2016.5.4更新

海外の人たちからも愛される“東京の地酒”が買えるお店

豊島屋本店

  • グルメ

「地酒」と聞いてどこのお酒を思い浮かべますか? 「八海山」や「越乃寒梅」の新潟県、「菊正宗」の兵庫県など、日本酒造りで有名な地方は全国にいろいろ。でも、東京にだって素晴らしい地酒があるのです。東京のど真ん中、ここ「豊島屋本店」は、“江戸・東京の地酒”を醸造・販売している老舗。出張や旅行の東京土産にも、もちろん滞在先での一杯にも、せっかく東京に来たならば江戸の地酒を選んでみませんか?

創業は慶長元年。いまでいう居酒屋の先駆けとはこのお店だった?!

豊島屋本店 豊島屋の初代が江戸の神田・鎌倉河岸で酒屋を開業したのは慶長元年(1596)。店先でお酒を量り売りし、味噌田楽などの食べ物を提供するスタイルは、現在の居酒屋の先駆けとも。また、ひな祭りに白酒を飲む風習は、なんとこの豊島屋の白酒が発祥なのだそう。
東村山市の蔵で富士山の伏流水を用いて醸造される日本酒は、全国新酒鑑評会で数々の金賞を受賞。メインブランドの「金婚」は、明治神宮などに御神酒として納められている唯一の清酒であり、名実ともに東京・江戸を代表する地酒なのです。ネット販売も行なわれていますが、ぜひ店頭に足を運びましょう。試飲しながらお店の人に相談すれば、本当にお気に入りの1本が選べますよ。

“不易流行”の信念から生み出されたお酒は、女性や若い人にもぴったり

豊島屋本店 16代目社長の吉村俊之さんが掲げるのは「不易流行」。これは松尾芭蕉の言葉で、本質を守りながらも常に進取の精神でいることが大切という意味。つまり豊島屋の理念は、「伝統と信用を守りながらも、時代に応じてどんどん新しいことにチャレンジしていく」ということなのです。
たとえば「金婚 微発砲純米うすにごり 生酒 綾(AYA)」は、最近女性に人気が高まっているスパークリング日本酒で、ボトルやパッケージも女性デザイナーの手によるもの。比較的甘めが多いなかにあって、これは辛口で度数もあり、食中酒としてオススメ。和食はもちろん、イタリアンやフレンチとの相性もグッド。海外の方にプレゼントしてみるのもいいかも。

豊島屋本店の基本情報

住所 東京都千代田区猿楽町1-5-1
アクセス 都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線「神保町」駅より徒歩5分
JR総武線・中央線「御茶ノ水」駅より徒歩6分
お問い合わせ 03-3293-9111

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