保存鉄道の楽園!千葉・鉄道パーク「いすみポッポの丘」を楽しむ


2014.12.03

LINEトラベルjp 旅行ガイド

千葉県房総半島に位置するいすみ市。いすみ市は今、鉄道が熱い!
アニメ「ムーミン」の観光列車や、旧国鉄のレトロ気動車を活用したグルメ列車、夜行列車運行などで話題のいすみ鉄道など、鉄道好きには応えられない地域です。
このいすみ鉄道上総中川駅から、徒歩30分の距離に位置する鉄道パーク「いすみポッポの丘(以下ポッポの丘)」はご存知でしょうか。保存鉄道車両を活用した楽しい施設です。早速行ってみましょう。
10社20両もの保存鉄道車両が集結!
「ポッポの丘」は、いすみ鉄道、銚子電気鉄道、帝都高速度交通営団、千葉都市モノレール、北陸鉄道、加越能鉄道、協三工業、JR東日本、JR貨物、日本国有鉄道と、計10社で活躍した20両もの保存鉄道車両を集めた鉄道パークです。
千葉県いすみ市を走る国道151線上近くに位置する施設であり、園央道市原「鶴舞インター」から車で15分ほどの距離にあります。
田園の中に立つ丘の上にはいすみ鉄道、北陸鉄道、銚子電鉄の保存車輌が遠方からも見える形で置かれており、看板の役目も果たしています。訪問時にはいすみ鉄道の「いすみ204号車」にいすみ鉄道公式キャラクターで、当園もマスコットキャラクターの一人「上総いすみ」のヘッドマークを掲示していましたが、有志が持ち込んだヘッドマークが装着されることもあるとのことなので、お見逃しなく!
「ポッポの丘」に公共交通機関で行く場合は、東京駅からJR外房線の大原駅まで特急「わかしお」に乗り、大原駅からいすみ鉄道の上総中川駅に移動して、そこから徒歩30分で行くことができます。
上総中川駅からの道には、随所に看板も出ていますが、少し遠いので、国吉駅でレンタルサイクルを借りるか、いすみ鉄道のレトロな昭和の観光急行も停車する国吉駅・大多喜駅からタクシーで10分ほどなので、タクシーで行くのもよいかと思います。
では、さっそく園内を回ってみましょう。
さまざまな役割を持つ保存車輌。動く車掌車も!
「ポッポの丘」は10~16時の営業で年中無休、入場料金は無料です。20両の保存車輌は大半が物販所や展示場としての役割を与えられています。
例えば、元・銚子電気鉄道のデハ701号車はぬれ煎餅を初めとする銚子電鉄グッズを販売しています。デハ701号車の前には、当園のマスコットキャラクターの一人で、デハ701号車を擬人化した「下総おうみ」のキャラクターパネルがあります。
同じく銚子電気鉄道のデハ702号車や、北陸鉄道のモハ3752にも鉄道グッズや、東京農業大学が製品開発を手がけた、アセロラよりも多いビタミンC含有量を誇る「カムカム」のジュースなどが販売されています。
なおJR東日本からやってきたキハ38形1号車は、いすみ鉄道や銚子電気鉄道、そして当園の「下総おうみ」を描かれた月邸沙夜先生や、銚子電気鉄道などのイベントで活躍されている、銀路画報の那辺 流先生の作品が展示されています(写真)。
千葉都市モノレールの1003号、1004号の車内は乗り物精密画家・栗原大輔氏や、千葉県御宿にある姉妹施設「消防自動車博物館」「レトロぶーぶ館」のキャラクターも手がけた、しいらまさき先生のギャラリーもあります。
なお帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ)丸の内線で活躍した、454号車はプラレール売り場です。車輌の中では、貴重なプラレールも販売され、かつプラレールのジオラマも設置されています。
454号車の前には「手トロ」と呼ばれる線路の上を走る、かわいい手漕ぎトロッコもあります。
その横には、貨物入れ替え用の協三工業製10t動車が、旧国鉄の車掌車4両と展示されていますが、なんとこれは動態保存されており、動く列車に乗車できます。
貨物列車にしか連結されていなかった車掌車に乗車できるのは、恐らく全国でもここだけです。運行は不定期に行われますが、入園時だけではなく、この乗車時の費用も無料なのです。「ポッポの丘」の維持費は物品販売や寄付で維持されているので、物品購入や寄付で支援したくなりますね。
いすみ鉄道「いすみ204号車」を活用した「カフェTKG」でたまごかけご飯を!
「ポッポの丘」の運営母体は「ファーム・リゾート鶏卵牧場」です。ですから、鶏卵の牧場を持っています。加越能鉄道万葉線の路面電車デ7052の車内では、取れたての卵を売っています。これは大変美味しい卵です。
この素晴らしい卵の料理を園内で食べることもできます。「ポッポの丘」では、いすみ鉄道で活躍した「いすみ204号車」を改装した「カフェTKG」が営業しているのです(写真)。「TKG」とは「卵かけご飯」の略称です。
周辺で収穫されたいすみ米のご飯と、新鮮なたまご、お味噌汁、いわしの角煮などをつけた「卵かけご飯」が500円で楽しめるのです! これはなかなかの美味。卵かけご飯だけではなく、牛丼やうな丼、カレー、ケーキ、コーヒーも楽しめますから、結構本格的な「食堂車」気分を味わえます。
いすみ204号車の前には、「上総いすみ」のキャラクターパネルが置かれ、記念撮影場所ともなっています。さらにログハウス滑り台など、子どもの遊び場も設置され、土日祝は多くの子どもが楽しく遊んでいることもあります。
「ポッポの丘」は駐車料金も入園も無料ですし、プラレール、手トロ、滑り台など子どもたちが遊ぶスペースに事欠かないため、地域には「子どもが楽しい公園」のような愛され方もしています。烈車戦隊「トッキュウジャー」のロケも行われたようです。
そして、ポッポの丘からさらに丘を登った上には、年配の鉄道ファンも大喜びな国鉄時代の車輌が6両置かれていますよ!
いすみ鉄道「いすみ204号車」を活用した「カフェTKG」でたまごかけご飯を!
「ポッポの丘」の車輌は、大半が販売所や展示場として使用されているのですが、純粋に保存され、特別展示されている車輌もあります。それは旧国鉄が製造して、JR東日本が引き継いだ車輌たちです(写真)。
朱色のディーゼル機関車は「DE10形30号機」。DE10形は使いやすい旅客用中型ディーゼル機関車であり、寝台特急「あけぼの」「あかつき」などの牽引で活躍した機関車でもあります。現在でも補助的な役回りですが、同形機がJR九州のクルーズトレイン
「ななつ星 in 九州」を牽引もしている機関車です。
この30号機は、かつて存在した「船の科学館」で、元・青函連絡船の羊蹄丸内にて展示されていた機関車です。2011年に「船の科学館」が閉館した後で、「ポッポの丘」へとやってきました。不定期ですが、鉄道ファン向けのイベントも行われ、有志一同が機関車にヘッドマークを取り付けたりすることもあります。
後ろの青い客車は、寝台特急「日本海」で活躍した24系24形特急用寝台客車です。特に機関車側の「オロネ24形2号車」は、向かい合わせ座席を接続して寝台とする「プルマン式解放型寝台車」であり、我が国でもここ以外では岩手県の「ふれあいらんど岩泉」で保存されているのみ、という非常に貴重な車輌です。
その後ろの車輌は「オハネフ24形2号車」です。こちらは、ほぼ同形の車輌が現在でも寝台特急「北斗星」、夜行急行「はまなす」などで活躍している解放型B寝台車です。
その横には、旧国鉄の183系特急形電車と、それぞれ横須賀線色・湘南色に塗られた113系近郊形電車2両がカットモデルで保存されています。183系と113系は直前まで外房線で活躍したこともあり、地元の人にもなじみ深い車輌です。
特別展示の車輌たちを見学できることも!
なお、DE10形機関車、24系寝台車、113系電車、183系電車は不定期に車内公開もしています。スタッフに声をかけて人手が足りているときには、車内見学をさせてくれることもあるようです。機関車や電車の運転台に入れてもらえれば、迫力満点ですよ!
鉄道ファンの多くが特に見てみたいのは、貴重な24系A寝台車の「オロネ24形2号車」ではないでしょうか。さっそく見てみましょう。プラットホームは設置されていませんので、機関車側の出入口から掴み棒を握ってよじ登ります。車輌基地で乗務員が乗り込む時と同じ気分です。
デッキからすぐに見えるのは右手に喫煙所と更衣室、左手に車掌室とシャッターです。
喫煙所はゆったりとした向かい合わせ座席が配置されたフリースペースで、係員が寝台をセットした後にも歓談所として使われていた優雅な設備です。更衣室があるのもA寝台車の高級感を演出する設備と言えます。
シャッター内は現役運行時は上段寝台へのハシゴなとを収納する場所でした。係員がここから寝具を取り出し、座席を寝台に、寝台を座席に収納していた時代を思い出せます。
では車内に入ってきましょう。この解放型A寝台車とは、解放型B寝台車との差が少ないと言われてきました。国鉄時代では、3段式寝台だったB寝台車をサービス改善で2段式寝台に改造したため、2段式寝台だったA寝台と大差ない設備になったからです。
しかし、それは仕様書の問題であり、乗車してみると差はありました。防音性が高かったり、レースのカーテンと普通のカーテンで二重だったり、ベッドの幅が18~24センチほど広かったり、上段には外を覗ける小窓が付いていたり、という具合です。
解放型A寝台の下段寝台は、幅が93センチあります。これは豪華寝台特急「カシオペア」の最上級個室「カシオペアスイート」や、「トワイライトエクスプレス」の「スイート」の寝台幅82~85センチを上回り、子どもと添い寝ができるゆとりがありました。
ユニークな鉄道テーマパークとして
いかがでしたでしょうか。「ポッポの丘」は様々な楽しみ方ができる鉄道パークです。
大人の男性は保存鉄道車輌を見て楽しく遊べます。子どもたちも遊具や動態保存車輌、手テロ、プラレールなどに興奮することでしょう。大人の女性も「TKGカフェ」での地元グルメが楽しめる、と家族みんなで楽しめるスポットです。
近隣を走るいすみ鉄道、小湊鐵道も含めて鉄道好きなら特に楽しめる場所です。
ぜひ遊びに行ってくださいね! 

ポッポの丘
rating

4.5

4件の口コミ
place
千葉県いすみ市作田1298
phone
0470626751
opening-hour
[金-月、祝]10:00-16:00※悪天…
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