2016.5.9更新

いけ「ふくろう」の本家はこちら!? 小さいけれど見応えのある専門ミュージアム

豊島ふくろう・みみずく資料館

  • 芸術・文化施設

池袋駅の待合せ場所として有名なのが「いけふくろう」像ですが、池袋にはもうひとつ、ふくろうにまつわるスポットが。南池袋小学校の敷地内にあるという珍しい資料館。普通の教室の1/3程度の小さなスペースに展示物が充実。ふくろうの生態に関するもののみならず、その姿をモチーフにしたグッズや工芸品まで、端から端までふくろうやみみずくに関するものばかり。思わずうなってしまう、ふくろうワンダーランドです。

ワールドワイドな人気! ふくろう愛は万国共通

豊島ふくろう・みみずく資料館

ふくろう・みみずくの美しさを実感できるのが、多くのコレクターから寄贈された切手コレクションのコーナー。鮮やかな羽根の模様がリアルな絵から、キャラクター化されたかわいいイラストまで、日本の切手ばかりでなく海外のものも揃っています。
体全体がモコモコ、まんまるなどんぐり眼がキュートなふくろう。キリッとした眉のような毛が印象的なみみずく。種類ごとに異なるふくろうやみみずくの美しさは、世界各地で認められ、多くの人に愛されているのでしょう。

まるでいまにも動きそうな剥製に見守られながら、不思議な生態を学ぼう

豊島ふくろう・みみずく資料館

姿は誰もが簡単に思い浮かべられるけれど、夜行性のため、なかなかその実態は知られていないふくろう。生きたふくろうたちがどんなふうに暮らしているか、このミュージアムでは知識も得られます。
なんといっても特徴的なのは、首が270度も回るということでしょう。首の骨のつながりが柔らかいのがその理由なんだとか。
ふくろうは、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地にまんべんなく生息している鳥。地域によって異なるその呼び名を地図で示した、「ふくろう方言分布図」なんて、ユニークな展示もあります。

母娘愛の象徴ともいえる、江戸時代から続く縁起物のすすきみみずく

豊島ふくろう・みみずく資料館

資料館のある南池袋から徒歩数分のところにある、雑司が谷鬼子母神。その参道で縁起物として現在も売られているのが、すすきみみずくです。
これはすすきの穂を束ねた手づくり人形で、その昔、病気の母を看病する娘が夢の中で鬼子母神のお告げを得て、薬代を得るために売り始めたのが始まりなんだとか。江戸時代の有名な浮世絵画家、歌川広重の作品にも、すすきみみずくを手に鬼子母神を参拝しに訪れる人々が描かれています。
館内には大小さまざまなすすきみみずくがありますが、いろいろ見ていると手のひらサイズの置物を発見。これは1個500円で販売されている「オオコノハズク」で、身近に置いておくとかわいくて気分が和みます。

豊島ふくろう・みみずく資料館の基本情報

住所 東京都豊島区南池袋3-18-12 豊島区立南池袋小学校内
アクセス JR各線、東京メトロ各線、西武線、東武線「池袋」駅東口より徒歩9分
お問い合わせ 03-3983-2872

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