横浜のそば革命、じんわり進行中!
立ちそばワラビ
グルメ
ハマっ子の偉大さは、開港以来のなんでも受け入れる魂なんじゃないだろうか。ちょっとモダンなスペースにクラブミュージック。真っ向から、伝統的なそば屋スタイルに対峙しようとしている。とはいえ、そばそのものは王道を外さず、正しい味わいと喉ごしが楽しめる。そんな「立ちそばワラビ」に喝采を贈りたい。
そば通にいわせると邪道ですか? でも確実に進化しようとしているおそば屋さん
横浜駅相鉄口を出て約3分。ドンキホーテの向かい側のあたりに「立ちそばワラビ」がある。一見すると、どこにでもありそうな普通の立ち食いそば屋の風体で、見過ごしてしまいそうな店構え。
「しか〜し!」である。食券を買って店内に入ると、そこは別世界。クラブミュージックが流れるステンレスカウンターの小洒落たスペースで、キャップを被ったスタッフが威勢よく出迎えてくれる。これだけでも十分にニューウエイブなそば屋。ちなみに「立ちそば」とはいうが、カフェスツールが置かれているので腰を落ち着けて座ることができる。
オススメは「カレー南蛮つけそば」「ごま味噌つけそば」「鶏ねぎつけそば」
店のオススメということで、「ごま味噌」をチョイス。しばし待つこと5〜6分。巷の立ち食いそばより時間はかかる。
最初に出てきたのはざるにこんもり盛られたそば。数本つまんで食べてみると、しっかり冷水で締めてあり、コシが強く、喉越しもよい。うまいそばは、「挽きたて」「打ち立て」「茹でたて」というが、それに加えて「締めたて」も加えていいのではなかろうか考える。それくらいちゃんと「洗い」と「締め」がなされているのだ。
通常の立ち食いそばとはずいぶん違う。しかし、値段には大差なし。手間を考えたら、コスパは相当高いといえる。
ニューウエイブなそばスープに心踊る
熱々のごま味噌のつけ汁がカウンターに置かれたが、これは従来のそばのつけ汁ではない。ごま風味の新エスニックスープなのだ。
冷たいそばを、そぉっと漬けようとするが、具沢山かつ濃厚なスープには、いつものそばつゆのようには入らない。粘度があり、ごまの量がはんぱじゃない。具はネギと鶏だが、その量も多い。そしてラー油の辛味。
でも、後味はさっぱり。コシのあるキィーンと冷たいそばとの相性は抜群。そばの量は「並」を頼んだのだが、スープが余ってしまい大盛りにすればよかったとちょっと後悔。とはいえ、旨いスープは当然ながらキレイに飲み干しましたよ。
立ちそばワラビの基本情報
住所 | 神奈川県横浜市南幸2-7-14 |
---|---|
アクセス | JR各線、私鉄各線「横浜」駅相鉄口より徒歩3分 |
お問い合わせ | 045-324-3088 |
この記事を紹介した人
大谷 ゆうた
行き慣れた場所やよく行くお店も少し視点を変えると、発見が沢山ある。そんなちょっとしたニューワールドを紹介しますね。
たまには普通行かない場所とか地元の人しか知らないスポットとか行ってみたくないですか?別にひねくれてるわけじゃないですよ?