貨客混載のメリットとは? 高速バスでも続々開始! 貨客混載バスの事例を紹介


2021.12.30

バスとりっぷ

貨客混載とは貨客混載とは、宅配業者がバスや電車、フェリーなどの旅客機と提携して貨物を運ぶことや、貨物輸送する乗り物で旅客を運ぶことをいいます。公共交通機関の空きスペースを有効活用でき、CO2削減やコスト削減、物流業者の業務の効率化、人材不足の解消などのメリットがあります。また、地方の過疎化による公共交通機関の経営悪化や機能低下の解決策のひとつとして、国土交通省により参入へ向けての規制緩和などが進められてきました。最近では様々な企業が貨客混載サービスに参入しており、バス会社も例外ではありません。貨客混載によって収益を安定させることや、人流と物流のサービスを維持することが期待されています。貨客混載を行う高速バス実際に、貨客混載を行っている高速バスには以下のような例があります。JRバス関東JRバス関東と銚子電鉄では、高速バスを活用した貨客混載を2021年4月から開始しました。運んでいるのは、ぬれ煎餅やまずい棒などの銚子電鉄オリジナル商品や銚子の産品など。東京へ運ばれた商品は東京駅八重洲南口JR高速バスターミナルきっぷうりば隣の売店で販売されています。東京駅八重洲南口JR高速バスターミナル きっぷうりば地域事業者の販路拡大を担い地域活性化に貢献し、物流ドライバー不足の課題、排ガスによるCO2課題、道路渋滞課題の解決も目指しています。伊予鉄バス東京~八幡浜を結ぶ伊予鉄バスの高速バス「オレンジライナーえひめ」は、2019年に農産物マーケティングを担う株式会社アップクオリティ、愛媛県と連携して、全国で初めて貨客混載の認定を受けました。荷物を運ぶ際は、八幡浜市で生産されている果物(柑橘)やジャム、ゼリー、水産加工品を東京都の飲食店や直売所などへ提供。県産品の都市部への流通による地域活性化や物流の効率化などを図っています。※2021年12月24日現在、2021年12月23日から2022年1月9日を除き、「オレンジライナーえひめ」松山~八幡浜間は上下線ともに運行休止中WILLER EXPRESSWILLER EXPRESSは、2019年6月より、株式会社アップクオリティの実施する「産地直送あいのり便」に参画しています。「産地直送あいのり便」は全国各地の農林水産物を、高速バスの空きトランクに乗せて都市に直送する取り組み。採れたて野菜もその日のうちに発送しています。CO2削減に貢献する他に、生産者にとっては販路の拡大にもなり、生産性の向上や地域活性化にも貢献。これまでに、新潟⇒東京、山形⇒東京、仙台⇒東京を結び、各地の農林水産物を都市に運んでいます。また、2021年4月には、総合物流企業センコーと共に高速バスの荷物スペースを使い小ロットの荷物を低コストで運ぶ、貨客混載の幹線輸送を東名阪で開始しました。東京(江東区)~大阪(堺市)、東京(江東区)~名古屋(港区)、名古屋(港区)~大阪(堺市)を結ぶ3路線で行われています。バスの出発地までの集荷と、到着後の配送はセンコーが行っています。バスの荷物スペースを有効活用することでトラックに比べ低価格で利用できるといいます。近鉄バス・宮城交通近鉄バスと宮城交通が共同運行する大阪~仙台間の夜行バス「フォレスト号」では、2021年12月より貨客混載を開始しました。「フォレスト号」の荷物スペースを活用し、大阪・仙台のバス車庫まで荷物を輸送し、車庫から福山通運と南東北福山通運が当日中に配達先まで届けます。工業製品、部品、商品(日用品、衣料品)などを配送する事業者の荷物を運ぶ予定です。夜行バスへの積載イメージ全国から高速バスでおいしい食材が届く「バスあいのり3丁目テラス」東京都新宿3丁目にある「バスあいのり3丁目テラス」では、貨客混載により全国から高速バスで運ばれる産地直送の食材を使用したお料理を提供しています。バスタ新宿からは歩いて約10分の場所にあります。全国から届く食材が、こんなにおいしそうなお料理に!高知わら焼きカツオのスーパーフードサラダオリーブ車海老と遠野パドロンのグリーンカレー 出典:食べログ 食べたRe:飲んだRe:さんの投稿 バスあいのり 3丁目テラス レストラン(その他) / ビアホール・ビアレストラン / 新宿 / 新宿三丁目、新宿、新宿西口 住所 新宿区新宿3-16-4 TEL. 03-5315-0741 予算 朝昼~¥999夜¥3,000~¥3,999 営業時間 ◆通常営業時間◆11:30~23:00[FOOD L.O.22:00、DRINK L.O22:30]※当面の間、営業時間を短縮致します。11:30~22:00(LO:21:00)10/1より酒類の提供を再開します! 定休日 無休 データ提供:食べログ 「バスあいのり3丁目テラス」を運営する株式会社アップクオリティでは、「バスあいのりマルシェ」という、高速バスで運ばれる農林水産物や名産品を販売するマルシェを様々な場所で開催しています。産地直送あいのり便貨客混載はコスト削減や業務効率などのメリットがあるだけでなく、地域活性化の一端となるのは地域住民や消費者にとってもうれしいですね。多くのメリットがあり、今後ますます増えていきそうです。(バスとりっぷ編集部) 

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東京駅八重洲南口 JR高速バスターミナル バスのりば
place
東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅八重洲中央口・南口
opening-hour
[窓口]6:00-24:30
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