2019.4.22更新

味わい、空間、もてなし、すべてが特別な明太子料理専門店

元祖博多めんたい重

  • グルメ

博多の夜の街といえば中洲。きらびやかで賑やかな街だが、隣の西中洲は雰囲気が異なり、しっとりと落ち着いている。「元祖博多めんたい重」は、那珂川を背にした西中洲の通り沿いに位置し、夜のイメージが強いエリアにあって、朝9時オープンの稀有な飲食店だ。しかも、提供するのは明太子料理専門ときた。観光客はもちろん、地元っ子にもインパクト大の存在である。ありそうでなかった、その世界をのぞいてみよう。

料亭で絶大なる人気を博した明太子のお重を進化させ、福岡県初の名物に

元祖博多めんたい重 店名にもなるほどの看板メニュー「元祖博多めんたい重」。昭和の時代、とある料亭のまかないとして、また特別客への裏メニューで提供されていた幻の逸品を復活させたものだ。
この料亭の料理長がつくる明太子は評判が高く、さらなる美味しさを届けたいと、長年継ぎ足した醤油ベースのかけだれを考案し、ご飯と明太子にかけて食べるスタイルを確立。その珍しさと美味しさで、朝食から夜食まで食べられると秘かに支持されていた。
さて、見事な復活を遂げためんたい重は、海苔を敷いたほかほかご飯の上に、昆布巻き明太子が1本のったボリューム感。特製かけだれの濃厚な旨みと明太子独自の旨みが、ご飯の最後の一粒まで絡み合い、絶品。

明太子の奥深さを知る、ほかでは味わえない麺料理、お吸い物

元祖博多めんたい重 続いて、つけ麺はいかがだろう。その名も「めんたい煮こみつけ麺」。聞いただけで食欲が湧いてくる。
つけだれの正体は、10種以上の野菜と明太子が溶け込んだスープ。見た目はこってりだが、濃厚な旨みを野菜のまろやかさが包んだ飽きのこない味わい。なんといっても、太麺に絡んでくる明太子のつぶつぶ感がいいではないか。
明太子が器いっぱいに広がる「めんたい吸い」は、プチっとはじけるたびに口の中いっぱいまで旨みが広がる。上品で優しく、最後の一滴まで楽しめる専門店ならではの逸品だ。看板メニュー「元祖博多めんたい重」との相性も抜群、料理長がめんたい重に合う汁物を作りたいと長年にわたって研究した、めんたい重の旨味を最大限に引き出すお吸い物に仕上がっている。

カウンターも個室も大人の上質空間。来福の記念にお土産も充実

元祖博多めんたい重 料理は単品やセット、コースなどで提供され、終日オーダーできるので、メンバーやシチュエーションによって組み合わせたい。
席も同じく、利用シーンに合わせて使い勝手がいい。1階には、料亭の雰囲気を感じさせる一枚板のカウンターに掘りごたつ式の個室が用意され、2階はカウンターとテーブル席の和モダン空間。
また、大きなワインセラーには欧州産を中心にワインが眠り、店内BGMは真空管アンプを用いて流すというこだわり。どこにいても洗練と高級感が漂っているが、もてなしが温かく、緊張をほぐしてくれる。
店頭には、めんたい重やかけだれを販売するお土産コーナーも。同店の料理の土産話とともに持ち帰っていただきたい。

元祖博多めんたい重の基本情報

住所 福岡県福岡市中央区西中洲6-15
アクセス 地下鉄空港線「天神」駅より徒歩5分
お問い合わせ 092-725-7220
公式サイト http://www.mentaiju.com/
営業時間 7:00~22:30(ラストオーダー22:00)

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