本牧に、和の魅力あふれる風雅な合掌づくりを発見!
旧矢箆原家住宅(横浜三渓園内)
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先進的な都市開発が行われる一方で、歴史的建造物も多い横浜。新旧織り交ぜた街歩きを楽しめるのが魅力ですが、一方で横浜市本牧には「三渓園」という素敵な純日本庭園があり、日本情緒に包まれてゆったりと散策が楽しめます。広大で風光明媚な庭園の中には歴史的な和様建築もずらり。旧矢箆原家住宅はその代表格で、築300年にも及ぶという合掌づくりは必見。
稀代の実業家「原三溪」が築いた、国指定名勝
まずは、「旧矢箆原家住宅」のある三渓園のおさらいから。三渓園をつくったのは、横浜の実業家・原三溪。明治時代末から大正時代に製糸・生糸貿易で財を成し、世界遺産・富岡製糸場のオーナーだったことでも知られる人物です。その原三溪さんが、京都から歴史ある十数棟の建築を買い取り、現在地に移築。1906年に、庭園を一般に開放したことで、三渓園の歴史は始まりました。その後、原氏の亡きあと、住宅地を含む内苑も観覧開放され現在に至ります。
53,000坪もの園内は、そのすべてが風雅を感じさせる一大空間。鳥たちが憩う大池と四季の木々・花々がつくりだすランドスケープの美しさ、そして三重塔を中心とした荘厳な建造物の数々が“和”の深い魅力を伝えてくれます。
圧倒的な存在感を持つ築約300年の合掌づくり
園内にある建造物17棟のうち、10棟は国の重要文化財で、室町・桃山・江戸時代のもの。すべて歴史的価値のある建造物で必見なのですが、特におすすめしたいのが唯一室内にも入れる「旧矢箆原住宅」。世界遺産・白川郷にかつてあった荘川村の豪農・矢箆原家の民家をそのまま移築したもので、現存する合掌造の中でも最大級の大きさを誇ります。
壮大な茅ぶき屋根、囲炉裏の煙で燻され続けた重厚な梁、当時そのままに保存された民具の存在感は、まさに圧倒的! 民俗学や歴史ファンじゃなくても、感動ものです。
イベントも美術館も、そして本格抹茶処も楽しめる
ほかにも、三渓園は、桜のライトアップや観梅会、朝顔展などなど、イベントも盛りだくさん。また、園内の「三溪記念館」は美術館になっていて、原三溪の収集した美術品やゆかりの画家たちの作品を展示。美術ファンにもとってもおすすめのスポットになっています。
本格抹茶を楽しめる抹茶処もあるので、散策後は、美味しい一服で心ゆくまで余韻を楽しんじゃいましょう! アクセスは、横浜駅からでもバス1本とスムーズなので、横浜観光はもちろん、出張でのオフにもぜひぜひ。
旧矢箆原家住宅(横浜三渓園内)の基本情報
住所 | 神奈川県横浜市本牧三之谷58-1 三溪園内 |
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アクセス | JR各線、東急東横線、京急線「横浜」駅東口 2番乗り場より市バス8・148系統にて本牧三溪園前(約35分)下車徒歩5分 横浜高速鉄道みなとみらい線「元町・中華街」駅4番出口山下町バス停より市バス8・148系本牧三溪園前(約15分)下車徒歩5分 |
お問い合わせ | 045-621-0634 |
この記事を紹介した人
大江戸 みらい
みなさま、こんにちは。ちょっと保守的な私は、旅行に行くときはとりあえずガイドブック片手に、定番観光地をまわります。
でも一言で定番と言っても、いろんな楽しみ方があると思うんです。温泉地一つ取っても見るべきものは沢山ありますよね?
私の記事はそんな紹介の仕方ができたらいいなと思いながら書いています。拙い文章ではありますが、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。