ゆったり休める穴場です。〈京都市役所〉と〈ホテルオークラ京都〉|子どもと巡る、優しい京都Vol.1


2023.10.29

Hanako.tokyo

トレンドに流されることなく、不動の人気を誇る京都は古都ならではの落ち着いた雰囲気が魅力。ただ、それ故、子どもと一緒だと行ける場所が限られてしまう…と思っている人も多いはず。本連載では、そんな悩みに寄り添うべく、京都在住で一児の母・田中泰子さんが現地に住んでいるからこそわかる、子連れでも最高に楽しいスポットを紹介します。今回訪れたのは〈京都市役所〉と〈ホテルオークラ京都〉。田中泰子京都在住11年。アイシングクッキーをはじめとしたお菓子のワークショップを開催するなど、シュガーアーティストとして活躍する。『Hanako web』では、子連れで楽しめる京都のお気に入りスポットを紹介する連載が人気。ハナコラボパートナー。Instagram:(@yacococo)とっておきの憩いの場〈京都市役所〉今回訪れたのは私と3歳の娘のとっておきの“憩いの場”。それは、〈京都市役所〉です。ローカルニュースでは何かと目にする機会が多いですが、「え、市役所?」と思った方も多いのではないでしょうか。実は、私のような子連れにはとってもありがたい場所なんです。(共感していただける地元の方も多いのではないでしょうか!)近代建築史において重要な位置付けとされる建築の〈京都市役所〉。
〈京都市役所〉の本庁舎は三代目の庁舎で、その設計を監修されたのは武田五一さん。武田さんは〈関西電力京都支社〉や〈フォーチュンガーデン京都〉、〈1928ビル〉(旧毎日新聞社京都支局)など、京都府内の数多くの建物の設計を手がけた方です。〈京都市役所〉の本庁舎はほぼ左右対称で、そこは西洋の建築洋式に従っていますが、中国やインドなどの東洋的な要素も取り入れている珍しい建築なのだとか。掘れば掘るほどさまざまな見どころがある建物なので、ご興味がある方はぜひチェックしてみてください。正面玄関のステンドグラスが美しい。アーチが端から端まで続いていてかわいい。実はこの〈京都市役所〉の本庁舎、4年にもわたる改修工事を経て、2021年にリニューアルが完了したばかりなんです。このような立派な建築を簡単に壊してしまうのではなく、丈夫、かつきれいに改修できたのは、京都市の取り組みはもちろん、改修のための寄付をされた方々のおかげ。「憩いの場所を提供してくれてありがとうございます」と伝えたいですね。また、地下鉄や地下駐車場、地下ショッピング街からの通路もスロープになっていて、雨の日もスムーズにアクセスできるのも、子連れの人にとっては嬉しいポイント。地下通路。壁側には展示もあり、歩きながら楽しめます
1階にある市民スペースには、子どもと一緒に休憩しやすいソファがあります。自然光も入ってとても気持ちがいい。授乳室や給水スポット、自動販売機、ごみ箱などが揃っていて、ありがたい、ありがたい。地下1階のオープンスペースには、テーブルと椅子が置いてあり、買ってきたパンやお弁当で食事もできるので助かります。1階の市民スペース。娘もくつろいでいます。この日はテイクアウトした〈進々堂〉のパンをいただきました。“娘のメインイベント会場”は屋上庭園。気候がいい季節や天気に恵まれている日は幸せを感じます。東の方角に目をやると遠くに観音様が見えるので、ぜひ探してみてください。屋上にはたくさんのベンチがあります。
暑い日にはミストが出ていて気持ちがよいです(写真は棒立ちですが実際はめちゃくちゃはしゃいでいました)。市庁舎前広場(正面の広場)にもベンチがいくつもあり、ほっと一息つけます。休日にはイベントが開催されることも。府外に旅行に出かけると、素敵な建築を目的に市役所を訪れることがよくありますが、いずれは〈京都市役所〉も観光や休憩スポットとして多くの方が訪れる場所になったらいいなと勝手に思っています。※10/31までは地下一階と地下二階のスペースが使えない期間だそうで10/31以降にぜひ。※12時~12時45分までは京都市役所の職員の方のお昼休みでもあるので混み合いますが、その時間帯以外はゆったりしています。【INFORMATION】京都市役所
住所:〒604-8571 京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地 
HP:https://www.city.kyoto.lg.jp/
開所時間:8:00〜18:00(土日祝及び年末年始を除く) ほっと安心できる空間。ホスピタリティ溢れる〈ホテルオークラ京都〉〈京都市役所〉の道路向かいには、たまのご褒美で娘と訪れたい大好きな場所があります。それは、おなじみの〈ホテルオークラ京都〉。大階段前の風景。
まず、スタッフの方々が素晴らしく親切です。娘が赤ちゃんの頃からお世話になっていて、お手洗いや授乳室をお借りしたこともあり、ありがたかったです。そして、わたしと娘のお気に入りは1階にある〈カフェレックコート〉です。「今日は贅沢な気分でゆっくりさせてもらおう」という時におじゃまします。特に窓際のテーブルは景色もさわやかで最高なので、席が空いている時は「せっかくなので窓際に行きたいです」と、希望を伝えてみることも。建物の外から見ても美しいカフェ。
このカフェにお邪魔すると「プリンセスの世界やなぁ」と娘が喜ぶので、私も嬉しくなります(夢がある!)。カフェのスタッフさんもとても親切で、ほっと安心できる空間です。京都のカフェはゆったりできるところが少ないと感じていて、特に子供と一緒だと周囲に気を遣いすぎて、かえって疲れてしまうことも。だからこそ〈カフェレックコート〉の存在はありがたいです。娘や友達と一緒に行っても、テーブルが広く、椅子もしっかりしていて、ゆったり、まったり。おいしいケーキとお茶で幸せになります。ゆっくりお話をしたり、落ち着いて休憩できる場所です。ケーキセットのコーヒーと紅茶はおかわりもできます。娘が選んだのは大好物の苺の「ショートケーキ」。この日、わたしが注文したのは「アップルパイ ア・ラ・モードセット」。ホテル伝統というアップルパイにバニラアイスが添えられています。アップルパイには大きななりんごが詰まっています。ここの名物「森のシュークリーム」もいただきました。かなり大きいです(テイクアウト利用も可)。今は様々なケーキ屋さんやカフェが、工夫を凝らしたおいしいデザートを提供していて、もちろんどれも美味しい。でも、個人的には、〈カフェレックコート〉のようにベーシックで安心感があるデザートが一番おいしいと感じています。幸せなプリンセス気分の娘。
今回は、日常の憩いの場の〈京都市役所〉と、幸せなティータイムを過ごせる〈カフェレックコート〉のご紹介でした。おひとりさまでもおふたりでもお子さまと一緒の方もご家族も、みなさんぜひ!です。【INFORMATION】ホテルオークラ京都 カフェ レックコート
住所:〒604-8558 京都府京都市中京区 河原町御池
HP:https://www.hotel.kyoto/okura/restaurant/lec-court/
営業時間:10:00~21:00(L.O.20:00) 

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京都市役所
place
京都府京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488
phone
0752223111
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ホテルオークラ京都
place
京都府京都市中京区河原町通二条南入 一之船入町537番地の4
phone
0752115111
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¥11,434

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2024/05/10 チェックイン(2名1室)※1泊1名あたりの料金   更新日:2024/04/28

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