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2016.6.6更新

時代を表す風刺画で埋め尽くされた、通称「まんが寺」

常楽寺

公園・名所・史跡

お寺とマンガ…。どう考えても結び付かない2つの要素がひとつになっているのがこの「常楽寺」。外観はいたって普通のお寺なんですけどねえ…。でも、ここがなぜそのように呼ばれるようになったのか。その謎は、マンガが大好きな住職のために、多くの漫画家が行動したことにあった。

部屋中いたるところに描かれたマンガに驚愕！

入口に置かれている石に「まんが寺」と刻まれているほかには、まんが的な要素は一切感じられない「常楽寺」。しかしその謎は、一歩本堂の中に足を踏み入れた途端に解決！壁という壁、ふすまというふすま、ありとあらゆるところに作風が異なる絵が飾られているのだ。
しかもそれは、田中角栄元総理、小野田少尉などが描かれた、日本の歴史が垣間見れる風刺まんがばかり。
「一体なぜ、こんなところに風刺まんががあるの？」
謎が解決するかと思いきや、また新たな謎が生まれたのだった。

まんが大好きの前住職のもとに、漫画家たちが作品を持参

「常楽寺」がまんが寺と呼ばれるようになったキッカケは、1967年2月から行われた本堂の解体修復工事。まんがが大好きだった当時の住職のために、「本堂をまんがでいっぱいにしてやろう！」と、交流の深かった漫画家さんたちが自分の作品を持参し、最終的には400人以上の漫画家から2,000点を超える作品が集結！
それをよろこんだ住職が、「まんが寺」という愛称を付けたのだった。「のらくろ」の作者からの直筆書なども飾られ、貴重な資料であふれかえっている「まんが寺」。作品を見たい場合は、必ず予約を。

常楽寺の基本情報

住所	神奈川県川崎市中原区宮内4-12-14
アクセス	JR南部線、東急東横線「武蔵小杉」駅より徒歩15分
お問い合わせ	044-766-5068

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