御祭神は安倍晴明の母「白狐」!?大阪「信太森葛葉稲荷神社」の伝説


2016.08.05

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平安時代に活躍した陰陽師の「安倍晴明」をご存じでしょうか?
映画やドラマ、漫画、小説においても題材とされる今なお活躍される人物です。そんな陰陽師・安倍晴明ですが、彼の超人的な活躍のルーツとして彼の母親にその秘密があります。というのも、安倍晴明の母親は「白狐」だったという伝説があるからです。今回は陰陽師・安倍晴明のルーツとして、母親である「白狐」を祀る神社「信太森葛葉稲荷神社」をご紹介します。
葛の葉伝説
安倍晴明の母である白狐の名は「葛の葉」と言います。
「安倍保名が信太の森を訪れた際、狩人に追われていた白狐を見つけ、助けます。しかし、その際に怪我を負ってしまいます。そこに葛の葉という女性がやってきて、保名を介抱し、家まで送りとどけました。葛の葉が保名を見舞っているうちに、いつしか二人は恋仲となり、結婚して童子丸という子供を授かります。童子丸が5歳のとき、葛の葉の正体が保名に助けられた白狐であることが知られてしまい、葛の葉は信太の森へと帰って行ってしまいました。
数年後、童子丸は晴明と改名し、天文道を修め、陰陽頭に任ぜられるまでになった。」という伝説があります。
こちらの神社は豊穣・商売繁盛の他、学徳成就、良縁祈願、安産祈願、交通安全 に御利益があるとされており、今も参拝客が足を運んでいます。
狐の碑
稲荷神社ということもあり、稲荷神社特有の朱色の鳥居が数多くあります。そして、その隣には「葛の葉」をモチーフにした石碑があります。
「恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」
石碑に刻まれたこの歌は、「葛の葉」の正体が狐であったことが明るみになり、安倍晴明たちの前から姿を消し信太の森へ帰る際に残したものです。
ご神木・千枝の大楠
こちらが御神木である千枝の大楠(ちえのおおくす)です。
樹齢2000年と云われる楠の大木です。よくよく見ると、根本から二つに分かれていて、そのことから「夫婦楠」とも呼ばれています。夫婦円満・良縁成就などのご利益があるとのこと。
この御神木は平安時代、花山天皇が熊野行幸の際に「信太森千枝の樟」の称を授与したそうです。さらに清少納言の草紙に「森は信太森」と記して以来、和歌の題となっている有名な楠です。今なお力強く生えておりそのお姿は健在です。
何より、安部晴明の母とされる「葛の葉」は、この神木から現れたと伝えられています。せっかくこの神社に訪れたのならチェックしていただきたいところです。
ご神木・千枝の大楠
狩人に追われていたところを安部保名に助けられた「白狐」が、「葛の葉」に姿を変えた際に、鏡に代えて姿を写して確認した井戸がこちらの井戸とされています。
また、葛の葉が無事にこちらの森に帰りついたことから、旅に発つ前にこの井戸に姿を写しておけば無事に帰って姿を写すことができると言われています。
現在は安全対策もあってか格子状に網も張られています。覗いてみると、かすかに自分の影が水面に映りますが鏡の代わりは難しそうです。ですが、ここまで来たのならせかくですし帰り道の安全祈願はしっかりとしておきましょう。
おわりに
人形浄瑠璃や歌舞伎の『蘆屋道満大内鑑』でも今回の「葛の葉伝説」が描かれています。京都や大阪には安倍晴明ゆかりの地や関連地がありますが、安倍晴明のルーツはやはりここ信太森葛葉稲荷神社だと思います。
ご利益も多く、見所もたくさんあるこの神社です。JR北信太駅から徒歩約5分とアクセスもよいのもポイント。現在にまで語り継がれる伝説に触れながら、一度参拝されてみてはいかがでしょうか。
 

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信太森神社
place
大阪府和泉市葛の葉町2
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