古代、迎賓館として重要な役割を担った外交窓口
鴻臚館(ろこうかん)跡展示館
公園・名所・史跡
芸術・文化施設
「鴻臚」とは、賓客を迎える際に大声で伝達するという意味。鴻臚館は、7世紀後半から11世紀前半にかけて、外国からの来客を滞在させ接待した迎賓館。京都、大坂、福岡の3カ所に設けられましたが、場所まで特定されているのは福岡だけなんです。展示館では出土品のほか、発掘された当時のままの礎石といった遺構が公開されています。
平城京、平安京に次ぐ、外国との交渉窓口だった大宰府政庁。およそ1300年前の古代の息吹を感じよう
鴻臚館跡展示館があるのは、福岡城内三の丸東方の一画、旧平和台球場あたり。古代大宰府政庁時代、鴻臚館は唐や新羅など大陸との対外交渉・文化交流の窓口として、7世紀以降約400年にわたり、重要な役割を担っていました。今でいう迎賓館のようなもの。大宰府政庁まではほぼ直線の官道で結ばれ、早馬で連絡を取っていたといわれています。
ちなみに、鴻臚館は博多にあったと長い間考えられてきましたが、福岡城内にあったと特定されたのは昭和62年(1987)年のこと。平和台球場の改修工事に伴う発掘調査の際に、鴻臚館の遺跡が発見されたからなんです。遺構からは、中国産の陶磁器や朝鮮半島産の陶器、さらには西アジア系のイスラム陶器やペルシャ系のガラス容器など、国際色豊かな遺物が多数出土しました。
およそ1300年前の遺跡。当時の迎賓館って、どんな建物だったのでしょうね? 整備された鴻臚館跡の一部が、鴻臚館展示館として整備公開され、また遺跡広場として市民の憩いの場となっています。
鴻臚館(ろこうかん)跡展示館の基本情報
住所 | 福岡県福岡市中央区城内1 |
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アクセス | 市営地下鉄空港線「赤坂」駅より徒歩10分 |
お問い合わせ | 092-721-0282 |
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NAVITIME Travel編集部
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