。ただ誰かに会いたいとか喋りたいじゃなくて。アリス:「ボンナボンナ」のカオス感はすごく愛せる。それが存在してることへの感謝!みたいな。生きててくれてありがとう!って。稲垣:変人とか、突き抜けてれば突き抜けてるほど愛せる感はあるかもしれないですね。アリス:やっぱり稲垣さんは実際に自分がカフェを創ってる側だったから、誰にとってもの居心地の良さを考えてた時間が長かったと思うから、そういう視点ですよね。私は逆にお客さんしかしたことがないから、お客さん視点になる。全然違って面白い!。稲垣:だけど「会いに行きたい」というか、自分が店主の世界観を浴びたい、感じたいというのは、軸としてお互いにあるのかな。アリス:そうそう、そういうお店が好き、というのは変わらないですね。稲垣:でも個人店とか小さいお店のほうが、難しいなって思うことは結構あって。世界観があるお店と好き放題やってるお店って紙一重だと思うんですよ。カフェが増えてきたからこそ、個性を出すのが難しい時代なのかな。アリス:難しい?稲垣:そうそう、なんだろう、このお店・・っていうことも、結構ありません?笑アリス:あるある。そもそも、やりたいことが無いのに創ろうとするからそういうことになるのかも。「創らなきゃいけない」っていう気持ちが先に来ちゃう。だから私はグチャグチャでもだらしなくても、想いが伝わるお店のほうを愛すかな。人間らしさやその人の真実が見えてくるお店、自分中心なお店、すごく好き。稲垣:つまり、会いに行きたいカフェとは?一言でいうと、何でしょうね。それがあると、私たちは、何が良いんだろう。アリス:私はやっぱり、店主の脳内に飛び込めるカフェかな。話すよりも、その空間にいるだけでその人を知ることができる。あのカフェに行きたいというより、あの人って顔が浮かぶ。稲垣:私は、どう過ごしてほしいかが分かるカフェ、かな。そういう「お気に入り」を持つことって、カフェ好きの醍醐味というか、とっても豊かだと思うんです。私の人生にっていうと大げさだけど。アリス:何かもう、その人のだらしなさも良さも全部見たい!てくらい、愛せる存在って、いいと思う、すごく。うん、確かに豊か。稲垣:愛が深い!今回、対談の舞台は実は「逢いに行きたいカフェ」をまず考えた時に名前が挙がったのが「J-COOK」。対談場所に選んだこのお店の素晴らしさを、次回アリスさんに語ってもらいます! 

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DAVIDE COFFEE STOP
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4.5

11件の口コミ
place
東京都台東区入谷2-3-1
phone
0362406685
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ブルーボトルコーヒー 三軒茶屋カフェ
place
東京都世田谷区三軒茶屋1-33-18
opening-hour
8:00-19:00
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no image
J-COOK(ジェイクック)
rating

4.0

9件の口コミ
place
東京都渋谷区神宮前3-36-26
phone
0334020657
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