【後編】2022年春オープンの〈佐渡アウトドアベース〉を拠点に、佐渡島を満喫。


2022.01.23

Hanako.tokyo

【前編】ではツアーで〈佐渡アウトドアベース〉を中心にご紹介しましたが、【後編】ではオーシャンビューの宿〈Guest Villa on the 美一〉、郷土料理のいごねり、そして牡蠣のフルコースをご紹介いたします。今回宿泊したのはオーシャンビューの宿〈Guest Villa on the 美一〉。〈Guest Villa on the 美一〉は、佐渡島の南西に位置する真野湾に面して建つ複合施設です。今回は、1階のイタリアン・フレンチレストラン〈清助 NextDoor〉と、2階のゲストハウス〈bay lodge BI-ICHI(ベイロッジ ビイチ)〉を利用させていただきました。佐渡の食材を使ったイタリアン・フレンチレストラン〈清助 NextDoor〉。オーナーシェフ自ら仕入れた、佐渡の旬の素材を使った繊細なイタリアンとフレンチ。この日のメインは鶏肉のソテー。鶏肉と、カブのやさしい味の後に、エビの風味が口に広がります。デザートにいただいた、佐渡のはちみつを使用したジェラートは、すっきりとしているのに、しっかりとはちみつの味を感じることができました。お料理がどれもおいしかったのはもちろん、シェフが自ら語る料理のこだわりや、佐渡の食材についてのお話はとても興味深く、佐渡のことがもっと好きになりました。暮らすように旅ができる宿〈bay lodge BI-ICHI(ベイロッジ ビイチ)〉。〈Guest villa on the 美一〉1階のおしゃれなロビーを通り過ぎ、2階へ上がると、そこにはオーシャンビューの共有スペースが。この日はあいにくの空模様だったのですが、晴れている日の景色は格別だそうです。共有スペースのラウンジとキッチンがとてもおしゃれで、食器やキッチン用品も充実しているので自ら調理することも可能です。ベッドルームはダブル3部屋、ツイン2部屋の計5部屋。オーナーの山内さんによると、ベッドルームには特に力を入れているんだとか。寝具は新潟の〈minka -眠家-〉さんのものを採用していて、ダブルルームとツインルームではベッドのウッドスプリングの種類を変えているのだそう。こだわりのベッドルームはとても快適で、これらの寝具を体験するために新潟から訪れる人もいるそうです。佐渡の食文化いごねりを伝える〈早助屋〉。いごねりとは、いご草という稀少な海藻から作られた佐渡の郷土料理です。今回は食文化を継承したいと話す4代目見習いの山内さんの奥様のご家族が営む早助屋で製造工程を見学させていただきました。いごねりの材料はいご草と水だけで、添加物を入れない昔ながらの製法を今も忠実に受け継いでいます。とてもシンプルな郷土料理ですが、いご草は採れる場所や漁師によって質が異なるため、味を均一に保つために配合を変えていると話されていました。作り方は、いご草を煮溶か、濾してた後、よく練ったものを薄く伸ばして自然に冷えるて固まるのを待ち、くるくると巻きます。食べ方もいたってシンプル。巻きいごねりを広げ、細く7ミリほどの麺状に切りネギや生姜などの薬味をのせ、お醤油をかけていただくのが一般的です。見た目はこんにゃくに似ていますが、口に入れた瞬間に磯の香りが広がり、ツルッとした食感で食べやすいです。くせのない料理なので、酢味噌やポン酢、めんつゆなどアレンジの幅が広いのも、長く愛されている理由のひとつです。牡蠣のフルコースが楽しめる〈あきつ丸〉。加茂湖のほとりに位置する、牡蠣小屋〈あきつ丸〉。ここでは獲れたて、剥きたての新鮮な牡蠣をフルコースで堪能できると、多くのグルメ通が足を運びます。
加茂湖は全国的に珍しい汽水湖。両津湾からの海水と金北山からの山水を湛えた植物プランクトンが豊富な湖水は、通常は2年から3年かけて大きくなる牡蠣を、1年とで立派なサイズに育てるので、ここで育った牡蠣は水中にいる時間が短いことからほとんど臭みを感じません。フルコース紹介の前に、今回は牡蠣漁の見学をさせていただきましたのでご紹介させてください。牡蠣小屋に横付けした船に乗り小屋を出発します。湖には沢山の養殖筏(いかだ)がありました。〈あきつ丸〉の筏に到着すると、三代目の伊藤さんは船から筏に移り、吊り下げていたロープを引き上げます。するとそこには大量の牡蠣が。
機械に通して、ロープと牡蠣を分別してから牡蠣小屋に戻ります。小屋に戻るなり、2人の女性が牡蠣の山から牡蠣を1つずつ丁寧に殻を剥き、サイズごとに分別していました。普段スーパーで何気なく手にしている食材も、どこかの誰かがこうやって愛情を込めて育てているのだと気付かされ、改めて感謝の気持ちが芽生えました。ついに楽しみにしていた牡蠣のフルコース。内容は牡蠣しゃぶ、殻付き蒸し牡蠣、牡蠣フライ、牡蠣の佃煮、牡蠣の味噌汁、牡蠣ごはん(大盛り)と、今までに食べたことのない贅沢な食べ方でぷりっぷりの獲れたての牡蠣を堪能しました。
牡蠣のシーズンは冬から春にかけて。牡蠣好きの方は、ぜひこのシーズンを狙って佐渡に訪れると、ぷりぷりの牡蠣が思う存分食べられるので、より満足のいく旅行になるかと思います。このツアーを通して佐渡の魅力を沢山知ることができました。この記事を読んでくださった方にも、少しでも佐渡の魅力が伝わったり、次の旅行の計画をたてる際に、佐渡を思い出していただけると嬉しいです。〈佐渡アウトドアベース〉
新潟県佐渡市両津夷271
0259-58-8081
9:00 〜 19:00 

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早助屋
place
新潟県佐渡市沢根炭屋町37
phone
0259526577
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no image
牡蠣料理あきつ丸
place
新潟県佐渡市秋津976-1
opening-hour
昼食:11:00-14:00(L.O.13:30)…
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両津港より車で10分

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更新日:2024/04/27

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