豊かな自然と海に囲まれた美術館〈神奈川県立近代美術館〉で、アートと季節の草花を楽しむ休日。


2019.10.01

Hanako.tokyo

10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。第47回は、アートと季節の草花を楽しめる〈神奈川県立近代美術館〉のお話です。自然と海に囲まれた〈神奈川県立近代美術館〉へ。日々の仕事や家事に煮詰まってきた時にどんな息抜きをしていますか?大きな案件が続いたり、毎日打ち合わせがあってなんだか慌ただしい。気持ちがあくせくしてちょっと一息つきたいな。そんなとき、私は夫に「週末に葉山の美術館に行こう!」そう持ちかけます。葉山町一色にひっそりと佇む〈神奈川県立近代美術館〉。海沿いを車で走り、葉山の街並みを抜けた先にある、豊かな自然と海に囲まれた美術館は、大好きな場所の一つ。鎌倉に引っ越してからより一層多く足を運ぶようになりました。シンプルでモダンな建築、創意工夫がこらされた季節ごとの展示。訪れる家族連れがとても多く、気軽にアートに触れられるのも嬉しいところ。9月21日からは「カイ・フランク展」が開催されていて、早速家族で訪れてきました。
「フィンランドデザインの良心」と称され、フィンランドで最も偉大なデザイナーとされるカイ・フランクは、数々の美しいガラスのデザインを手がけています。シンプルなのに美しい。心躍るデザインと色使い。ずっとずっと眺めていたい作品たち。「いつか、こんな素敵な器に花を生けられたら、こんなにも幸せなことはない」そう思って息を飲まずにはいられませんでした。草花から感じる、季節の移り変わり。そして、展示を楽しんだあとは目下に広がる海を眺めるのがお決まりコース。ゆっくり階段を下りていくと、緑の植栽の合間から美しい葉山の海が。夏から秋へと移り変わるこの季節、足元では季節のお花が小さく咲いていました。「ツユクサ」青が目にも鮮やかな「ツユクサ」。夏の花がまだ咲いていました。「ノカンゾウ」台風に倒された後にも力強く咲いていた「ノカンゾウ」。「水引草」立秋の頃に花をつける「水引草」。風に揺れる様が水引のようにみえる。そして、見上げると視線の先には、大きく幹をよじっている松にはたくさんの小さな松ぼっくりが。それぞれの草花が、本格的な秋の到来に向けて着々と準備をしていました。そのまま、美術館の脇の門から、ビーチに出ることもできます。下に落ちてる松ぼっくりを蹴飛ばしながら海に続く小道を進み砂浜へ。靴を脱いで、打ち寄せる波に足をつけながら息子と遊びました。アートに触れ、その土地の草花に触れ、海を眺める。それだけで、信じられないくらい元気になれるんです。なんてことのない休日だけど、大きな息抜きになった1日。「カイ・フランク展」は12月まで開催されるので、ぜひ自然の中でのアートを楽しみに訪れてみてください。庭園では季節のお花や木々が目を楽しませてくれるはず。前回の記事「〈赤レンガ倉庫〉で開催された「LOCAL GREEN FESTIVAL」に移動花屋をオープン!ワークショップも開催。」はコチラから
連載「前田有紀の『週末・気分転〈花〉』」一覧はコチラから 

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東京国立近代美術館フィルムセンター相模原分館
place
神奈川県相模原市中央区高根3-1-4
phone
0427580128
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