レトロかわいい〈パリジェンヌ洋菓子店〉の「ポチ」。町で愛される洋菓子店の話


2024.02.16

Hanako.tokyo

誕生日ケーキはもちろん、人生の各種お祝い事から普段のおやつ時間まで、定番の洋菓子たちがあればより幸せ。これからもずっと通いたい、町に欠かせない洋菓子屋さんの魅力を紹介します。武蔵小金井〈パリジェンヌ洋菓子店〉最寄り駅から徒歩約10分の住宅街。正面ガラスにかかる赤い幌が、ここが洋菓子店であることを静かに主張している。40年来、この町の人たちの毎日のお茶の時間も、特別な記念日も支えてきた。まさに「我が町のケーキ屋さん」の佇まいだ。「ポチ」は写真のホール(2,500円)とプチガトー(400円)がある。日によってはチョコの茶犬バージョンも。子どもの手を引いて焼菓子を買いにくるお母さん、定期的にプリンを買いにくるおばあさん、家族の誕生日にホールケーキを求めるお父さん。近所の会社や保育園には、請われてケーキの配達も引き受けている。お客は、地元のあらゆる世代だ。「ポチ」をデコレーションしている店主の古本賢太郎さん。「ポチ」は、誰もが親しみを感じてしまう犬の顔をデコレーションしたショートケーキ。フォトジェニックで、SNSでもたびたび話題に。店主の古本賢太郎さんは若かりし頃に隣町の洋菓子店で修業。その時、店でアルバイトをしていた真寿美さんと出会って結婚し、修業先と同じ店名で自身の店をこの地に開いたのが1983年のこと。以来、賢太郎さんが製造、真寿美さんが販売を担当して、二人三脚で店を守り続けてきた。「暖簾分けということでもなく、修業先の店名をもらってそれぞれが独立したというだけ。包装紙でもサービスカードでも、共通で使えるから効率的でしょ?」
 
複数あった兄弟弟子の店も、今では残っているのはここだけになった。お気に入りが決まっていて、いつも同じケーキを買う常連客が多いとか。夫婦が出会ったのも、生涯の生業となったのも、ゆえんは元祖の〈パリジェンヌ〉。洋菓子は、ふたりの人生の中心にある。パリジェンヌ洋菓子店住所:東京都小金井市本町3-4-3
TEL:042-385-5698
営業時間:10:00~19:00
定休日:不定休オペラやアップルクーヘンなど創業時からの定番ケーキや、フィナンシェ、マドレーヌ、クッキーといった焼菓子のラインナップもチェックしたい。photo_Jiro Fujita text_Miku NomuraNo. 1229No.1229 『永遠の三大定番スイーツ特集 ショートケーキ シュークリーム ドーナツ』 2024年01月26日 発売号独自の発展を続ける日本のスイーツ文化にあって、時代、世代を越えて愛され続ける三つの定番、ショートケーキ、シュークリーム、ドーナツ。毎日のおやつも、ハレの日も、甘く幸せな時間を約束してくれる定番だからこそ、つくる側、食べる側、それぞれに「私の一番」が生まれます。 各界著名人が教えてくれた「思い出の味」に、気鋭のパティシエが作る逸品と絶対外せない名店、差し入れ名人のおすすめなどなど。町の洋菓子屋さんから注目パティスリー、ホテルスイーツにお取り寄せまでそろったラインナップから、あなたのオンリーワンを見つけてください。 そ … もっと読む 

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パリジェンヌ洋菓子店
place
埼玉県久喜市栗橋中央1丁目8-36
phone
0480523383
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