【名古屋】70年代創業の名店〈喫茶ニューポピー〉は今、母と作る新しい店に。


2022.02.07

Hanako.tokyo

喫茶店の街として不動の地位を築いている名古屋。ここもまた、新陳代謝を繰り返しながら文化を受け継いできた。コーヒー1杯の値段にトーストや卵がつくモーニングサービスも群雄割拠の名古屋ならではの発展を遂げている。Hanako特別編集『喫茶店に恋して。[改訂版] 』よりお届け。トースト2枚、ゆで卵、サラダ。山パンにはローゼルジャム、黒ゴマパンには小倉付きで、小倉とポテトサラダは尾藤さんの母の手作り。「モーニングセット」飲み物代+165円1960〜70年代、名古屋でも喫茶店の開店ラッシュが訪れた。各店が競うように増やしたサービスは、“モーニング”に代表される。77年開業の〈喫茶ポピー〉も、そのうねりの中で誕生した店の一つ。現在は〈喫茶ニューポピー〉として新たな歴史を作り始めたところだ。マスターの尾藤雅士さんは、母から店を受け継いだ後、一時は焙煎卸売の仕事に転向。コーヒーのスペシャリストとなり、卸売業〈BEANS BITOU〉の喫茶部を開くことに。2階に上がるとロフト席があり、レトロ喫茶の建築を思い起こさせる。3.カレーモーニング(飲み物代+550円)も。ご飯はコーヒーで炊いてあり、スパイシーなルーに合う。〈喫茶ポピー〉時代の尾藤さんと母。忙しいビジネスマンのためにスピーディなサービスを届ける昔ながらの喫茶店だった。この頃のコーヒー豆は業者か3ら仕入れて使っていた。さらに母が営んだ店名「ポピー」を受け継ごうと考えたとき、縁あって名古屋市西区の四間道へ。ここは江戸時代の町家や蔵が立ち並ぶ風情ある街並みだ。〈喫茶ニューポピー〉は新築だが、伝統の工法で作られた土蔵に入居。歴史を感じながら新しさに触れられるのは、提供されるメニューもまた同じ。母のレシピを加えたフードに、尾藤さんが自分の手で見出したコーヒーを合わせている。〈喫茶ニューポピー〉豆のフェアトレードや福祉にも貢献。
愛知県名古屋市西区那古野1-36-52
052-433-8188
8:00~17:30LO(金土~22:00、モーニング~11:00)不定休
34席(Hanako特別編集『喫茶店に恋して。』掲載/ photo : Miyu Yasuda illustration : Junichi Koka text : Kahoko Nishimura) 

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喫茶ニューポピー
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4.5

2件の口コミ
place
愛知県名古屋市西区那古野1-36-52
phone
0524338188
opening-hour
[日-水]8;00-18:00[金・土]8:0…
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