【学芸大学でひとり呑み】15時オープンの実力派バルとノンアル豊富なドッグフレンドリーBAR


2024.03.19

Hanako.tokyo

“よそ行きの私”に少し“素”が混ざったような、どっちつかずの自分で楽しむ時間は外呑みならでは。そんな外呑みの醍醐味、たまには “ひとり”で味わいませんか。誰にも気を遣わなくていい。自分と対話をする。いつもじゃない人と出会う。知らない世界に飛び込めるひとり呑み、女性ひとりでも気負いなく楽しめる場所を、お酒業界の広報歴14年の児島麻理子さんが“あの街”で探索します。今回の街は学芸大学。児島 麻理子 フリーランスPR、ライターお酒にまつわるプロデューサーやライターとして活躍。出版社、洋酒会社での広報の経験を生かし、お酒の楽しさを日々発信している。趣味は世界の蒸留所を巡ること。これまでに世界7か国国以上の蒸留所とバーを巡る。ハナコラボパートナー。Instagram:@mariccokojima気になるお店にふらっとひとりで入れるのは大人の特権。女性が一人でスマートに飲んでいる姿は素敵ですよね。今回は、近年、新しい、特に若い人たち発信の食が生まれる場所として賑わう東横線沿線、そのなかでも、ローカルの人々や食文化と新しい潮流が溶け合い、お店の人との距離の近さがひとり呑みに優しい学芸大学。駅前には西口商店街、東口商店街と活気ある通りが広がり、賑やか飲み屋がひしめいています。メイン通りから裏通りまで、バルや居酒屋がぎっしりと並んでいるので、宝探し感覚でお気に入りのお店を見つけられるはず。1軒目:ワインバルで世界大会入賞のピンチョスに舌鼓〈カルボ〉西口商店街のメイン通りから1本奥に広がる飲み屋街のなかで、いち早く15時からオープンしているのが、炭火焼バルの〈カルボ〉です。一人呑みでは早い時間に入るのがポイントのひとつ。がっつり食事をしなくても滞在しやすいですし、お店の人とも顔見知りになりやすいです。〈カルボ〉のイメージはスペイン市場。アスレホと呼ばれるスペインの装飾用タイルが張られたコの字のカウンターには、その日おすすめの鮮魚や野菜が並びます。この食材のお料理はどんなものですか?とスタッフの方と会話をしながら、料理をしてもらえる様子は、スペインの街角にあるバルを思わせます。手書きのお品書きも食欲をそそります。カウンターはスタッフとの距離も近い!炭火焼きが得意な〈カルボ〉ですが、ウリのひとつはピンチョス! 実はマドリッドで行われた2021年のピンチョスの世界大会で入賞したという実力派のお店です。
入賞した一皿である「ギリシャの麺のカダイフを巻いたフリット」は、その時期の鮮魚が中に入っています。そこにキノコの風味が濃厚なホワイトソースをたっぷりと。パリっとした麺に絡むソースと柔らかな白身魚(この日は真鯛)には思わず、「うまい!」と声がでてしまうはず。小皿料理が多いのもひとり呑みには嬉しいですよね。メイン料理もひとり分のポーションの相談にも乗ってくれます。「鮮魚のパリパリ包み揚げ マッシュルームソース」1,200円。メニューも手書き。店員さんの想いも伝わります。そして、忘れてはいけないドリンクは、ワインやカクテルに加えて、自家製サワーがおすすめ。
「よいものができる度、どんどん増えてしまって」と店長の根津直樹さんが語るカルボサワーはオリジナルの「レモンチェロベースのサワー」から、「柚子はちみつのカルボサワーⅢ」まで3種類が揃います。ほかにも「季節のヴィネガーサワー」や「本日のまんまサワー」(この日はデコポン)も。入口に入るとずらりと並ぶ漬け込み酒。インパクトあるグラスで運ばれます。このグラスのイラストの正体は…。正体は店長の根津さん。ある日突然オーナーから贈られたグラスだそう。「うちのお店は地元の方だけでなく、遠方から来てくれる方も多いですね。平日も土日も早い時間から開けていますので、気軽にバル感覚で立ち寄っていただけたら」(根津店長)。サワーとフリットと温かい会話でおなかと心を満たしたら、いざ次のお店へ。〈囲炉裏バル カルボ〉場所:東京都目黒区鷹番37-13 ホワイトウエル鷹番 2F
営業時間:15:00〜24:00
定休日:不定休
TEL:03-6303-2236
Instagram:@carbo201912132軒目:飲める人も飲めない人も楽しめるローアルバー〈Cafe MARUKU〉学芸大学駅から5分ほど歩いた環七通り沿いにある、ぱっと目を引く黄色い看板。ヨーロッパのカフェのような出で立ちなのが、ローアルバーの〈Cafe MARUKU〉。
“ソーバーキュリアス”というお酒を飲まない層をさす言葉がでてきたように、近年需要が高まっているノンアルコール。そうした飲まない人や飲めない人も分け隔てなく楽しい時間を過ごしてもらう場を作りたいという想いから、オーナーの桜井夫妻が開いたのが〈Cafe MARUKU〉です。作家の桜井鈴茂さんと元アパレルバイヤーの髙橋のぶ子さん夫妻が経営。“飲む人も飲まない人も一緒に”、そんな優しい想いは人だけでなく、犬たちにも向けられています。店内は犬連れOK、営業中は犬を連れた方も多く来店し、お客さん同士を和ませてくれています。都内でも数少ないドッグフレンドリーなカフェバー。オーナーの2人は愛猫家。甥っ子さんが描いたという猫のロゴ。スコットランドやオーストラリアなど世界から集められたノンアル・ローアルビールをはじめ、ワインやカクテルもノンアルとアルコールが選べます。「飲んでいても飲んでいなくも皆、盛り上がっているので。後からお隣の手元を見て、あれ、飲んでなかったの?みたいなこともありますね」(鈴茂さん)場を盛り上げる要素のひとつは音楽好きな鈴茂さんが選ぶレコード。お客様の雰囲気や天気やムードに合わせて、オルタナティブ・カントリーやインディ・ロックなどさまざまな音楽を流してくれます。ノンアル、ローアルビールはデザインもお洒落。映画や音楽の話などカルチャー全般に詳しい鈴茂さん。そんな〈Cafe MARUKU〉は料理のレパートリーも豊富。アパレルのバイヤーやデザインをしていたというのぶ子さんが、仕事で世界を回っていたときの経験が生かされています。パリで出合った中東料理のファラフェル、インドで味わったスパイスの効いたカレー。エキゾチックながら洗練された料理は、満足度が抜群。ファラフェルからフムス、鶏ハム、キャロットラぺなど料理が少しずつ味わえる「マルクプレート」は人気の一皿です。「マルクプレート」(1,265円)にスコットランドのノンアルビール「BRULO」を合わせて。愛犬もカウンター席に並べる!店名の〈MARUKU〉はものごとが丸く収まるといいね、というオーナー夫妻の想いから。さまざまなお客様を受け止める、学芸大学のサードプレイスとして、今日も明かりを灯しています。初めての一人呑みもきっと優しく受け止めてくれますよ。〈Low Alcoholic Cafe MARUKU〉場所:東京都目黒区鷹番3-20−2
営業時間:火~木18:00〜23:30、金18:00〜翌2:00、土日17:00〜23:30
定休日:月曜日
TEL:03-6451-0944
Instagram:@maruku09_photo_Natsumi Kakuto text_Mariko Kojima 

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マルク
place
兵庫県丹波市氷上町上成松210-2
phone
0795820527
opening-hour
月-土 08:30-17:00
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カルボ
place
東京都台東区浅草3-42-6
phone
0356030203
opening-hour
11:30-14:30/17:30-22:00
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