「人とお店の距離が近い」と言われる高知。その中でも、人々が集まるランチの定番カフェ、舌の肥えたグルメが集う人気店がある。料理のおいしさだけではない、地域に愛されるお店2軒の魅力とは。市吉秀一 今回の案内人いちよし・ひでかず／〈ローカルズ〉代表取締役。雑誌『ミーツ・リージョナル』営業部勤務を経て、10年前に高知市に移住。高知の豊かな食材や生産者と都市部のレストランをつなぐブランド〈KOCHI GOOD FOODS〉を運営。サーファー。ワルンカフェ/東南アジア料理「本日の日替わりおかずのせごはん」（750円）と「トムヤムスープ」（100円）。高知ランチの定番！本物のアジア料理に舌鼓。
インドネシア語で食堂や売店を意味する「ワルン」。その名の通り、中華風やベトナム風に味付けした豚の角煮、野菜炒めなど、日替わりのおかずを数種類のせたご飯のほか、本格的なアジア料理が並ぶ。ディープな雰囲気の店内で気分は最高潮。【KOCHI SOUVENIR】〈ワルンカフェ〉の「カレーリーフクラッカー」
自家栽培したカレーリーフがクセになるクラッカー。そのほか、店内ではちょっとしたプレゼントにぴったりなお菓子を数種類販売。300円。Point!今回紹介してくれた中で市吉さんの一番のお気に入りは〈ワルンカフェ〉。「大好きなアジアンキッチン。お昼だけの営業ですが、まずは〈ワルン〉でごはん！と言う人も多くて、いろんな人が集まる町の玄関口のようなお店ですね」ワルンカフェ 東南アジア料理住所：高知県高知市越前町1-4-3
TEL：088-821-3494
営業時間：11:00～15:00
定休日：日祝休
席数：15席 MIRA（ミラ）/アジアンフレンチ料理ランチ、ディナー共にグルメが集う人気店。
アジア料理とフレンチを融合させた“アジアンフレンチ”のレストラン。女性にもうれしい少量のメニューもあり。大場さん自らセレクトした世界各国のお酒は、クラフトビールなど様々。写真は、「自家製ベトナムソーセージ（パクチー、木耳、春雨入）」（900円）。「ミニ魯肉飯」（600円）。舌の肥えた人が多いので店もレベルが高くなります。
新鮮な旬の食材が豊富な高知ではグルメなお客さんも多いそう。「人口に対して飲食店が多い中で、お客さんに満足してもらうため必然的にお店も手が抜けないのでレベルが上がります。特に魚のおいしさは重要ですね」(〈MIRA〉オーナーシェフ 大場雄介)Point!ハーブや果物をふんだんに使い、アジアンテイストを取り入れたフレンチとナチュールワインやクラフトビールも充実のレストラン〈MIRA〉のオーナーシェフ・大場雄介さんは東京から故郷高知へと戻ってきたUターン者。2022年4月に店舗をオープンした。
「もともといつかは高知でお店をという気持ちがあったのですが、コロナ禍を東京で過ごしているうちに決心しました。東京ではフレンチをメインにしていたのですが、高知の食材って、季節それぞれで野菜、柑橘、ハーブが豊富なので、アジアンメニューにぴったりなんです。そして何より安い！ 街路市に行くと並んでいる食材でいつも季節を感じます。東京にいたときは、何でも手に入るけれど、“旬”を感じることがなかったんだと高知に戻ってから気がつきました。今は常に“旬”に合わせてメニューをつくっています」MIRA （ミラ） アジアンフレンチ料理住所：高知県高知市帯屋町2-1-27-2
TEL：088-855-8078
営業時間：11:30～15:00（14:30LO）、17:00～23:00（22:00LO）
定休日：水、第2・4火休photo_Hikari Koki illustration_Yosuke Yamauchi text_Moe Tokai (shop data), Hanako special thanks_Yuko Sakamoto No. 1225No.1225 『美味しいパンには、理由がある』 2023年09月28日 発売号リニューアル二冊目は、まるごと一冊、パンの特集です。 朝、昼、夜に、おやつの時間と、美味しいパンは私たちの必需品。 探究心と遊び心を持つパン職人のおかげで、日本のパン文化は今日も進化しています。 生産背景がわかる国産小麦にこだわり、地方では薪窯でパンを焼く人が増え、 室町時代から続く麹屋の麹を採用した発酵パンも作られています。 活躍シーンも広がり、ワインに、ビールにぴったりなパンも登場。 お取り寄せできるお店も増え、食べ方も、買い方も、多種多様になりました。 北海道から沖縄まで、評判のパン屋を巡り、美味しいパンが生 … もっと読む
