Ueda-cho(植田調)で世界的にも有名な写真家の作品を収蔵
植田正治写真美術館
芸術・文化施設
砂丘に人物をオブジェのように配した、とても印象的な写真を撮ったことで有名な植田正治氏。出身地であり生涯を過ごした鳥取に、約12,000点の作品を収蔵した個人美術館があります。写真が素敵なのはもちろんですが、田園風景の中、大山を背景にして突如現れるモダンな建物も必見です。
鳥取砂丘に人物をオブジェのように配置した「砂丘シリーズ」は、今なお新鮮な感動が
1913年、現在の鳥取県境港市に生を受けた植田正治氏は、「生涯、アマチュア写真家」を称して、鳥取を出ることがなかったのにも関わらず、フランス国立図書館が写真を所蔵するなど、世界に名を知れた写真家です。70歳を超えてから、ファッションブランドのカタログや、有名アーティストのCDジャケットの写真を撮影するなど、生涯現役で、晩年も若々しい感性で写真を撮り続けたことから、多くのファンがいます。実は私もそのひとり。是非ともその写真がずらりと並んだ光景を目にしたくて、多くの作品を収蔵する美術館に行ってみました。
植田氏の写真が広く知られるようになったのは、弓ヶ浜や鳥取砂丘を舞台に、人物をオブジェのように配置する独特な「演出写真」が評価されたからです。最初のモデルは家族たちだったのだそうですが、プロのモデルかと思わせるほど雰囲気のある作品ばかり。現代からみても全く時間の経過を感じさせません。時にはユーモアも感じさせるような構図に感心しながら見ていると、時間の経つのも忘れてしまうほどです。
著名な建築家・高松伸氏設計の建物の独特な雰囲気に加え、館内にある人工池に映る逆さ大山など、写真以外にも見所は満載ですので、鳥取に行った際は、ここまで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
植田正治写真美術館の基本情報
住所 | 鳥取県伯耆町須村353-3 |
---|---|
アクセス | JR岸本駅からタクシーで約5分/JR米子駅からタクシーで約20分/大山ループバス(4月29日~11月5日の土日祝日を中心に運行) |
お問い合わせ | 0859-39-8000 |
この記事を紹介した人
丸の内 ゆみか
40代、 某飲料メーカー営業職。
仕事柄、会食の機会が多いが、プライベートでも飲んだり食べたりがストレス解消法。
地方出張の時には、隙間時間でパトロールをするのが習慣。地元の名店からB級グルメを食べ尽くす。最近は、歴史の香りを感じられるパワースポット巡りにはまっている。