「星野リゾート トマム」で過ごす夏 雲海テラスとファームエリアで別世界気分


2021.09.01

CREA

雲の中に「リゾナーレトマム」が見える。 北海道の中心部にある約1,000ヘクタールの広大な滞在型リゾート「星野リゾート トマム」。四季折々の自然を体験できるアクティビティが揃い、自分だけのリゾートを楽しむことができます。 そして、なんといってもここ「星野リゾート トマム」のシンボルといえば、雲海。「この素晴らしい景色をもっと知ってほしい」と15年前に作られた「雲海テラス」がリニューアルしたと聞き、トマムの地を訪れました。「雲海テラス」リニューアルで大迫力の絶景の中に身を置ける! 山深い苫鵡(トマム)の地に広がる「星野リゾート トマム」。ここを訪れる多くの人のお目当ては早朝に出現する雲海の絶景。リゾートのシンボルともなっている存在です。 そもそも、こちらはスノーリゾートでもあり、スキーのためのゴンドラがあります。夏場、整備のためにゴンドラを利用していたスタッフが雲海を目にし、「この素晴らしい景色をお客様にも見せたい」という想いから「雲海テラス」が誕生。2006年のオープン以来、累計来場者数は120万人を突破し、今年、さらにスケールを広げてリニューアルを果たしました。夜明けのゴンドラから。中央右に「ザ・タワー」が見える。 もっともスケールアップしたのは展望デッキ。3階建てになり、収容人数も190人から900人に増えたので、ゆったりと雲海を眺めることができます。今までよりも前面にせり出しているので、ますます雲海が近く、空中に浮いているような気分になれるのです。大自然の中に浮かぶような体験を。 また、デッキにある屋内カフェ「雲Cafe」には、新顔の“雲スイーツ”が登場しました。もこもこと雲の形をした「雲ソフト」や綿あめをふんわりとのせた「雲海ソーダ」など、可愛くて思わず写真を撮りたくなるものばかり。店内でも、展望デッキのソファでのんびり雲海を待つのもいいですね。左から、「雲海ソーダ」600円、「雲ソフト」600円、「雲マカロン」(数量限定)2個 700円。 雲海テラスでは、雲の上の体験を充実させるべく、9つの過ごし方を提案する計画を進めています。現在、完成しているのは6つ。つり橋のような構造の「Cloud Walk(クラウドウォーク)」は、地面からの距離は最大約10メートル、雲の上にせり出すように作られていて、210度の景色を見渡すことができます。あえて少しだけ揺れる構造にしていることで、ふわふわ“雲の上を歩いている”気分です。クラウドウォークは上から見ると雲の形。歩行距離は57メートル。 もうひとつ人気なのが「Cloud Pool(クラウドプール)」。雲の形をした縦横約10メートルの巨大なハンモックです。フワフワ歩いてみたり、ネットの上にごろんと寝てみることもできます。まさに雲の上の体験!定員10名ですが、現在は感染対策のためにグループごとの利用。 2019年にオープンしたのは「Cloud Bar(クラウドバー)」。まるでバーカウンターのようにスツールに腰を掛け、雲海や日の出をウォッチングできます。脚がはしごになった地上3メートルの椅子に座って、13メートルのバーに頬杖。まるで雲海を楽しむためのバーなのです。定員7名。1人用と2人用の椅子がある。 ほかにも、雲海を楽しむための工夫があちこちにあるので、雲海に出合えたら楽しみ尽くしたいものです。牛柄のゴンドラも。雲海テラス期間 2021年5月12日~10月14日ゴンドラ運航時間 5:00~8:00(上り最終乗車)、9:00(下り最終乗車) ※時期により変動あり。料金 宿泊客は無料。ビジターは大人1,900円、小学生1,200円、ペット500円※天候や気象条件によりゴンドラが運休となる場合があります。https://www.snowtomamu.jp/summer/unkai/大自然の中で体験できるファームリゾートを満喫しよう 「星野リゾート トマム」は広大な敷地と冷涼な気候を生かして、まさに北海道! という牧歌的な風景が広がります。なかでも「ファームエリア」は、もともと約700頭の牛が飼育されていた場所でした。酪農に適した地の利を生かし、本来の牧草地の風景をよみがえらせ、さらにリゾートとして訪れた人が身も心も開放できる場所ができあがったのです。◆フカフカのベッドでお昼寝。「巨大牧草ベッド」受付でクッションやブランケットを借りて。 牛や羊の赤ちゃんたちが牧草のベッドの中ですやすや眠る。少女文学から抜け出したような小さな世界がここにあります。たっぷりと牧草を敷き詰めたベッドに実際横たわってみると、これまで経験したことのない寝心地のよさ。柔らかいけど安定感があり、包まれるような感覚です。また、この傾斜が絶妙で、広大な牧草地を日陰からゆったりと眺めながら過ごせます。巨大牧草ベッド期間 2021年7月1日~9月30日料金 無料時間 10:00~16:00※宿泊・日帰りいずれも利用可。天候により中止する場合があります。https://www.snowtomamu.jp/summer/topics/2114/◆牧場の雰囲気が丸ごと詰まった「牧場ラウンジ」ドリンク片手にカントリー気分を満喫。 牧場の真ん中で飲み物や軽食を楽しめるのが「牧場ラウンジ」です。牧草で作ったソファは座り心地が最高! 牧草ロールも点在しており、香りまで牧場そのもの。 牧草によく似合う丸太テーブルでは、リゾート内でテイクアウトしたドリンクやスイーツ、軽食を持ち込んで楽しむのにぴったり。雄大な敷地で自由に過ごす牛や羊を眺めながらのラウンジタイム、ほかではできない贅沢です。牧草ラウンジ期間 2021年7月1日~9月30日料金 無料時間 10:00~17:00※宿泊・日帰りいずれも利用可。天候により中止する場合があります。https://www.snowtomamu.jp/farm_hoshino/lounge/◆羊を数えてウトウト…「羊とお昼寝ハンモック」ハンモックは5本。1人1本利用で。 羊が1匹、羊が2匹……と数えるのは眠れないときのおまじない。ここでは、リアルな羊さんたちと一緒にお昼寝ができます。ハンモックに寝そべると、ちょうどいい高さで草をはむ羊たちを眺めることができます。肌寒い時はブランケットを借りて。 自然に揺れるハンモックと雄大な自然との一体感、そして羊効果もあって、本格的にお昼寝してしまいそう。羊とお昼寝ハンモック期間 2021年4月27日~10月31日料金 無料時間 9:00~16:00※宿泊・日帰りいずれも利用可。天候により中止する場合があります。https://www.snowtomamu.jp/farm_hoshino/hammock/◆夢が詰まった「ファーム星野」でミルクを学ぶ 「星野リゾート トマム」のファームエリアは、実際に牛が30頭ほど飼われています。広大な敷地に放牧され、青草を食べてのんびりすごしているのです。牧歌的な風景。 もともとは牛の放牧地で、その後ゴルフ場に開発された現在のファームエリアをもう一度生産地としてよみがえらせたい、と「ファーム星野」計画はスタートしました。試行錯誤を重ね、現在ではしぼりたての牛乳を低温殺菌でリゾートの中のあちこちで飲んだり、ソフトクリームやチーズなどで味わうことができるようになりました。念願のチーズ造りも本格的に始動しています。 ここでは、牛や牛乳について学べる「モーモー学校」が大人にも子供にも好評です。通常、しぼったミルクはブレンドして殺菌となりますが、牛の個体ごとの牛乳の味の違いを飲み比べたり、「なぜ味が違うのか?」を学ぶことができます。飲み比べのカップが可愛い! また、モーモー学校では「牛追い体験」も。放牧地に散らばって過ごす牛たちを集めて移動させるお手伝いができます。必ず先頭の牛、マイペースすぎる牛など、牛たちの話を聞きながら、牛を間近に感じ、楽しい思い出になりそうです。夕方には牛舎に帰って搾乳。モーモー学校期間 2021年7月1日~8月31日料金 12歳以上3,000円、4~11歳2,000円時間 8:15~9:15定員 10名程度(3日前の18時までに予約)※宿泊・日帰りいずれも利用可。牛の体調、天候により中止する場合があります。https://www.snowtomamu.jp/summer/topics/2002/ 次回は、何泊滞在しても飽きずに楽しめるレストランや食イベントについてご紹介します。撮影=橋本 篤 文=CREA編集部 

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星野リゾート トマム
place
北海道勇払郡占冠村中トマム
phone
0167581111
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