千年以上の時を刻んできた歴史ある名湯
鳴子温泉
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宮城県の北西、奥羽山脈の深い森に抱かれた山間の温泉地。発見されたのは平安時代といわれる古くからの名湯で、豊富な湯量、多彩な泉質が特徴。温泉大国日本の数ある温泉地の中でも高い人気を誇ります。また、鳴子はこけしでもよく知られた町。共同浴場の湯めぐりをしながら、郷土の文化に触れたりおいしいものを食べたり、鳴子温泉の散策を楽しんでみてはいかが?
さまざまな泉質が楽しめる、お得な湯めぐりはいかがですか?
鳴子温泉は、鳴子・川渡・東鳴子・中山平・鬼首の5カ所の温泉地からなる鳴子温泉郷の中心。古くから奥州三名湯のひとつに数えられている由緒ある温泉地です。
その鳴子温泉の魅力は、数多の源泉から湧き出る豊富な湯量と多様な泉質が集まっていること。泉質はpH3未満の酸性泉からpH8.5以上のアルカリ泉まであって、もちろん効能もいろいろ。いろんな種類のお湯に入り、泉質の違いをぜひ味わってみたいものですね。
鳴子観光・旅館案内センターでは「湯めぐりチケット」が販売されているので、湯めぐり参加の施設ならば宿泊しなくても旅館や共同浴場のお風呂が楽しめますよ。
カランコロンと、下駄を鳴らして温泉街をブラつこう
鳴子はこけしの町。また、栗だんごやしそ巻きなどが名物。そんな工芸品やおいしいものを目当てにブラつくというのも温泉街のお楽しみ。そこで、鳴子温泉街の散策に下駄をレンタルしてみてはいかが? 鳴子観光・旅館案内センターでは、100円で下駄をレンタルすることができるんです。その際、下駄手形と温泉街案内の「カラコロまっぷ」がもらえるので、マップに記されているお店に行くと割引や特典を受けることができます。
また、各所に無料の足湯施設も設置されているので、「時間があまりないけれどちょっと立ち寄って温泉を楽しみたい」という方にはうれしいですね。鳴子温泉の源泉のひとつ、下地獄では足湯施設に加え、温泉たまごもつくれる温泉たまご工房もあります。
温泉だけじゃない! 鳴子温泉は歴史上の有名人の足跡を辿れる名所
鳴子温泉が見つかったのは承和4年(837)といわれます。承和といえば平安時代、遣唐使が派遣されていた頃。そんな古い歴史があるだけに、鳴子温泉に歴史上の有名人にまつわるさまざまな言い伝えや旧跡が残されています。
たとえば、JR鳴子温泉駅から歩いてすぐの鳴子温泉神社にある「啼子(なきこ)の碑」(写真)。源義経が兄頼朝に追われて奥州に逃れてきたとき、正室の北の方が出産した亀若丸がなかなか産声を上げずにいたのを、この地で温泉に浸からせたときにようやく声を上げたのだとか。それでこの地が「啼子」と呼ばれ、やがて「鳴子」の地名になったという説も。
また、俳人松尾芭蕉もこの地を訪れています。江戸時代、鳴子は出羽街道や羽後街道の要所で、『おくのほそ道』にはこの地に由来した句が記されています。鳴子温泉駅から西に約2km、出羽街道の関所跡「尿前」から山形県境田まで約8.9kmがおくのほそ道を偲ぶ遊歩道として整備されているので、散策を楽しむこともできますよ。温泉はもちろんのこと、歴史好きにとってはこんな歴史探訪も鳴子温泉の魅力です。
鳴子温泉の基本情報
住所 | 宮城県大崎市鳴子温泉字湯元2-1 鳴子観光・旅館案内センター |
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アクセス | (電車)JR陸羽東線「鳴子温泉」駅下車 (車)東北自動車道古川IC下車、国道47号線にて約40分 |
お問い合わせ | 0229-83-3441 |
この記事を紹介した人
丸の内 ゆみか
40代、 某飲料メーカー営業職。
仕事柄、会食の機会が多いが、プライベートでも飲んだり食べたりがストレス解消法。
地方出張の時には、隙間時間でパトロールをするのが習慣。地元の名店からB級グルメを食べ尽くす。最近は、歴史の香りを感じられるパワースポット巡りにはまっている。