本当においしい手みやげ。 やさしい甘みが自慢の〈土佐屋〉のいもようかんができるまで


2024.01.23

Hanako.tokyo

芋の風味あふれる〈土佐屋〉の名作「いもようかん」しっとり、そしてポクポク。芋を食べたときのほかに代えがたい幸せ。1938年創業の〈土佐屋〉では、今日も従業員の方々が朝から、お客さんの笑顔のために、ねりねりねりねり。看板メニューであり鉄板メニューである、いもようかんは、紅はるか、シルクスイート、紅あずま、安納芋の4種を、季節によって配合を調整しながらブレンドしている。サツマイモが持つ甘みをしっかりと楽しんでもらえるよう、加えるのはほんの少しの砂糖と塩。そしてお芋の香りを引き立たせる、わずかな焼きみょうばんだけだ。いもようかん1本300円、秋冬限定の紫いもようかん1本350円、あんこ玉1組180円。毎日の仕事のスタートは、サツマイモの皮むきから。取材に訪れた日は、紅はるかとシルクスイートの2種類を、なんと合計8キロも。大変な量のサツマイモを、子どもを愛でるように丁寧に丁寧に扱い、ピーラーで皮をむいていく。取材当日は紅はるかとシルクスイートの2種のサツマイモをブレンド。「1種類だけだと、どうしても、その芋の種類の特徴が出すぎてしまうんですね。だから2種類の芋をブレンドしています。お芋のポクポク感も大切にしながら、最近の傾向として、みなさん、しっとり感も求めていらっしゃると思うので。そのあたりの特徴を出してくれるのがシルクスイートや紅はるかです。しっとりとポクポクのバランスが、とてもいいんです」1日約30㎏を蒸す。いもようかんの担当は、ここで働いて約10年の川村恵美子さんと広井美子さんのふたり。年季の入ったミキサーで練ったあとは籠に入れ、蒸し上げるとブワッと立ち上る甘い煙に包まれる。この香りも〈土佐屋〉のいもようかんのおいしさの所以。型を斜めにするだけでスッと型抜き。手みやげとして持っていく際は、ぜひ、次のように注意書きを添えたい。
「1日目は、そのまましっとりポクポクを楽しんで。2日目は、表面をちょっとだけあぶって、焼き芋風に」。手みやげには店の家紋である「橘紋」が入った包装紙でラッピングを。ほっくりとした歯ごたえのあとに、自然に舌になじみながら、奥行きのある甘みがじんわりと広がる。これこそまさに、〝おイモ以上のおイモ様〞。85年続く、やさしい甘みは、いつも誰かを幸せにしてきた。そして、きっとこれからも。土佐屋住所:東京都豊島区西巣鴨4-31-8
TEL:03-3917-7228
営業時間:11:00~16:00
定休日:日火休
HP:https://tosaya-tokyo.jimdofree.com/都電荒川線西ヶ原四丁目駅の目の前。ほかに、みずみずしい水ようかん320円なども。photo_Kiichi Fukuda text_HanakoNo. 1228No.1228 『贈りたい、もらいたい、手みやげ。』 2023年12月27日 発売号なにかと人と会う機会が増える年末年始。お世話になっているあの人に、日頃の感謝の気持ちを込めてとっておきの手みやげを贈りませんか? 絶対ハズさない老舗の名品、並んででも買うべき新作スイーツ、季節・地方の限定品、知る人ぞ知るお取り寄せまで、見ているだけでも心が躍る約200品を集めました。 そして贈り上手な人たちが、実際に贈って喜ばれたものもご紹介!秋元康さんの手みやげリスト、アイナ・ジ・エンドさんとアオイ・ヤマダさんの友達コンビ、ハライチ岩井勇気さんと神田愛花さんの『ぽかぽか』コンビがお互いに贈り合った物、ぼる塾田辺さ … もっと読む 

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土佐屋
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4.0

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place
東京都豊島区西巣鴨4-31-8
phone
0339177228
opening-hour
11:00-16:00(売切れ次第終了)
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