小林紀子 〈LOG〉支配人昭和38年築のアパートメントをインドの建築家集団「スタジオ・ムンバイ」が再構築した、尾道の宿泊できる複合施設〈LOG〉に2018年の開業から携わる。コンシェルジュとして国内外からの滞在客のために食事や観光などもアレンジ、記憶に残るスペシャルな旅を作り出すプロ。「47都道府県グルメガイド」一覧ページはコチラ1.尾道グルメ「穴子おぼろ箱寿司」海から山へとかけあがる尾道は坂の町。その合間にある細長い平地に商店街が続いています。
観光客向けのお店も多いですが、地元の方々に愛されてきたお店も元気に営業中。多くが個人店で、親子で切り盛りしているお店も少なくありません。
チャキチャキした尾道言葉で迎えてくれて、地元ネタも惜しげなく話してくれる。そんなお店の代表格が〈保広〉さんです。こちらは尾道における寿司の名店で、 地元の旬を味わう握りはもちろん、郷土料理の「穴子おぼろ箱寿司」は逃せない一品。今や希少な小海老を手作業で皮を剥き、茹でて炒り付けてホロホロにしたおぼろは、甘みと旨みがギュッと詰まって思わず笑顔に。予約するならカウンター席をぜひ。一度行ったらリピート間違いなしです。1967年創業。親子3人で営む寿司店。地元の漁師のもとへ足を運び船から買い付ける魚介は鮮度、質とも抜群。ワタリガニや太刀魚、アコウなど、他であまり見ないネタも多い。尾道の鮨と魚料理 保広 （おのみちのすしとさかなりょうり やすひろ）住所：尾道市土堂1-10-12
TEL：0848-22-5639
営業時間：11:30～14:00、17:00〜21:00（20:30LO）
定休日：月休、毎月末の火休2.“飲める”お好み焼き屋さん〈粉福〉〈粉福〉（尾道市東御所町3-17）は2023年、商店街の一角に開業。ソムリエが営む“飲める”お好み焼き屋さん。自然派ワインが揃っていて、昼飲みにもぴったり。尾道古参のお好み焼き屋さんの味に工夫を加えたソースも美味。3.ミシュランガイドで紹介〈手打ちそば 笑空〉〈手打ちそば 笑空〉（尾道市土堂2-5-15）は『ミシュランガイド広島』でも紹介された名店。簡単には見つけられない路地にあり完全予約制。しらす蕎麦、牡蠣蕎麦など季節限定品のほか、粋な蕎麦前も。4.景色も楽しめる〈LOG〉宿泊できる複合施設〈LOG〉（尾道市東土堂町11-12）。千光寺につながる坂の途中にあり、家並みの先に海を一望できます。地域の食と文化を発信することをコンセプトに生産者と提携。施設内のカフェでは、柑橘を中心に地元のフルーツを使ったスイーツも楽しめ、瀬戸内の今が感じられます。5.自分へのお土産はここ！〈ええじゃん尾道 尾道店〉〈ええじゃん尾道 尾道店〉（尾道市東尾道13-1）は900以上の生産者が参加する産直市場。果物や野菜、鮮魚に肉、加工品が手に入ります。自分へのお土産を買って、その場で発送されるゲストも多いですね。広島県廿日市市周辺エリアのオススメも見るOne More Place身近に禅とアートを体感できる！〈神勝寺 禅と庭のミュージアム〉（福山市沼隈町上山南91）は、海外からのゲストにも人気。広々とした境内に彫刻家・名和晃平による「洸庭」や藤森照信による「松堂」が佇み、坐禅だけでなく茶事や入浴、食事も修行とされ、禅の世界観を体感できます。photo_Yayoi Ayukawa text&edit_Mutsumi HidakaNo. 1227No.1227 『47都道府県、おいしいあの町へ』 2023年11月28日 発売号47都道府県、あらゆる県のあらゆる町に、まだまだ私たちが知らない、おいしいものが待っています。 1県たりとも食べ逃したくない！ そんな食いしん坊心で、「47都道府県・全県グルメガイド」ができました。ガイド役は、各県に暮らす食通、総勢47名。それぞれの県から1箇所ずつ、今行くべきグルメエリアをピックアップし、在住者の目線で「おいしい地元案内」を披露してもらいました。郷土料理、食堂、スイーツ、ご当地土産、B級グルメから、グルメと併せてチェックしたいアートスポットやパワースポットまで、旅の目的地はなんと合計282スポット … もっと読む
