安産・子育ての神様として祀られるパワースポット!
鬼子母神堂
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静かな住宅街のケヤキ並木をぬけたところに、法明寺の鬼子母神堂があります。安産と子育ての神様とされる鬼子母神が祀られていて、境内には樹齢700年ともいわれ、子授け銀杏とも呼ばれる大公孫樹(おおいちょう)が枝を広げています。鬼子母神が祀られる本堂、金剛不動尊を安置した法不動堂、真っ赤な鳥居がたくさん並ぶ武芳稲荷堂などがあり、神聖なパワーを感じられる絶好の散策スポットです。
意外と知られていない? 鬼子母神の驚きの由来
鬼子母神堂は寛文4年(1664)、 加賀藩主・前田利常の息女、安芸藩主・浅野吉長夫人の寄進によって建立され、東京都重要文化財でもあります。
鬼子母神は夜叉神の娘で、多くの子供を産みましたが、凶暴な性質で、近隣の幼児をとって食べていました。お釈迦様が鬼子母神の末の子を隠して、子を失う悲しみを実感させ戒めて以来、改心して菩薩のような優しい形相になったので、角(つの)のつかない鬼の字を用い 「雑司ケ谷鬼子母神」と尊称されています。
そんな鬼子母神堂の境内には、昔ながらの駄菓子屋さんがあります。店構えも売っているものも懐かしいモノばかり。親子仲よく買物している姿もよく見られます。
「稲荷の森」の名残を伝える古社もお参りしよう
境内には、赤い鳥居がズラリと並ぶ武芳稲荷堂(たけよしいなりどう)があります。
祀られているは倉稲魂命(うかのみたま)で、食物、農業、殖産興業、商業など産業全般の神様といわれています。
鬼子母神堂ができる前、この一帯の土地は「稲荷の森」と呼ばれていて、その頃から人々の信仰を集めてきた、この地域を守護する神様です。社の前にはキツネの像が左右に鎮座しています。たくさん並ぶ鳥居と合わせて、思わず写真に収めたくなる光景です。
江戸民芸品のすすきみみずくをお土産にいかが?
参道の観光案内所で販売されている、すすきみみずく(1,800円~)にもいわれがあります。病に倒れた母のために薬を買うお金がない貧しい娘が、鬼子母神に願をかけ、百日目に疲れてうとうとしていると、蝶が現れます。その蝶の教えに従い、風に揺れていたススキを丸めると、人形のようにかわいいミミズクができました。それが鬼子母神の化身だという評判が広がり、人々はこぞってミミズクを買い求め、娘は母のために薬を買うことができたといいます。
境内のいたるところにも、ミミズクの像やミミズクの形のベンチなどが点在しているので、探してみるのもいいですね。
鬼子母神堂の基本情報
住所 | 東京都豊島区雑司が谷3-15-20 |
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アクセス | 東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅より徒歩5分 |
お問い合わせ | 03-3983-5606 |
この記事を紹介した人
大江戸 みらい
みなさま、こんにちは。ちょっと保守的な私は、旅行に行くときはとりあえずガイドブック片手に、定番観光地をまわります。
でも一言で定番と言っても、いろんな楽しみ方があると思うんです。温泉地一つ取っても見るべきものは沢山ありますよね?
私の記事はそんな紹介の仕方ができたらいいなと思いながら書いています。拙い文章ではありますが、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。