飛行機の「マイル」、上手で賢い貯め方・使い方は?


2019.02.17

NAVITIME TRAVEL EDITOR

飛行機の「マイル」、上手で賢い貯め方・使い方

飛行機に乗ったり、買い物をしたりすると貯まる「マイル」は、ちょっとした“知恵”があれば、通常より多く貯まったり、お得に使えたりすることがあります。飛行機以外にも日々さまざまなシーンで貯まるマイル、賢く貯めて、賢く使いましょう。

  • 01

    マイレージサービスへの入会が第一歩

    まず、飛行機のマイルを貯めたり使ったりするのには、航空会社のマイレージサービスに入会するのが基本です。日系航空会社だと、ANAは「ANAマイレージクラブ」(AMC)、JALは「JALマイレージバンク」(JMB)になります。空港やインターネットなどから入会できます。入会費・年会費は無料です。

    マイレージサービスへの入会案内は空港などに置いてあります

    マイレージサービスへの入会案内は空港などに置いてあります

    【参考リンク】
    ANAマイレージクラブ https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/
    JALマイレージバンク https://www.jal.co.jp/jmb/

    どちらのマイレージ会員になるのが良いかというと、「自分がよく乗る航空会社」です。また、買い物でもしっかり貯めたい場合は、それぞれのマイレージがどういったショップなどと提携しているかをチェックしましょう。

  • 02

    飛行機では運賃ごとのマイル「積算率」が大事

    真っ先に「マイルをしっかり貯めるには飛行機に乗ること」が、昔も今も基本です。

    例えば、JALの便に乗ると、JALのマイルが貯まります。同じ便であっても、ファーストクラスと普通席、ビジネスきっぷとウルトラ先得などさまざまな運賃があり、それぞれマイルの貯まる割合(積算率)が異なります。

    ANA国内線の運賃と積算率などの一覧(ANA公式サイトより)

    ANA国内線の運賃と積算率などの一覧(ANA公式サイトより)

    一概には、高い運賃は「マイル積算率125%」などよくマイル貯まり、安い運賃は「マイル積算率50%」などといったようにあまり貯まらない傾向です。格安ツアーだとマイルが一切貯まらなかったり、マイルを使った特典航空券の場合もマイルがゼロだったりします。マイルを貯めたい場合、それぞれの運賃がどれだけマイルが貯まるかを事前にチェックしましょう。

    【参考リンク】
    ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション
    https://cam.ana.co.jp/amcmember/ppsja
    JAL マイル数(Pondaポイント)をしらべよう!
    https://www.jal.co.jp/cgi-bin/jal/milesearch/save/flt_mile_save.cgi

    JAL マイル数(Pondaポイント)をしらべよう!(JAL公式サイト)

    JAL マイル数(Pondaポイント)をしらべよう!(JAL公式サイト)

  • 03

    他社便でマイルを貯める際の主な注意点

    飛行機では、提携航空会社でもマイルが貯まります。例えばANAだと、ANAグループ便だけでなく提携する航空会社、ルフトハンザドイツ航空、ユナイテッド航空、シンガポール航空、タイ国際航空などです。JALにもそれぞれの提携航空会社があります。

    自社便だけでなく他社便でもマイルが貯まる。「発券クラス」に注意

    自社便だけでなく他社便でもマイルが貯まる。「発券クラス」に注意

    他社便でマイルを積算するためのハードルは、自社便よりもやや高めです。プレミアムエコノミー以上だとほぼ確実にマイルが積算される一方、エコノミークラスだと格安ツアーや格安運賃は貯まらないことも。搭乗券に記載されている「発券クラス」によって、マイルの積算率は定められています。

    飛行機の搭乗後にマイルが「積算漏れ」ということも、たまに起こります。ANAやJALでは公式サイトなどから「マイル事後申請」が可能です。マイルがちゃんと積算されているかも、旅行後にしっかり確認しましょう。

  • 04

    買い物でもマイル! 2倍マイルやキャンペーンも

    マイルは日々の買い物でも貯めることができます。空港や機内販売をはじめ、百貨店やスーパー、ショッピングモール、コンビニ、家電量販店、ドラッグストア、ホテル、ガソリンスタンド、書店など、あらゆる場所でマイルが貯まります。インターネットでの買い物でも、マイルが貯まることが多いです。

    どの買い物であっても、まず「この買い物ではマイルが貯まるか貯まらないか」を、頭の片隅に入れておきましょう。それぞれのマイレージサービスがどのショップと提携しているかが大事です。よく提携しているショップだと「マイル2倍」だったり、ボーナスマイルのキャンペーンを行ったりすることも。

    小さな買い物であっても「塵も積もれば山となる」で、気づいたらマイルがけっこう貯まっていることも多々あります。

  • 05

    貯まったマイルのお得な使い方は?

    貯まったマイルはどう使うのがお得か。

    まずはやはり「飛行機に乗ってマイルを貯める」ことです。近年、片道からマイルを使っての特典航空券が利用できるようになり、便利になりました。飛行機で、マイルを使ってエコノミークラスからビジネスクラスなどにアップグレードするのもおすすめです。

    JALでは、通常の半分以下という往復たった6,000マイルで国内線が利用できる「どこかにマイル」が人気です。公式ページから申し込むと国内4つの行き先候補が表示され、申し込んでから3日以内に行き先決定の連絡が届きます。

    【参考リンク】
    JAL どこかにマイル https://www.jal.co.jp/jmb/dokokani/index.html

    JAL「どこかにマイル」は少ないマイルで旅行ができる

    JAL「どこかにマイル」は少ないマイルで旅行ができる

    また、「商品券や電子マネーなどにマイルを交換」もおすすめ。以前は、特典航空券と商品交換ぐらいしかマイルの使い道がなかったのが、現在では使い方のパターンも多岐にわたります。飛行機にあまり乗る機会がない人も、貯まったマイルを買い物でも使いやすくなりました。

  • 06

    効率よくマイルが貯まるクレジット機能付きカード

    一度の買い物でマイルをより多く貯めたい場合、クレジット機能が付いたカードを持つのがおすすめ。ANAだと「ANAカード」、JALだと「JALカード」です。

    入会費・年会費は基本的に有料ですが、マイルが貯まる分で所有するだけの価値があります。ゴールドやプラチナのカードだと年会費は高くなるものの、一度の飛行機への搭乗や買い物でマイルはさらに貯まります。年会費の支払い月にもらえるボーナスマイルも、一般とゴールドなどではマイル数が異なります。

    マイルには「有効期限」があります。ANAとJALどちらも、マイルが加算されてから「3年」です。期限までにマイルを使わないと失効してしまいます。

    日系航空会社にこだわらなければ、外資系航空会社のマイレージサービスで貯めるのも手です。有効期限が5年だったり、一度マイルが積算されるとその度に期限が延長されたり、足らないマイルを購入できることも。飛行機に乗った際のマイルの積算率も、日系航空会社と異なります。特に、海外によく行く人にはおすすめです。

    【参考リンク】
    ユナイテッド航空 マイレージプラス 
    https://www.united.com/web/ja-JP/content/mileageplus/default.aspx
    デルタ航空 スカイマイル
    https://ja.delta.com/content/www/en_US/skymiles/how-to-use-miles.html
    キャセイパシフィック航空 アジアマイル
    https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP/asia-miles.html

  • 07

    マイルに関する情報はルール変更がよくある

    航空会社のマイルを貯める人=「マイラー」という言葉があります。飛行機に乗らずに買い物のみでマイルを貯める人のことは陸マイラーともいわれます。

    自分のマイレージサービスで、飛行機への搭乗でマイルが貯まる割合、提携する航空会社やショップなどは、その都度でよくルールが変わります。昔よりもあらゆるシーンで貯めたり使うことができたりと、日々の生活の中でマイルは一般的になりました。

    マイルを貯めて使う場合、常に最新の情報をチェックしてください。

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Aki Shikama
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NAVITIME TRAVEL EDITOR
旅行・航空ジャーナリスト / フォトグラファーです。\主な取材ジャンルは、飛行機と空港。カメラは、Nikon。\1年中、国内と海外をよく飛び回っています。\空港のラウンジと飛行機撮影、スタバ、機内食がライフワーク。